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7月に売上を回復させたアパレル店の「取り組んだこと」

こんにちは、いろはの竹内です。

先日、長女から、

「いろいろな本を読んで、ようやく分かったことがあるんだ」

と、悟りを開いたような口調で声をかけられました。

長女も社会人1年目です。

ステイホームの夏休みに、たくさんのビジネス書を読んで、

学生の頃には気づかなかった、新たな学びがあったようです。

「それは良かったじゃないか」

「うん」

「で、何を分かったんだい?」

 

「人の嫌がることはやってはいけないってことが分かったんだ」

 

「・・・」

「やっちゃダメなんだよ、人の嫌がることは」

「・・・」

「理論的にようやく理解できたよ」

 

ふーっ。

 

『人の嫌がることはやってはいけない』

 

やれやれ、親として常識的な教育をしてきたつもりですが、

肝心なことを教え忘れていたようです。

というか、それを知らずに育った娘は、

 

今まで世間でどんなことをやらかしてきたのでしょうか。

 

まぁ、何はともあれ、

思いやりのある女の子に育って欲しいですね♪(手遅れ)

ということで、本日のメルマガは、

「コロナ禍でも売上が回復する売り方」

についてお話をひとつ。

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「頑張ってます!」の情報発信の大切さ

先日、日経MJのコラム取材で、

『日本で唯一の経営者専門の仕立て屋』

というユニークなコンセプトのオーダースーツ店

「イルサルト」の末廣社長の話を聞かせてもらいました。

 

イルサルト
https://ilsarto.net/

 

コロナ禍で大打撃を受けたスーツ業界において、

なんとイルサルトは7月で昨対120%の売上を出して、

7月としては過去最高の売上を記録したそうなんです。

厳しい景気の中で、さらにリモートワーク全盛で、

おまけに真夏の猛暑の中で、どうやって高級オーダースーツを売ったのか、

末廣社長に聞いたところ、

 

「特別なことはやっていないんですよ」

 

とサラッと笑って答えてくれました。

末廣社長は、いつも通りにブログを書いて、

いつも通りにSNSに投稿して、

コロナ禍前と変わらないペースで、ひたすら情報発信を続けたそうです。

ただし。

その中でひとつだけ心がけたことがあったそうです。

それは元気で、頑張って、笑顔で明るく、

「いつも通りに商売やってますよ!」と、

お客さんに訴え続けた点だそうです。

 

そうやって「いつもと変わらない」を情報発信して、

「元気にやってますよ」ということを伝えることが、

お客さんの中で、

「あそこの店に行けば、いつもの日常がある」

という安心感に繋がって、

お客さんが一気に戻ってきてくれたんだと思います。

 

いいですか?

 

コロナ禍になったことで、

「これからの社会は大きく変わる」

「今までのやり方は通用しない」

と、多くの人が口にしていますが、

実のところその中で「いつもと変わらない」というのが、

お客さんが強く望むことだったりするんですね。

 

情報発信をしっかり行って、

会社の目指す方向性をしっかりお客様に理解してもらい、

それに向かってブレずに愚直に突き進む姿が、

実はコロナ禍で大きく生活が変わってしまったお客さんにとって、

最も安心感につながる貴重な情報なんだと思います。

もしかしたら、

慌てて商品の方向を切り替えたり、

慣れないビジネスモデルに転換したり、

動画を配信したり、有料サロンを立ち上げたり、

そのような「コロナによって変わった」という印象を

お客さんに与えてしまうことは、

逆にコロナ後に客が離れていく要因になってしまうのかもしれません。

 

さてさて。

 

皆さんの会社は、コロナで慌てて新しいことに手を付けて、

ドタバタして、落ち着きがなくなっていたりしませんか?

お客さんが求めているのは、

いつものお店の、いつもの店主の、いつもの姿であり、

その人達が頑張っている姿が、

「応援したい」「今度お店に行こう」という、

消費者に活力を与えてくれる情報になっていくんだと思います。

もちろん、コロナ禍によって変わる勇気も大切ですが、

一方で「変わらない勇気」というのも、

客商売においては必要なんだと思いますよ。

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編集後記

今回のイルサルトさんの事例を見て思ったことは、

コロナ禍前からお客さんと関係性を作るために、

ブログやSNS、紙媒体による情報発信を、

マメに行ってきたことなんだと思います。

こういう情報発信をしっかりやってきたお店や企業は、

コロナ禍前と同じことをやっていれば、

お客さんは戻ってくる可能性は非常に高いと思います。

一方、ブログもSNSもDMもやっていないお店は、

お客様に情報が行き届いていないので、

コロナ禍前にどんな方向性でお店をやっていたのかも分からないし

コロナ禍でどんな経営をしていたのかもお客さんは分からないから

お店に「買いに行く理由」を見いだせないため、

同じような姿勢で経営を続けていたら、

自然とお客さんは来なくなってしまうと思います。

極論を言ってしまえば、

顧客に対して情報発信をしっかりやってきた企業やお店は、

従来通り「変わらない」でいいと思いますが、

情報発信がまったくできていない企業やお店は、

少なからずこのコロナ禍をきっかけに情報発信をしっかりやって、

お客様にメッセージを送り続ける体制は整えたほうがいいと思いますよ。

コロナ禍が収束したとしても、

おそらく、今後は厳しい増税施策が待っていると思いますし、

自然災害に関しても、大きいのが数年以内に起きる可能性は十分にありますから、

まだまだ顧客離れを引き起こす出来事は連続して起きると思います

そういう不安定な将来を見据えると、

「お客様への情報発信」というのは、

経営における“保険”のようなものですから、

手間と時間はかかると思いますが、

そろそろ本腰を入れて、DMやSNSによる情報発信に、

会社全体で力を入れて行ったほうがいいと思いますよ。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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