経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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ブランディングに成功するのは「1万人に1人」

こんにちは! いろはの竹内です!

さて、最近、セミナー終了後に名刺交換をしていると、

「竹内さん、いつも、メルマガ読んでますよ!」

と、声をかけてくれる人が非常に増えました。
ありがとうございます!

それに伴い、よく質問されることがありますので、
ちょっとここで、まとめて回答させていただきますね。

Q:メルマガの冒頭で娘さんの話がよく出てきますが、あれは本当ですか?

A:本当です。

Q:話を盛ったりしていませんか?

A:盛っていません。むしろ、娘たちの将来を思い、
  8掛けぐらいで話をしているぐらいです。

Q:娘さんは、メルマガに自分のエピソードが書かれていることを知っていますか?

A:もちろん知りません。知ったら、たぶん「てめぇ、やめろ」と言われます。

Q:このままバレずに逃げ切れますか?

A:基本、大丈夫だと思います。名前も顔も出していませんし。
  あと、娘は、僕の仕事にまったく興味を持っていないので。

Q:バレる恐れはありますか?

A:実はあります。一番、リスクが高いのは、
  娘の友達の親御さんですね。子ども経由でチクられる可能性があります。
  そうなると、商売あがったりになりますので、
  頼むから心の中にそっとしまって黙っていて欲しいです(だったら書くな)

ということで、

みなさんのメルマガの購読目的が冒頭のエピソードなのか、
それとも、本題の部分なのか、
最近、分からなくなってきた今日この頃。

本日の本題ネタは「ブランディング」についてのお話。

ブランディングは「人」を出すべきなのか?
それとも、「人」を出さないべきなのか?

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成功者は、自分が成功者になった理由が分からない

さて、よく「ブランディング戦略」の話をするときに、
売り手側の「人」を全面に出して、ブランディングしてファンを作るのがいいのか、

それとも、できるだけ売り手側のキャラクターを抑えて、
デザインやコンセプト、商品の雰囲気でファン作りをしたほうがいいのか、

その点を悩まれる方が、結構多いと思います。

この話を分かりやすく説明する場合、
「芸能界」の世界にたとえると、
非常に理解しやすくなるところがあります――。

以前、音楽関係のお仕事をしている人と
歌手としてメシが食えるところまで行きつくまでの
“確率”について話したことがあったんですね。

で、オーディションで歌を聞いて、
「あ、こいつデビューできるかな」
と思えるのが、だいたい100人中1人ぐらいの確率なんだそうです。

そして、その才能のある歌手の卵たちを10人集めて、
さらに「独自の世界観」を作って、ファンを作れそうなのが、
その中の、またさらに1人ぐらいの確率なんだとか。

そして、そして。

その世界観を、継続してずっと伝え続けることができる人が、
その中の、またさらに10人中1人ぐらい。

つまり、才能があって、ファンつくりができて、
なおかつ10年以上も長期にわたって「歌手」という仕事ができるのは、
だいたい1万人に1人ぐらいの確率なんだそうです。

1万人に1人……そんな運任せのような確率だと、
本当に、いつメシが食えるようになるのか、さっぱり分かりませんよね。

アパートの一室で、毎日、頑張って作詞作曲をして、
「俺、いい曲作ってるから、いつか武道館でライブができるかも」

なんて夢みたいなことを言って、路上でずっとギター弾いている人が、
歌手としてメシが食える確率って、かなり低いと思うんです。

それであれば、歌手ではなく、顔のかわいいアイドルでビューしたり、
芸人でデビューしたりして、なんとか芸能界に食い込んだほうが、
まだ、メシが食える確率が高いと言えます。

なぜならば、これらの芸能人のカテゴリーは、「人」がウリになるからです。

アイドルは、顔が可愛いから、ファンになりやすいですよね?
芸人には、おもしろいから、ファンになりやすいですよね?

もちろん、アイドルや芸人になるのも、
雲をつかむような確率だとは思いますよ。

だけど、心をつかむのが「曲が良い」という抽象的な好みの問題ではないし、
差別化もしやすいし、少数でも熱狂的なファンをすぐに作りやすいですから、

まだ、歌手よりも、アイドルや芸人のほうが、
メシが食える確率は高い状況と言えます。

(それでも5000人に1人ぐらいの確率になっただけだとは思いますが)

それに、その才能を武器にしている歌手の世界ですら、
「人」をウリにしてファン獲得に頑張っていますよね。

例えば、グループのメンバーの一人にお面をかぶせたり、
楽器を弾かないエアバンドを作ってみたり、
ドラマに出たり、CMに出たり。

こんな感じで、音楽性以外のところにフォーカスして、
ファンつくりのきっかけを作って頑張っています。

さらには、ファンと一緒に写真を撮ったり、サインを書いたり、
ブログをやったり、Twitterをやったり、インスタをやったり、

センスや才能のある人でさえも、ファンを作るために、
自分自身を商品として、好きになせる努力をしているんです。

だけど、これを、一切抜きにして、
「俺の曲を聞いて、熱烈なファンになれ!」
というのは、びっくりするぐらい、無茶で乱暴な戦略と言えますよね。

いいですか?

