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「裸の王様」の経営者が成功する理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、取引先の経営者さんから、

「お子さんの成長を感じる瞬間ってどんな時ですか?」

と質問されたので、反射的に、

 

「父親に罵声を浴びせなくなった時ですかね」

 

と答えたところ、かなりドン引きした顔をしたので、

すぐに空気を察して、

 

「あっ、間違えました!」

 

と言って、その後は美しい作り話をひとつだけして、

なんとかその場を逃げ切ることができました。

 

ふー。

油断していると、思っていることがついつい口に出ちゃいますね。

 

今後は気をつけなければいけません(子供の作り話は常に3つ用意♪)

 

ということで、本日のメルマガは、

「裸の王様」の話をひとつ。

 

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「裸の王様」は本当にバカだったのか?

アンデルセン童話の『裸の王様』という童話をご存知でしょうか?

 

詐欺師の仕立て屋が「バカには見えない」というウソの衣装を作り、

バカだと思われたくない王様が、その場に衣装がないのにも関わらず、

「自分には見える」と言い出して、周囲の人もバカだと思われたくないから、

 

「私にも見える」とウソを言って、結果、パレードに王様が裸で登場することになり、

偉そうに行進していると、沿道から忖度のない子供が現れて、

「王様は裸だよ!」と言って、

みんながそれを見てバカにする・・・という有名なお話です。

 

この童話は、ビジネスの現場でもよく耳にすることがあります。

 

自分勝手でワンマンな社長さんが、

常識では考えられないトンチンカンなことをやり出すんですが、

周囲のイエスマンが「社長は素晴らしい!」とヨイショして、

気分よく偉そうに仕事をする経営者を見て、従業員や取引先が、

 

「あの社長は裸の王様だよ」

 

と陰口をたたいて揶揄するのは、

実はよくある経営者のエピソードだったりします。

 

でも、私個人としては、

 

経営者なんて「裸の王様」ぐらいでちょうどいいと思うんですね。

 

だって冷静に考えてみてください。

いくら「バカには見えない」という衣装だとしても、

 

裸で街を歩くって、相当な度胸と勇気がないとできないと思うんです。

 

おそらく、この王様も、裸である自分を鏡で確認した上で、

「よし行くぞ!」と覚悟を決めて、町に飛び出していったんだと思います。

 

そう考えれば、この王様の行動力と判断力って、

常人の域をはるかに超えたところにあるのではないかと思います。

 

あと、いくら周囲の人が「私には見える」と言っていても、

さすがに王様が裸で「よし! これでパレードに行くぞ」と言い出したら、

一人ぐらいは「王様! 待って下さい!」って止めると思うんです。

 

でも、この童話に登場する大臣たちは、誰一人止めませんでした。

 

つまり、リーダーが「これをやる!」と決めたら、

それがどんなに納得のいかないことだったとしても、

一丸となって前に進むチーム力があるということですから、

組織作りはかなりうまくいっていたのではないかと想像します。

 

もちろん、周囲がイエスマンになったことで、

失敗するケースも多々あるとは思います。

 

しかし、明らかに常識では考えられないようなことを、

組織として突き進むことができる人材に幹部メンバーを育て上げられたというのは、

リーダーとして新しく市場を開拓する能力には長けていたのではないかと思います。

 

いいですか?

 

まともなことをやっていても、簡単に勝てる時代ではないので、

これからの経営者は一本線が切れたことをやらないと生き残れないと思うんですね。

 

多少、その話が怪しかったとしても、

たとえ周囲の人が陰でバカにしようとも、

 

バカげた目標に向かって突っ走る「突破力」は、

今の時代の経営者には求められる能力なんだと思います。

 

「イエスマン」といえば聞こえは悪いですが、

従業員に「これは正しい」と思いこませる経営者としてのカリスマ性は必要だと思うし、

他人から「それは間違っているよ」と言われても、

それでもやり続けて、部下を説得する能力がなければ、

難易度の高い目標をクリアすることは不可能だと思います。

 

裸でパレードを歩くという、後世に語り継がれるような愚行をした王様も、

もしかしたら、パレードが終わるまで誰にも裸であることが指摘されなかったら、

その国の住民たちが、

 

「裸ってカッコいいよね♪」

 

と思わせることに成功して、

歴史を変えるような新しいムーブメントを起こしていたのかもしれません。

 

結局のところ、バカな行動がバカになるのか、

それともバカな行動が成功者になるかは、すべては結果論でしかないので、

そのあたりは、途中のプロセスを重視して、

失敗を次のチャレンジに生かす検証さえできれば、

どんなバカげた新ビジネスも、結果オーライなんだと思います。

 

さてさて。

みなさんの会社の社長さんは「裸の王様」ですか?

 

裸であることを分かりながらやっているのか、

それとも、裸であることに気づいていないのかは、

本人に聞いてみないと分かりませんが、

 

少なくとも、その「裸の王様」の会社に勤めて、

適切なお給料をもらっているのであれば、

「私にもその衣装は見えます!」と自分に言い聞かせて、

突き進むしか成功する道はないんだと思います。

 

経営者と互角に意見を交わせられる従業員なんて、

そんなに多くはありませんから、

まずは一緒になって、その「バカ」な話に乗っかってみて、

失敗してから、

 

「社長、やっぱり裸はマズかったっすよ」

 

と笑って反省できるぐらいの組織のほうが、

次の大きな挑戦につながって行くのではないかと思います。

 

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編集後記

かなり無理筋で「裸の王様」の話をさせてもらいましたが、

この屁理屈は、

「仕事のできる裸の王様」

が大前提であって、

 

「仕事のできない裸の王様」

 

は、ただのストリートキングになってしまうので、

安易に使うとリスクの高い思想だったりするんですね。

 

また、周囲の人が「私には衣装が見える」と言い出したことで、

王様がその意見に流されて「俺にも衣装が見える」と言ったのか、

それとも真っ先に「俺には衣装が見える」と言って、

周囲にそう信じ込ませたのか、このプロセスによって、

優秀な王様なのか、それとも無能な王様なのか分かれてくるところでもあります。

 

そのあたりを会社という組織にたとえて、

従業員の立場から見るのであれば、

「裸になって街を歩いて許される経営者」か、

それとも「裸で歩いて警察に捕まる経営者」なのかは、

慎重に見極めていく必要があるんだと思います。

 

まぁ、ほとんどの人は裸で街を歩けば警察に捕まりますからね(笑)

 

そう考えると、バカげたビジネスアイデアで成功する経営者なんて

ほんの一握りということになるんだと思いますよ。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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