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なぜ、人は「ヒーロー」に騙されるのか?

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、長女から珍しく電話がかかってきて、

慌てて取ったところ、

 

「やっとつながったよー」

 

と、ため息交じりの声が聞こえてきたんですね。

 

緊急な用事かと思い、

心配しながら「どうしたんだ」と尋ねると、

 

「今、ヒマでさ」

「・・・」

「10人に電話したんだけど、誰もでなくて」

「・・・」

「で、仕方なくお父さんにかけたら、電話に出て」

「・・・」

 

「とりあえず、面白い話してよ」

 

ふー。

なんとか11番目に入ることができました♪(スタメン父)

 

ということで、本日のメルマガは、

「仕事ができる奴は、目立たない」

というお話をひとつ。

 

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派手な仕事をする人は、無能が9割

成果が出る仕事というのは、ほとんどがルーティンの業務で、

日々の成長が分かりにくく、繰り返しの作業によって、

ようやく結果が出てくるような、

そんな地味な仕事が主だったりするんですね。

 

成果が出る仕事に携わる人は、

日々の仕事でも目立たないし、活躍しているようにも見えないし、

SNSや動画で仕事ができる感をアピールする暇があったら、

目の前の仕事をコツコツと片付けていくことに重きを置いているので、

 

「仕事ができるように見えない人」こそ、

仕事がめちゃくちゃできて、会社に貢献していたりするケースが多いんですね。

 

一方、成果が出ない仕事というのは、

短期間で取り組むものが多く、派手さがあって、

目立って、面白そうで、ワクワクして、

いかにも「結果がすぐに出そう」という雰囲気を醸し出しているものが、

世の常だったりします。

 

いかにも売れそうなネット広告を勧めてきたり、

楽天で退店処分を受けそうな危険なレビュー集めを提案してきたり

Googleからペナルティを受けそうなSEOの施策を平気でアドバイスしてきたり、

 

彼らは「目立つ」「凄そうに見せる」「ワクワクする」という、

人の心理をくすぐるような言葉を巧みに使って、

中身の薄っぺらな話を、あたかも真実のように語るテクニックで、

「信じ込みやすい人」から、お金を搾取することで、

さらに詐欺のようなビジネスを広げていったりしているのです。

 

つまり、派手さがあって、凄そうに見える人ほど、

ビジネスで一番、警戒する相手であって、

 

地味で、真面目で、「仕事できるのかな?」と思えるような人間を、

高く評価して、仕事のパートナーとして選んでいくことが、

経営者の「目利き」としては、大切なスキルだったりするんです。

 

いいですか?

 

最近、働き方改革が重視されているせいか、

「仕事は時間をかければいいってもんじゃない」という風潮が、

なんとなく社会に蔓延しているところがあります。

 

しかし、「お金」が「信用」から得られるものである以上、

信用を獲得するためには、やはり「時間」が必要であって、

その時間というリスクを取ったうえで、

地道にお客の信用を積み重ねていく仕組み作りが、

ビジネスモデルの要素には必要だったりするわけです。

 

「この商品を買ってもいい」

「あの会社からこの商品を買いたい」

 

このような、人の購入意欲にスイッチを入れるためには、

SNSを使おうが、動画を使おうが、ネット広告を使おうが、

 

地道にコンテンツを作り、効果検証を行って、

何度もトライアンドエラーを繰り返して、

認知度を上げて、信頼してもらって、お金を出してくれるまで、

 

時間をかけて、正しい道を歩み続ける、信念と努力が求められるのです。

 

さてさて。

 

みなさんは「派手さ」のある人を、

迂闊に信用してしまう悪い癖はありませんか?

 

特に、

 

・肩書き≒高学歴、有名企業

・話がうまい≒情報発信がうまい

・刺激的≒排他的で攻撃的

 

この3つの要素を含んでいる人の提案は、

インテリジェンスでプライドが高い人ほど、

陰謀説や「俺だけは分かっています」的な、

ろくでもない話をすぐに信じ込みやすい傾向があります。

 

あなたの人生や会社の業績が、

たった一人の「ヒーロー」が登場しただけで、

V字回復することなんて絶対にありえない話ですから、

そのあたりは、日々の仕事を地味に繰り返している社員をもっと信頼して、

現実的な施策を講じたほうが、賢い経営者の選択ではないかと思いますよ。

 

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編集後記

最近、高齢者と仕事をする機会が増えているのですが、

話が噛み合わなくなったり、感情がコントロールできなくなったり、

対応が難しくなるシーンに多く出くわしたりします。

 

しかし、彼らは「理解ができない」のではなく、

年齢的に「分からない」というのが現状であって、

そこまで大きな罪はなかったりするんですね。

 

ネットビジネスだったり、

コミュニケーション術だったり、

最新情報の有無だったり、

 

「分からない」という孤立状態に置かれているだけなので、

判断が間違ったり、怒ったり、反論ができなかったり、仕事に手を抜いたり、

年齢とともに、知識と情報がついていけなくなって、

能力的に、世間に取り残されているだけだったりするんです。

 

それを、「老害」という一言で片づけてしまい、

無能扱いしてしまうのは、

ちょっと違うんじゃないかと、最近、思い始めています。

 

僕から見れば、「分からない」というのは、

若い年齢でも引き起こす“害”でもあったりするので、

そのあたりは、若い人と打ち合わせをしている時でも、

 

「高齢者も若い人も変わらないよな」

 

と思えるようなシーンには度々出くわしたりしているので、

年齢に関係なく、「分からない」という症状そのものは、

いつの時代も人間の大きなストレスになっているような気がします

 

高齢者に対して「歳をとったから、こいつはダメなんだ」と思うのではなく、

「この人は分からないから、どうしたら分かってもらえるのか?」

という、一歩先のコミュニケーションを真剣に考えられる人間のほうが、

未来を変えられる人材なのではないかと思っています。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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