そもそも、「自分の世界観を人に伝える」ということは、
みんながみんな、できるワザではないんです。

センスがモノを言いますし、
そのセンスも、おそらく歌手として「メシを食う」確率とさほど変わらず、
商売の世界も、1万人に1人ぐらいの確率しかいないんだと思います。

だから、

「うちの会社は、人を全面に打ち出さなくてもブランディングに成功しました」
という人は、だいたい“運”とか“才能”でうまくいった成功者の話であって、

テクニックや戦略の“違い”ではないのが現状だと思うんですね。

その証拠に、そういうパターンで成功した人に、
ブランディングの戦略がうまくいった秘訣を聞いても、
ちょっと(かなり)的外れなことを言ったりしています。

なぜならば、成功した自分自身も、
どうやって成功したか分からないからです。

「運」と「センス」で、1万人に1人ぐらいの確率で成功しただけですから、
それを言葉でうまく説明することなんて、できませんよね?

例えるのなら、
氷室京介に、「どうやってカリスマになったんですか?」と聞いているようなもんですよ。

答えられるわけないですよ。百歩譲って答えたからといっても、
たぶん、回答は抽象的で、成功のヒントは少ないと思います。

それよりも、R1グランプリで優勝した芸人「アキラ100%」に、
「どうやって優勝したんですか?」と聞いて、

「全裸でお盆で股間を隠して、見えそうで見えなかったからです!」

と、答えてもらったほうが、まだ成功のイメージがつくってものです。

さてさて。

みなさんにとって「ブランディング戦略」とは何でしょうか?

もちろん、「人」を打ち出して、ファンつくりなんかしたくありません。
かっこ悪いし、恥ずかしいし、面倒くさいし、
商品力とデザインとコンセプトだけで、ファンを作りたいものです。

でも、やっぱり「メシを食う」という確率を上げていくのであれば、
アイドルになって秋葉原でファンを作らなくてはいけないし、

芸人になって、熱湯風呂にふんどし一丁で入らなくてはいけないし、
ブログやTwitterでファンを作っていかなくてはいけないんです。

それなのに、偶然と運とセンスだけで
ブランディングに成功した人の話を真に受けて、

「なるほど、かっこよくページを作れば、きっと売れるんだ」
と、勘違いをして、薄っぺらのブランディングを
見よう見まねで展開している人が、世の中にはたくさんいます。

そんな路上ライブばっかりやって、自己陶酔に浸かっている暇があるんだったら、
プライドを捨てて、売り手側の「人」をガンガン前に出していったほうが、
まだ、ファンができやすいですし、メシが食えるようになる確率は高いと思いますよ。

結局のところ、かっこよくメシが食えている奴なんて、
世の中、ほんの一握りしかいないことを忘れないでくださいね。

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編集後記

さて、4月20日ですが、
東京で、ロングのセミナーを開催します。

どちらかといえば、企業様向けの社員教育系のセミナーになりますので、
ぜひ、奮ってご参加いただければと思います。

■概要
消費者の消費行動は大きな変化が起こっています。

その象徴が「コト消費」です。
このような環境下、コト消費への対応力が業績の大きな差になっている様子も伺えます。
お客様のモチベーションやシーンに応じて
「コト発想」で新しい売り方を生み出している企業もあれば、
「モノ売り発想」が抜けずに、その結果、マンネリ化し、
顧客離れ、売上減が進んでしまっている企業も多く目にします。

本セミナーでは、最新の消費トレンドやコト提案を具体的な事例に基づいて解説した後に、
2017年度の販促に活用できる予測情報をご紹介いたします。
また、販促カレンダーのテーマを売上につなげるために、
チラシ・DM・WEB・SNS・POPなど、様々な媒体を活用する工夫についても、
そのノウハウを包み隠さず開示いたします。

講義内容

1)オムニチャネル時代の店舗の販促のあり方とは?

  • 再びデフレ期に突入した日本の景気動向
  • ネット消費は鈍化!苦しむECとチャンス到来のリアル店舗
  • キーワードは・・・ “有職女性” “レジャー” “優良顧客”
  • マンネリ化する販促は、販促の意味を持たない!
  • カレンダーで考える消費モチベーションと販促提案とは?

2)2017年度を先読み!消費モチベーションと販促カレンダー

(2017年4月~2018年3月)

  • マンスリープロモーション、52週プロモーションの新たな切り口
  • 週末の消費行動が大きく変わる“プレミアムフライデー”の影響と対策
  • カレンダーから見る各シーズンの傾向と商戦のヤマ
  • 早期化するセール、バーゲンへの先行対策
  • 2017年度の伸長需要は・・・○○市場!

3)来店客数を増やす!店舗への誘引のテクニック

  • 客数増加店舗と減少店舗の差とは?
  • デジタルとアナログを融合させた来店促進プロモーションのコツ
  • 新規客を集める!チラシの作り方
  • リピート率を高める!会員向けDMの作り方
  • SNS(Facebook、LINE、インスタグラム)の有効な活用と落とし穴

4)売上を作る!キャッチコピー・セールスコピーのノウハウ

  • 売れるPOPと売れないPOPの差とは?
  • 今、改めて問われる「コピー」の重要性!
  • 「説明」は読まれない。一瞬で「欲しい」と思わせるキラーワード!
  • 「コト」を想起させるためのキャッチコピーづくり

セミナー大手のマーケティング研究協会の主催セミナーとなります!

こちらでは、年に1回ぐらいのセミナーとなりますが、
がっつり売上アップのお話をさせていただければと思います!

申し込みはこちら!
<東京>4月8日 13:00~17:00
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※「あれ? メルマガが届かなくなったぞ」と思ったら?
もう一度、メールアドレスを登録してみましょう!
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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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