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吉村知事のうがい薬会見動画を1時間8分観て「あー」と思った話

こんにちは、いろはの竹内です。

先日、超ど田舎出身の嫁と、

近所の自然豊かな公園をウオーキングしていた時のこと。

森林の中をテクテクと歩いている際に、

「子供の頃はこんな野山を駆け回っていたんだろ」と言ったところ、

 

「そんなことはない」

 

と全否定されてしまいました。

 

「野山をなめんな」

「はい?」

 

「動き回ったら動物と間違えられて撃たれるだろ」

「・・・誰に?」

「猟師に決まってんだろ!」

 

昭和46年生まれで、そこそこ近代化したご時世に、

 

鉄砲で撃たれる可能性があった妻。

 

コロナによって、

まだまだ知らないことが明かされそうで怖いです(野生妻)。

 

ということで、今回のメルマガのネタは、

大阪府の吉村知事が、

「うがい薬がコロナ予防に効果があるかも」

と言ってしまった事件について。

この話って、案外、ビジネスに通じるものがあるんですよね。

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ノーカット版で見えてきた「ベンチャー気質」

8月4日に大阪府の吉村知事が行った、

ポビドンヨード成分を含むうがい薬の使用を呼びかけた会見が、

大きな波紋を呼んでいます。

簡単に状況を説明すれば、

コロナ予防の臨床結果がしっかり出ていない段階で、

うがい薬の使用を記者会見で勧めてしまい、

「うがい薬が売り切れたじゃないか!」

「うがい薬なんてコロナに効かねぇよ!」

「いい加減なことを知事が言うんじゃない!」

とコテンパンに世間に叩かれてしまいました。

 

で、非常に興味深い案件だったので、

ネット上で見つけた記者会見のノーカット版の動画を、

頑張って1時間8分観てみたんですね。

■「ポビドンヨード配合薬でうがいを」大阪府の吉村知事
https://www.youtube.com/watch?v=xpEPcfBiytc

結論から言うと、どんなにひいき目に見ても、

「準備不足だった」というのは否めません。

特定の商品を持ち出しての案件だったので、

当然、買い占めや転売の問題が起きることは予想できていたし、

もし、それを食い止める予測しているのであれば、

記者会見に用意したレジュメの冒頭に、

「買い占め、転売は止めましょう」

「効果があるものではありません」

などなどの、誤解されないためのページを、

1枚ぐらい用意しておいても良かったと思います。

記者会見の動画を観てもらえれば分かる通り、

後半で記者から買い占めなどの質問が飛んだ時に、

回答が少し混乱していましたし、

28分30秒前後のところで、松山先生が

「水うがいでも塩うがいでも効果があるんじゃないか」

という発言をしたときに、

ちょっと吉村知事が固まっていたところがあったので、

記者会見の打ち合わせそのものが、

うまく調整できていなかった可能性があります。

だから、私の結論としては、

「やっちまった」というのが今回の一件であり、

慎重さに欠いてしまったことは、

やっぱり認めざるを得ないところがあります。

 

でも、ですね。

 

こういう前のめりになって発生するミスというのは、

スピードを取りに行くと、

どうしても起きてしまう出来事なんですね。

 

みなさんも記憶はあると思います。

売れると思って飛びついた広告が売れなかったり、

売れると思って仕入れた商品が売れなかったり、

周りの反対を押し切ってやったことがうまくいかなかったり、

スピードを取りに行くと、必ずリスクは付きまとうものであり、

不確定なものになればなるほど、

失敗の確率は高くなってしまうわけです。

今回、そういう意味で言えば、吉村知事のうがい薬事件は、

前のめりになった結果によって起きた、

致し方ない「想定内」の案件だったと言えるところがあります。

 

いいですか?

 

記者会見のノーカット版を観て、ひとつだけ改めて思ったことは、

吉村知事は「府民のリスクを少しでも下げたい」という思いが、

人一倍強いということでした。

これは僕ら商売人にとって、

 

「少しでも利益を取りに行く可能性に賭けたい」

という意識に非常に似ていると思うんです。

私自身も、サラリーマン時代を含めて、

さんざん今まで大失敗を繰り返してきました。

前のめりになって、少しでも儲かる話に飛びつき、

痛い目にたくさんあってきましたが、それはすべて、

「利益を取りに行く」

という純粋な目的に向かって突っ走った結果で起きた、

致し方ないミスだったりするんです。

 

コロナという不確定要素の高い事象が起きている中で、

スピード感を持って対応した結果、

前のめりでずっこけた吉村知事は、

やっぱり今後も大ミスをし続けると思うし、

それでもスピードを持って対応し続けることは、

反面で、良い結果をもたらす可能性はあるんだと思います。

 

良くも悪くも、今の都道府県知事には、

僕らがインターネット黎明期に感じた、

ベンチャー企業のようなスピリッツが必要なのではないでしょうか

 

少なくとも、記者会見のたびに、

新たな標語を作って、フリップを出して、

「気を付けましょう」みたいなノーリスクなことをやっているようでは、

「感染回避」と「経済回復」という

国民の“利益”を取りに行くことは、難しいんだと思いますよ。

 

さてさて。

 

みなさんの回りの人は、今回の吉村知事のうがい薬事件で、

どんな反応をしていましたか?

「あのバカ、調子に乗ってたな」

「イソジン吉村ってこれから呼ぼうぜ」

「本当はお茶でうがいしたほうがいいのに」

このように結果論で失敗した人を茶化したり攻めたりする人は、

おそらく会社でも、新しいことにチャレンジはしない人だと思うし、

失敗した人にケチをつけて、常に安全圏にいたがる人なんだと思います。

よく「新しいことに挑戦するんだ!」「失敗を怖がるな!」と言っておきながら、

いざ、新しいことをやろうとすると怖くてやらないし、

失敗したら激怒する社長や上司っていますよね(笑)。

今回の吉村知事のうがい薬事件が、

これだけ世の中からコテンパンに叩かれた現状を考えると、

まだまだ日本は前のめりになった人に対して、

 

厳しい世の中なんだと思いますよ。

 

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編集後記

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特にこれといったご贔屓の政治家や政党はないんですが、

50歳にもなって、政治に無関心というスタンスは、

ちょっと改めていかなきゃいけないかなぁと最近思っています。

もちろん、公の場で政治的発言をするのは、いかがなものかと思いますが、

心の中では「こういう世の中になって欲しいな」というイメージを持って、

政治や行政に対して、もっと自分の意見を持ったほうが、

人生を少しだけ楽しく過ごせるのではないかと思います。

考えてみれば、ネットビジネスなんて、

政治家が決める法規制と大きく密接していますし、

今後、感染病や災害などの対策に関しては、

自分の住んでいる県や市の議員の手腕に、

大きく関わってくるところがあると思います。

そう考えると、30歳過ぎても、

「大仁田厚、面白そうじゃん!」

と言って1票入れているような人間(私)が、

世の中を面白おかしくしているのかもしれません。

だんだん歳を取ると、

世の中に「何を残せるか」というを真剣に考えるようになって、

選挙運動とかのお手伝いに行ってしまう年配者の気持ちが、

なんとなく理解できるところがありますよね。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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