経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「その人が好き」と「その人は仕事ができる」は関係ない。

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

先日、土曜日の朝9時から開催された、
ある企業団体のセミナーの講師を任されたときのこと。

その団体の代表者が、セミナー前の冒頭の挨拶で
参加者に次のように語り始めました。

「みなさん、朝早くから、ご苦労様です。
これから2時間、セミナーとなります。
本当にこんな朝から、大変だと思いますが、2時間の我慢です。
辛くて、大変ですが、なんとか我慢して乗り切ってください。
それでは、竹内謙礼さん、よろしくお願いします!」

って、そんなに我慢するんだったら、帰れーーーー!
とも言えず、ヘラヘラしながら、セミナーをさせて頂きました。

ええ、この仕事は1に割り切り、2に笑顔、
3,4がなくて、5に愛嬌ですからね。

ノウハウは8か9ぐらいで、頭の良さなんかは13か15ぐらいでいいですよ。

と、テキトーな格言を言わせてもらったところで、
本日のお話は、「身内フィルター」についてのお話。

ここを割り切って判断できる人は、
実は、そんなに多くはないんじゃないでしょうか?

 

自分と仲の良い人は「仕事ができる」と思ってしまいがち。

さて、人間には必ず「感情」というものがありますから、
どうしても、その感情に、冷静な判断が流されてしまうところがあります。

例えば、自分の好きな人が「性格が悪い」と言われたら、
やっぱり「そんなことはない」と反論してしまいますよね。

また、自分のひいきの野球チームが「弱い」と言われてしまったら、
やっぱり、不愉快な気分になったりしてしまうわけです。

このように、人間は自分の世界観を否定されると、
その善悪や真実とは関係なく不愉快になり、
そして、意見を受け入れない姿勢をとってしまうものなのです。

この現象を、私は個人的に「身内フィルター」と呼んでいます。

今現在、起きている真実に対して、身内びいきの判断を入れてしまって、
冷静にジャッジできなくなってしまうことが、

実は、人間にとって一番、判断を誤らせてしまったり、
間違った方向に進ませてしまう要因だったりするんですね。

例えば、いつも世話になっている、仲の良い経営者がいたとします。
その人に対して、第三者が、
「あの経営者は仕事ができない人だ」と言うと、
「いや、そんなことはない」とやっぱり反論してしまうと思うんですね。

もちろん、その人は「その経営者は仕事ができる人」だと
冷静に判断したつもりでいると思います。

でも、そこには「仲が良い」「いつも一緒にいる」という“情”が働いて、
それを加味して、「仕事ができる」と判断してしまっているケースがほとんどで、
実は、冷静に判断できていなかったりするケースが多かったりするのです。

みなさんにも、そういう「身内フィルター」の心当たりはないでしょうか。

「楽天市場は儲からない」と言っているコンサルタントに限って、
楽天の売り方を知らなくて、楽天のことが大嫌いなだけだったとか。

カリスマと言われる歯科医師で尊敬していたけど、
実際には、経営がボロボロの歯科医院だったとか。

自分のことを慕ってくれて、仕事ができる従業員だと思っていたけど、
実は同僚からは「あいつは使えない」と総スカン食らっていたりとか。

このように、「仕事ができる」と「その人が好き」というのは、
まったくと言っていい程、関係性がなく、

そこの感情は割り切ってジャッジしていかなくては、
常に冷静な判断ができなくなってしまうものなのです。

いいですか?

何か物事を判断する際は、必ず、
「今、身内フィルターを入れてないか?」と、
自分の判断を疑うことを習慣づけたほうがいいと思います。

この人の人間性が好きだから、
この人の情報は正しいと思っているのではないか?

自分は、この勉強会の集りが大好きだから、
この人たちがやっていることが、全て素晴らしいことだと、
勝手に思い込んでいるだけではないか?

自分がこの業界がなくなってしまうと生きていけなくなるから、
ただ単に、この業界が成長することを肯定し続けているだけではないか?

このように、常に自分の判断に、自分の感情が含まれていないか、
冷静に見極めていく力が、金儲けには必要なんだと思いますよ。

これは僕のコンサルタントとしての経験なんですが、
「自分は冷静に判断しているほうだ」と思い込んでいる人に限って、

身内フィルターが完全に入っていて、
まったく冷静な判断ができていない人が多いような気もします。

おそらく、自分の判断を過信している人は、
自己愛が強い人だから、余計に判断に“愛”を入れてしまって、
冷静な視点を見失っているのかもしれませんね。

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編集後記

数年前まで、毎年12月は仕事が少なくなって、
かなり暇になって、自由な時間が作れたりしていたんですね。

だから、毎年、12月は一人で沖縄に旅行に行ったりして、
結構、自分にとって、楽しみなレジャー月になっていたりしていたんです。

でも、ここ数年、12月がめちゃくちゃ忙しくなり、
とうとう、今年は12月のスケジュールがビッシリと埋まってしまって、
1年前から計画していた旅行が、すべて吹っ飛んでしまいました。

うーん、忙しいことは、とってもいいことなんですが、
こういう休暇のスケジュールが自己管理になってくると、

やっぱり仕事が優先になってしまって、
なかなか自分の時間が作るのが、難しくなってしまいますよね。

「休む」って、本当に難しいビジネススキルなんだと
改めて思ってしまう今日この頃です。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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