今回は、私が支援している「オリジナル・OEMのラーメン屋さん」で、最近、文化祭のラーメンの問い合わせが多いことから、経営コンサルタント視点で「文化祭のラーメン店の成功のコツ」をお話させて頂ければと思います。これから文化祭でラーメン店を始めたい方は参考にしていただければと思います。
まず、リサーチをしっかり行いましょう。文化祭といえども、本気で調査をすることで売上は必ず伸びます。文化祭の特性や来場者の嗜好を調査し、どのようなラーメンが人気か、どの年齢層が多いかなどを把握することで、適切なメニューを提供することができます。同級生の10代後半の高校生が主なお客になると想定するのであれば、濃厚な味のとんこつラーメン、味噌ラーメンのほうがウケが良いかもしれません。味噌味ととんこつ味のスープは当店でも用意できます。価格も高くありません。お気軽にお問い合わせ下さい。
次に食品の安全と衛生についての準備です。一番重要だといっても過言ではありません。食品衛生証明書や屋台営業許可、ガスや電気の安全証明書を取得してください。
ここまで準備ができれば、次に本格的にメニューについてみんなで話し合いを行います。
価格設定ですが、一般的に、ラーメン店の価格は1,000円を超えないように設定されていますが、高校生相手であれば500円ぐらいが平均的と言えそうです。ただし、最近は物価や原材料費が高騰しているので、安い価格を設定し過ぎてしまうと赤字になってしまいます。お客さんは周囲の模擬店や飲食ブースと比較しながら買い物していますので、競合相手のお店よりも「少し安いぐらい」で価格設定すると、売りやすくなると思います。
具材ですが、安上がりで量を多く見せるのであれば、「ネギ」と「もやし」がお勧めです。ネギはラーメンに欠かせない定番の具材です。ラーメンに入れるだけで見た目も美味しさもアップします。特にもやしは手軽で安価な食材で、味噌ラーメンに合います。煮込むことで味とボリュームがアップします。冷凍野菜のほうれん草やブロッコリー、コーンなども使ってみると色鮮やかなラーメンになると思います。
「チャーシュー」は原価は上がりますが、売値も上げることができる食材です。また、「サラダチキン」はダイエットや糖質制限を意識している女性や主婦の人気の食材です。保存もきくのでお勧めの食材といえます。
また、単価を少しでも上げたいのであれば、おにぎりなどを一緒に提供するのも一手です。準備に手間がかからず、保存がしやすいうえに、「ついで買い」を誘発させて客単価を上げやすいメリットがあります。
それらも含めて、ユニークなラーメンの名前をつけることも重要です。「お腹いっぱいラーメン」「まんぷく味噌ラーメン」など、味と量がイメージできる面白いネーミングは、お客の印象に残りやすく、売りやすいと思います。OEMで取り扱うラーメンは、安く入手できる反面、ありきたりの味のラーメンしかありません。だから、なおさら、ラーメンのネーミングで味の差別化を図ることが重要です。
メニューが決まれば、次に効率的な運営方法を考えます。スタッフを適切に配置して、キャッシャー、調理、食器洗いなどの業務を効率的に行えるようにしましょう。
最後に宣伝です。屋台の外観を目立たせるために、ユニークな看板や装飾を用意しましょう。明るくて読みやすい文字や、ラーメンのイラストなどを自分たちで買いて、お客さんの注意を引いてみると良いと思います。また、音楽やマイクを使って、屋台の存在をアピールするのも一手です。ラーメンの美味しさや特別なセールスポイントをアナウンスすることで、お客さんの興味を引きます。
でも、やはり最後の決め手はスタッフの笑顔と挨拶です。親しみやすい雰囲気を作ることで、多くのお客さんを呼び込みましょう。
オリジナル・OEMのラーメン屋さんでは、高校生や大学生、自治会などに、お手軽にラーメンを提供している会社です。イベントの規模、数、量、味などをご相談していただければ、すぐに見積りを出させて頂きます。お気軽にご相談いただければと思います。