経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「検索」をしなくなる日は来るのか?

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、妻とテレビを見ている時、ZOZOの元社長の前澤さんが、

宇宙ステーションに行ったニュースが流れたんですね。

 

「ひとつ聞いていい?」

 

宇宙に興味でも持ったのでしょうか。

 

「前澤さんってさ」

「うん」

 

「日帰り?」

 

ええ、私の目の前にとてもヤバい奴がいます。

 

「宇宙、日帰りなのかな?」

「・・・違うと思うよ」

 

「ん? ってことは、泊まり?」

 

「・・・そうだな、泊まりだな」

 

「何泊?」

 

しらねぇーよ!

 

Twitterで前澤社長に聞けよ!(素泊まり説)

というこで。

 

本日のメルマガは、

 

AIとネットビジネスのお話をひとつ。

 

「使い勝手がよくなる」ということは、

使い勝手がよくない会社を、淘汰するということなんですよ。

 

■【募集】名古屋『2022年の消費トレンド予測とネット通販攻略法』
12月18日(土)16:30~
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調べる「検索」と、買う「検索」

GoogleやInstagram、YouTube、楽天、Amazon、Yahoo!も、

すべてのネットサービスが共通している目標は、

 

「ユーザーの求めている情報を、いち早く表示する」

 

この一言に尽きるんですね。

 

検索した際、ユーザーが一番欲しがっている情報を、

真っ先に見せることが、彼らのサービスの使命であり、

そのために余計な情報を排除することが、

彼らの“仕事”でもあったりします。

 

では、「ユーザーが求めている情報」とは、一体なんでしょうか?

 

それは「一番」の情報です。

 

たとえば、Googleの検索結果でいえば、

一番正確な情報で、一番に悩みを解決してくれるコンテンツを、

優先して検索の上位に掲載することがことが、検索エンジンの価値になります。

 

また、楽天やAmazonで言えば、

一番安くて、一番評判が良くて、一番売れている商品を、

一番目につきやすいところに表示するのが、ショッピングモールの役割になります。

 

InstagramやYouTubeだったら、

一番再生回数が多くて、一番評価が高い動画や写真を見せることが

ユーザーを楽しませるエンタメの重要な要素になります。

 

このように、ネットサービスは、

常にユーザーにとって「1番」を優先的に表示させることで、

顧客満足度を高めて、サービスをもっと利用してもらい、

広告収入や利用料を徴収して、自分たちのビジネスを回しているのです。

 

しかも、ここ最近のネットサービスは、

ビッグデータと人工知能の組み合わせが軌道に乗ってきたこともあって、

ユーザーが欲しがっている情報を見せる精度が、非常に高くなっています。

 

最も顕著に表れているのがInstagramです。

 

ハッシュタグで検索しなくても、

その人の閲覧している行動履歴から、

「この人は、この情報を欲しがっているだろう」

と、勝手に人工知能が考えてくれて、

ユーザーの欲しい情報を、真っ先に表示してくれるようになりました。

 

また、YouTubeやTikTokも検索窓にキーワードを入力しなくても、

自分が見たいと思っているコンテンツを、

関連動画で、次から次へと表示してくれるので、

自分で検索キーワードを入力することなく、

観たい動画にたどり着けるようになりました。

 

楽天やAmazonもその傾向が強まっています。

 

売れている商品、安い商品、評判の良い商品を

購入するべき商品の候補として提示してくれるので、

以前よりも、買いたい商品を探すことに困らなくなくなりました。

 

買い物客の好みを察するアルゴリズムが優秀になったことに加えて

パーソナライズの機能がさらに進化したこともあって、

「あんた、この商品、欲しいだろ?」と無言の圧力のかけ方がうまくなり、

楽天やAmazonで、衝動買いが増えた人も少なくないと思います。

 

つまり、自分たちが今まで頭を使ってキーワードを絞り出して、

やっとこさっとこ欲しい情報にたどり着いていた行為を、

代わりに人工知能がやってくれるおかげで、

ここ近年のネットの使い勝手が、どんどん良くなっているのです。

 

いいですか?

