新年明けましておめでとうございます!
いろはの竹内です。
さて、みなさんは、どんな新年を迎えましたか?
私は、上海の語学学校でお世話になった先生が、
ちょっと美人だったので、
調子に乗ってフェイスブックに写真をアップしたんですね。
「いいねボタン」よろしくお願いします♪
http://www.facebook.com/mikihouse.jp#!/kenrei.takeuchi
そしたら、どうも美人先生よりも、
私の緊張した表情や身なりがおかしいせいか、
「竹内さんが、ちょっと変質者気味」
というのが評判になり、
意図しない方向に情報が拡散して困っている状況が続いています。
ええ、美人の写真をアップすれば、
フェイスブックで情報が拡散すると思ったんですが、
一緒に写っている男がヘンテコリンだと、
こんな結果になってしまうという、いい勉強になりました。
と、そんなヨコシマなお話はさておき。
今回は、新年1発目のメルマガということもありますので、
新年らしいお話をひとつ。
みなさんの考え方は、
本当に「客観性」がありますか?
「願望」が行動の目標を狂わせる
さて、地元の話になって恐縮なんですが、
私の事務所は、参拝客が日本で2番目に多いと言われる、
「成田山新勝寺」の参道沿いにあるんですね。
だから、事務所の窓を開けて外を見れば、
そりゃーもう、ものすごい初詣の人手なわけです。
http://twitgoo.com/5a1a52
で、だいたいどのくらいの参拝客が来るかというと、
初詣だけで300万人ぐらいの人が、
成田山新勝寺を目指してやってくるんですね。
そうなると、この成田山の参道にあるお土産屋や飲食店は、
年間の売上の3~4割ぐらいを、
この初詣を含めた1月だけで稼ぎに行きます。
だから、成田山の参道のお店にとっては、
まさに1月の初詣期間は“命がけ月間”です。
極端な話、会社の売上の3~4割を占める販促期間ですから、
そりゃあもう、血眼になって参道の人達は参拝客を呼び込むわけです。
しかし、私、個人的な意見としては、
この参拝客目当てのビジネスモデルというのは、
成田山に限らず、年々衰退していくものと考えています。
「初詣」という習慣は、今後も日本に残るかもしれませんが、
このような古い習慣で、観光客が増えた事例はほとんどなく、
なにより日本は人口減少国なのですから、
高齢者を中心にした「参拝」という企画を主とした観光地は、
よほどのアクロバットな販促の仕掛けがない限り、
参拝客はどんどん減っていくと考える方が、むしろ自然なんだと思います。
少し古いデータですが、ノーリツが調べたアンケート結果によると、
20歳未満だと75%が「初詣には行かない」と回答していますからね。
http://sixcolours.tumblr.com/post/2380396010/2006-12
このように、「初詣」という販促は、
残念ながら、時間の問題で「限界」がやってくるわけです。
でも、「初詣」に売上が依存している企業の人達にとっては、
この「限界」という事実は頭の中で理解していても、
認めたくはないことだったりするんですね。
たとえ例年より初詣のお客さんが少なくて、
三が日の売上が落ちたとしても、
「今年は、寒かったからね」
「天候がちょっとよくなかったよね」
「今年は渋滞が凄かったしね」
そんな感じで、別の理由を探して、
なんとか「限界」という事実を認めないことに、
自分の考え方の帳尻を合わせようとしてしまうものなのです。
いいですか?
人間というのは、「認めたくない」という事実に対して、
辻褄をあわせて、回避していく能力に長けた生き物です。
「自分が要領が悪いのは、親の遺伝のせいだ」
「彼女はたまたま、仕事が忙しくてボクをフッたんだ」
「給料が低いのは、ボクの能力じゃなくて会社のせい」
こんな感じで、
常に「人のせい」「社会のせい」にすることで、
辛いことや苦しいことから、回避することを得意としているのです。
だから、事例のような「初詣の集客が限界」と頭の中で分かりつつも、
この辛い事実を認めてしまうと、
また新しい集客から販売までの
面倒な“売る仕掛け”を考えなくてはいけなくなるので、
そんなゴチャゴチャしたことを考えるぐらいであれば、
「まだ初詣ビジネスは大丈夫♪」
という、安心できる理由を見つけ出して、
例年と同じことを繰り返すことのほうが、
ラクだったりするんです。
さてさて、そろそろ結論ですが。
あなたは、目の前に横たわる
「辛い現実」から目をそむけていませんか?
「楽天は、まだまだきっと売れるよ」
「今年も、あの取引先は契約してくれるよ」
「あせらなくても、またゆっくり考えていこうよ」
自分にとって都合のいいように考えているのは、
実は自分だけだったりします。
どれだけ自分にとって「都合の悪いこと」を、
現実的に考えられるかが、
2012年の成長する人間と企業の「差」となっていくと思いますよ。
自分に厳しい2012年を!
■成長するには必ず「第三者」の目が必要!
「タケウチ商売繁盛研究会」2012年度 新会員募集開始!
おかげさまで170社突破!
冷静かつ客観的に、あなたの会社の2012年を考察します。
https://e-iroha.com/kenkyukai/index.html
編集後記
さて、このメルマガを読んでいる、ほとんどの人が、
今日から「仕事始め」という人が多いと思います。
それも踏まえて、ぶっちゃけたことを言わせて頂きますが、
「やる気わかねー」
っていうのが、本音だと思います。
でも、安心してください。
それが、「フツーの人」っていうもんです。
「辛いこと」があるから「楽しいこと」が際立つわけであって、
「辛いこと」がなければ「楽しいこと」が生まれないので、
やっぱり、この仕事始めの「やる気わかねー」というのは、
仕事始めに必要な“低いテンション”なんだと思います。
これを無理やり乗り切ってからこそ、
1月、2月の厳しい商戦を戦えるんですから、
ひとまず、来週ぐらいまでは、「正月ボケ」を修正するぐらいの期間として、
余韻に浸りながら仕事するのが、ちょうどいいと思いますよ。
えっ、私ですか?
私は12月30日からずーーーーーーーっと三が日も仕事ですから、
まったくテンションが変わっていません!
こういう追い込まれる正月の過ごし方も、
経営者としては、どうかと思って毎年反省しているんですけどね~。