経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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楽天の値上げから見えてくるネットビジネス事情

こんにちは! いろはの竹内です。
さて、先週のメルマガで、「テング熱」のイラストを描いて、
Facebookやブログにアップしたところ、

多くの人から、
「天狗の絵がお上手ですね♪」
という、お褒めの言葉を頂きました。

なので、ご好評にお答えして、
さらに頑張って「テング熱」の絵を描かせて頂きました。

■続・竹内画伯「テング熱」
http://kenrei1.blog50.fc2.com/

ええ、私の「テング熱」は、まったく冷める気配がありません!
39度8分って感じでしょうか(意味不明)。

ちなみに、Facebookの「いいね!」ボタンの推移を見てみると、

1回目のテング熱イラスト→153
2回目のテング熱イラスト→92
3回目のテング熱イラスト→99
4回目のテング熱イラスト→93

と、どうやら90人前後のコアなファンに、
私の「テング熱」のイラストは支持を受けているようです。

そろそろ潮時かもしれませんね……。

ということで。

今回のお話は、久しぶりに楽天市場ネタで、
ちょっとヒートアップしたいと思います。

1冊900円のマンガで、苦手な会計がスラスラ分かっちゃう!

コミック「会計天国」 好評発売中!
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楽天さん、値上げしました。

さて、IT関連の人なら、すでにご承知のことかもしれませんが、
楽天さんが、先日、店舗の利用料金を久々にイジることを発表しました。

詳しくはコチラ
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2014/09/post-1954.html

ごちゃごちゃといろいろなものを
値上げしたり、無料にしたりしているもんだから、
携帯電話のプランのように分かりにくくなっていますが、

結論から言ってしまえば、
実質の値上げといってもいいでしょう。

私が楽天市場のネットショップを運営している頃は、
月々の利用料金が5万円だけでよかったのに、
気が付けば、こんなにお金が取られるモールになっていたんですね。

でも、これは「楽天市場」という場所を借りて、
お客さんを集めたり、商品を売ったりしているのですから、
致し方ないといえば、致し方ない話と言えます。

極論を言ってしまえば、「辞めたきゃ辞めろよ」という世界なので、
出店者が文句を言える立場のものではありません。

そのことも踏まえて、
今回の値上げで分かったことが、2つあります。

ひとつは、ヤフーショッピングの実質0円の戦略が、
まったく楽天にとって脅威になっていないという点です。

もし、ヤフーショッピングが0円戦略で売上を伸ばしたり、
店舗数を増やしたりして絶好調であれば、
楽天はすぐさま、対抗手段として価格を下げてくるはずです。

しかし、今回、楽天は逆に値上げをしてきました。
つまり、ヤフーに売上も客も持っていかれていないから、
安心して、値上げを敢行することができたんだと思います。

この流れから察するに、まだまだ、ネット通販の業界は
アマゾンと楽天の2強の状態が、しばらくは続きそうな感じです。

そして、当初の予想通り、
ヤフーショッピングは、このまま衰退していくんだと思います。

もうひとつ、楽天の値上げで見えてきたことは、
今後、楽天のネットショップは、

「めちゃくちゃ大きく稼ぐ大型ネットショップ」と、
「こじんまり稼ぐ小型ネットショップ」の、
2極化がさらに激しくなっていくのではないかという予測です。

おそらく、楽天は今後、さらに利用料金を値上げしてくるでしょう。
上げることはあっても、下げるような真似は絶対にしないと思います。

アマゾンとこれからも熾烈な戦いを繰り広げていかなくてはいけませんし、
流通量が増えれば、サーバーも増強していかなくてはいけません。
また、海外戦略に向けて、人も増やしていかなくてはいけません。