 

このままネットサービスの人工知能が、もっともっとビッグデータを喰い続ければ、

さらにパーソナライズ化されたアルゴリズムが、劇的に進化していくと思います。

 

そうなると、常に「一番」を自動的に表示する動きが加速して、

二番手、三番手、中小零細企業の情報や商品は、

今まで以上に、消費者に届きにくくなる可能性は高くなると思います。

 

「いやいや、検索の需要はなくならないでしょ」

 

そう思われる人も多いと思いますが、

ちょっと冷静になって、周りを見回して欲しいんです。

 

たとえば、言葉をまだ理解していない小さな子どもが、

親が手渡したタブレットで、

飽きずに動画を見続けてくれるのは、なぜでしょうか?

 

彼らは検索キーワードも打ち込めないし、

「探す」という行為もやっていません。

 

でも、子どもたちはYouTubeやtiktokが勝手に選んでくれた動画を見て、

「最も楽しめる動画を見つける」という目標を達成することができています。

 

また、社会経験が乏しく、土地勘のない女子高生たちが、

検索キーワードの語彙も少ないのに、

誰よりも早く人気のカフェを見つけ出せるのはなぜでしょうか?

 

ぐるなびや食べログを使う大人たちよりも、

確実に美味しくて、確実に雰囲気の良い店を、

いち早く知ることができています。

 

ユーザーにとって最も必要としている情報を

検索キーワードを使わせずに、すぐに表示するサービスは、

もうすでに、私たちの生活の中に浸透しているのです。

 

よくよく考えてみて下さい。

 

ネットサービスにとって、

 

下位の情報を表示する意味はないですよね?

 

「4番目に安い商品が欲しいなぁ」

「あんまり人気のない商品を久しぶりに買ってみようかな」

「ちょっと胡散臭い情報が欲しいなぁ」

 

こんな消費行動を起こす人なんて、いませんよね?

 

もちろん「調べる」という検索キーワードの需要は絶対になくなりませんが、

「買う」「欲しい」「行く」などの、直接、消費者の行動に繋がる検索行為は、

キーワードよりも、人工知能のほうが、今後、有利になっていくんだと思います。

 

さてさて。

 

みなさんの会社では、変わりゆく検索の市場に対して、

新たな対策を講じていますか?

 

これからのネットビジネスは、

大手企業や優秀な人材を抱える企業が有利なることはあっても、

小さな企業やネットが苦手な企業が有利になることは、

 

絶対にないと思いますよ。

 

そのことを理解した上で、

これからの小さな会社は、時代の流れに合った、

自分たちのネットビジネスの戦略を

オリジナルで考えていかなければいけないんだと思います。

 

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編集後記

予測カレンダーを購入してくれたお客様には、

すでにお詫びのメールをお送りしているのですが、

 

同封したセミナーの音声CDが、

「途中から始まる」という、とんでもない不備が発覚し、

急遽、土曜日に新しいCDを制作し、

予測カレンダーの購入者全員に再送させていただきました。

 

おそらく12日、もしくは13日には、

お手元に新しい音源のCDが届くと思います。

 

この度は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 

トラブルが起きた原因を調査したところ、

スタジオで収録した正確な音源を、CD制作会社がコピペに失敗し、

前半のセミナー部分の音源が抜け落ちた状態で、

内容を確認せず、全てのCDに焼き付けてしまったらしいです。

 

その制作会社とは、予測カレンダーを作り始めた14年前からの付き合いで、

CDを制作することを本職としているプロ集団です。

『音源を正確にCDに焼いてくれる』という性善説のもとで動いていたところもあり、

私自身のチェック機能が働かなかった体制作りも含めて、

すべての責任が、自分にあります。

 

「以後、このようなことがないように気を付けます」

というレベルの話ではなく、

この予測カレンダーという商品そのものの作業工程に問題があることは事実なので、

2023年度の予測カレンダーでは、制作のスケジュールをゼロから見直し、

同じミスが発生しない商品設計を、新たに構築していきたいと思います。

 

というわけで、これから配送する2022年の予測カレンダーの音声CDに関しては、

ちゃんとしたものがついてきますので、

安心して購入していただければと思います。

 

ええ、寿命が30年ぐらい縮まりました。

やっぱり長生きしたいと改めて思った次第です。

 

■ご迷惑をおかけしました『2022年の予測カレンダー』
https://e-iroha.com/calendar2022/

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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