経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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これからの「おじさん」の戦い方

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、出張から帰ってくると、

滅多に料理をしない長女がキッチンに立っていたんですね。

 

「何やってんだ?」

「ダイエットスープを作ったの♪」

 

大鍋をのぞくと、正体不明の野菜たちが、

異様な匂いを放ちながら、ぐつぐつと煮込まれていました。

 

「ふーん、こんな大きい鍋が我が家にもあったんだね」

話をズラして逃げようとしたところ、

即座に娘に「味見して」と肩を掴まれ、

お椀にスープをひとすくい入れられてしまいました。

 

「うっ」

 

PM2.5対応のマスクが使い物になりません。

 

子どもの頃、ドラえもんの漫画で見た「ジャイアンスープ」に、

まさかこの歳で出会えるとは思いもしませんでした。

 

「さっ、遠慮しないで喰うてみ」

「はい」

ゴクリ。

 

「ひゃああああああああ」

 

まさに未経験のアメージングな味です!

 

「どう?」

「すまん! 父さん、この味は無理だ!」

「・・・なるほど」

口元に手をやりながら、真剣な表情で鍋をかき回す娘。

 

「お父さん」

「なんだ」

 

「もしかして・・・胡椒が足りない?」

 

いや、そんなレベルの味ではないぞ。

 

と、父親をモルモット代わりにした娘は、

ジャイアンスープに改良を重ね、

なんだかんだで数日かけてスープを飲み干し、

短期間のダイエットに成功したました。

 

やれやれ。

 

ようやくABCクッキングの成果が出始めていますね(無関係)

 

ということで、本日のメルマガは、

12月19日に行われた「M1グランプリ」の話をひとつ。

 

50歳の錦鯉さん、優勝おめでとうございます。

 

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「おじさん」の勝ち方

今年の漫才日本一を決める「M1グランプリ」において、

50歳と43歳の漫才コンビ「錦鯉」が優勝しました。

 

M1グランプリ結果発表
https://www.m-1gp.com/

 

ネタも面白かったし、実力もあったので、

ほぼ満場一致の優勝であることは間違いないと思うのですが、

頂点を極めて「売れる」というポジションを掴むためには、

「運」が必要であることをは、今回の大会で改めて認識したところがあります。

 

たとえば、

 

相方との出会いや、面白いネタとの出会い。

決勝に残るまでのライバルとの戦い、

決勝の順番、タイミング、審査委員との相性などなど、

 

もちろん「実力」あっての「運」ではあるのですが、

その「運」と出会うために、たまたま錦鯉の長谷川さんは

「50歳」だったというだけの話であって、

 

それを若い頃に掴むか、それとも高齢になって掴むかは、

結局は、実力とは関係ないところにある

「運」の問題になってくるところはあるんだと思います。

 

しかも、この「売れる」ための「運」の掴み方は、

お笑い芸人も、商売の世界も、大差がなかったりします。

 

たとえば、

 

売れる商品との出会いや、

自分に気づきを与えてくれる人との出会い、

他社と比較されたときの優位性、

検索結果の順位、インフルエンサーが拡散してくれたタイミング、

買ってくれた人の口コミや評価など、

 

お笑い芸人も商売も、「売れる」という「運」を掴むことは、

実力と同じぐらいに重要なことであり、

その「運」を掴まなければ、素晴らしい才能も、血のにじむ努力も

全てが無になってしまうほど、

「売れる」ことにおいて「運」は大切な要素だったりするのです。

 

いいですか?

 

売れるための「運」というのは、どこに落ちているのか分かりません。

 

そのため、誰にも負けない「運」を掴みたいのであれば、

どこにあるか分からない「運」を探し出す行動力が求められます。

 

いろいろな人と会う。

いろいろな商品を作る。

いろいろな売り方にチャレンジする。

 

その中で小さな「運」をコツコツと掴んで、

それを丁寧に育て、最後に大きな「運」を手に入れることが、

お笑い芸人にも、商売人にも求められる幸運の掴み方なんです。

 

一方で、

 

付き合う仲間を固定する。

過去に売れた商品にこだわり続ける。

新しい売り方にチャレンジしない。

 

これでは「運」を掴む機会は必然的に小さくなります。

 

コロコロと戦略を変えることが、決して良いとは言いませんが、

「運」を掴むために、いろいろなことにチャレンジするアグレッシブさは、

「売れる」ことを仕事としているすべての人において、

絶対に必要な要素になってくるんだと思います。

 

さてさて。

 

みなさんは、「運」を手に入れるために努力はしていますか?

 

幸運は待っていれば勝手に向こうからやってくるものではなく、

こちらから積極的に取りに行かなければ、手に入らないものです。

 

M1で50歳の錦鯉さんが優勝したことで、

にわかに「おじさん芸人」が注目されていますが、

実のところ「運」の掴み方には年齢の差はあまり関係がなく、

アグレッシブに動いたか、動かなかったか、

そういう小さな違いしかないんだと思います。

 

実力に個人差はあっても、

「運」は思いのほか、平等に振り分けられていますからね。

 

商売の実力がない人こそ、

「運」を味方につける行動力が必要なんだと思いますよ。

 

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編集後記

「おじさん」になって成長することは、

実はめちゃくちゃ大変だったりします。

 

自分が積み上げてきた経験を否定する勇気が必要だし、

成長するためにプライドを捨てなきゃいけないし、

老いる体力と戦いながらチャレンジしなくてはいけないし、

 

成長と引き替えに、精神と肉体を削ることは、

歳を取ればとるほど辛くなってくるところがあります。

 

そんな厳しい環境下でも成長が続けられる優秀な「おじさん」は、

豊富な経験と商売の駆け引きのうまさで、

若い世代を凌駕する「強さ」を持てるのも事実です。

 

しかし、一方でその「強さ」がゆえに、

気が付いた時には、残りの人生を豊かに過ごす時間を失っていたり、

次の世代に事業を手渡すタイミングをなくしてしまったり、

「おじさん」の強さというのは、

時として、取り返しのつかない事態を生み出すことにもなります。

 

「おじさん」がどこまで仕事を頑張るかは、

とても悩ましい難しい問題ではあるんですが、最終的には、

「残された時間」と「金」と「プライド」のバランスの取り方だと思うので、

どこかで「全てを手に入れ続けることは無理なんだ」という

諦めの覚悟を持つことも、必要になってくるのではないかと思います。

 

戦う人生よりも、戦わない人生のほうが、

プロデュースは何倍も難しいということに、

優秀なおじさんたちは、そろそろ気づいたほうがいいのかもしれません。

 

■YouTubeチャンネル
『2022年 楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大予測』
https://www.youtube.com/watch?v=qf4_q9stOlg

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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