もっと極端なことを言ってしまえば、
広告が売れなくなったら、利用料金でカバーしていかなくてはいけませんし、

世界戦略をもっと確固たるものにするためには、
もっともっと出店店舗からお金を徴収していく必要があります。

これからの日本の市場で、
これ以上、出店店舗や流通額を極端に伸ばす伸びしろはありませんから、

どうしても、出店店舗に対しての「値上げ」という手段で、
楽天市場は、高い利益率を確保していかなければいけないのです。

そうなると、ですよ。

大きな資本力のある出店店舗は、
利用料金が値上げになっても、さらに稼ぐ仕組みがありますから、
楽天市場の値上げを耐えしのぐことができます。

しかし、中途半端な売上規模の店舗は、
ギリギリの利益率でお店を回していますから、
ちょっとした値上げでも、大きな打撃を受けてしまいます。

商材にもよりますが、月商で1000~2000万円ぐらいの店舗が、
楽天市場の値上げが一番きついんじゃないでしょうか。

どちらにせよ、利益率の薄い「仕入れ」ビジネスで、
小さな会社が楽天で売上を伸ばしていくのは、
そろそろ限界に近づいているのかもしれません。

そして、中堅どころのお店はどんどん姿を消して、
やがて、楽天市場には、ニッチな商品を、
手堅く、こじんまりと売っていくお店が、
どんどん増えていくと思います。

固定費をできるだけかけず、コアなファンだけに商品を売っていく、
そんなビジネスが主流になっていくことが考えられます。

広告も使わず、月商で100万円~400万円ぐらい稼ぐお店が、
もしかしたら、一番、幸せなのかもしれません。

楽天の高い集客力で、競合店舗に見つからないように、
こっそりと売っていく商売が、
これからのEコマースの理想のモデルになっていくのではないでしょうか。

いいですか?

暴論に聞こえるかもしれませんが、世の中にネットショップなんて、
どデカいネットショップが、1店舗あれば十分なんです。

その店に5億点ぐらい商品が並んでいて、
それを探しやすくして、なおかつ最安値で売ってくれれば、
もうそれでオーケーなんですね。

だから、楽天もアマゾンも、
これ以上、お店や商品が、あってもなくてもどうでもいいし、

さらに「辞めたきゃ辞めろ」のスタンスは変えないと思いますから、
今後、容赦なく値上げを敢行してくると思います。

そして、ヤマトも佐川も同じように、
「お前ら、嫌なら辞めてもいいんだぜ」というスタンスをとってきますから、
楽天と同じように、送料もガンガン値上げをしてくるはずです。

そうなると、ネットショップの運営者は、
頭の中に、次のような言葉が浮かぶようになります。

「海外」

国内で小さな会社がネット通販をするのが、
どんどん厳しくなっていくのであれば、
必然的に、海外に出ることも視野に入れていかなくてはいけません。

もしかしたら、今、楽天で売れない商品でも、
海外のEコマースに持ち込めば、爆発的に売れるかもしれないし、

送料だって、このまま値上げが続けば、
国内に送るよりも、海外に送るほうが安くなる可能性だってあります。

いつの時代も、新しいビジネスアイデアは、
苦境に追い込まれた時に生まれるものです。

一度、常識を全部かなぐり捨てて、
海外ビジネスに目を向けてみるのもいいと思いますよ。

海外ビジネスも相談に乗ります!

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https://e-iroha.com/kenkyukai/index.html

編集後記

さて、そんなわけで、楽天の値上げを受けて、
私、急きょ、インドネシアとマレーシアとタイの3ヶ国の
Eコマース企業を視察してくることになりました!

東南アジア各国の企業に投資をしているキャピタル会社の協力で、
かなりマニアックな会社まで視察してくる予定です。

東南アジアのEコマース事業はどうなっているのか?
小さな資本でも、海外ビジネスが可能なのか?

ネットの環境は?
支払状況は?
宅配の状況は?
顧客の平均客単価は?

さまざまな情報を収集して、
みなさんの商売のお役に立てるノウハウを
たくさん仕入れてきたいと思います!
楽しみに待っていてくださいね!

今回の視察の内容は、
私のFacebookで、随時、近況を報告していきたいと思いますので、
友達申請のほど、よろしくお願いしますね!

 

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https://www.facebook.com/kenrei.takeuchi
(ついでに天狗の絵の「いいね!」も押してね!)

■今回の東南アジア視察の詳細レポートは、
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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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