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ある寿司屋の主人が「激怒」した理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、長女が、

「これから毎日10リットルの水を飲む」

と、やや狂ったことを言い出したんですね。

 

「なんでそんなに水を飲む必要があるんだ?」

「ダイエットだよ」

「ほー」

「水は最高のサプリメントなんだよ」

 

なるほど。

 

発信源はヒカキンでしょうか? ホリエモンでしょうか?

 

どちらにせよ、何かしらの情報に感化されてしまったようです。

 

「ということで、明日から10リットルの水を飲むからさ」

「無理だと思うなぁ」

「なんでよ」

「1.5リットルのペットボトル約6本分だろ」

「だからなんなのよ」

「そんなに水は飲めないよ!」

「飲めるわよ」

「なんでそんなに自信満々に言い切れるんだ?」

 

「だって水は最高のサプリメントなんだよ」

 

だからなんなんだよ、その“最高のサプリメント”って言葉は!

 

だったら普通のサプリメント飲もうよ(1日茶わん1杯分♪)

 

ということで。

本日のメルマガは「好意」についての話をひとつ。

 

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なぜ、今まで味方だった人が敵に回るのか?

例えばの話、あなたに行きつけのお寿司屋さんがあったとします。

そこの主人が、いつも来くれるお礼として、

「これ、サービスです」と、茶わん蒸しを出してくれたとします。

 

しかし、その茶わん蒸しが、あまり口には合いませんでした。

その場合、みなさんはどうしますか?

 

結論は「文句を言わず食べる」ですよね。

 

なぜならば、いつもお世話になっているお礼で、

ご主人がサービスで出してくれたわけですから、

そのサービスに文句をつけるのは、ちょっと社会常識として筋違いになります。

 

もちろん、その茶わん蒸しに虫が入っていたり、

冷たくて口にできないレベルだったら、

「ご主人、ちょっと・・・」

と申し出る権利はあると思います。

 

しかし、「味が合わない」という誤差レベルの話であれば、

仮に、その茶わん蒸しが美味しくなかったとしても、

他の料理が美味しいから御贔屓の店として使っているわけですから

 

そのあたりは、今後の付き合いも考慮して、

ふつうは「文句を言わない」のが、

人付き合いのルールとして存在していたりします。

 

しかし、時として、そのルールが守られないケースがあります。

 

先ほどの例でいえば、

茶わん蒸しがお金を払って食べているものなのか、

それとも、サービスで出してもらったものなのか、分別がつかなくなって、

 

「ご主人、この茶わん蒸し、ちょっと味が薄いね」

 

と言ってしまったり。

 

または、主人と付き合いが長くて「このくらいは言っていいかな」と思って、

「ちょっとこの茶わん蒸し、イマイチだよね」

と言ってしまったり。

 

結局、相手を「思いやる気持ち」を忘れてしまうと、

自分たちの都合や本音が止められなくなってしまい、

相手の好意を踏みにじるという、最悪の手を打ってしまうことになるのです。

 

いいですか?

 

相手の好意を踏みにじる行為は、実はビジネスの現場でも多々起きています。

 

例えば、部下が上司の仕事をラクにしようと思って、

プラスαで気を回して作った予備の資料に対して、

 

「これ、ぜんぜんダメだから作り直して」

 

と言ってしまったり。

 

社長が従業員に慰安の意味を込めて飲み会を開いたのに、

「こんな飲み会やるんだったら、お給料上げてくれませんか?」

と冗談交じりで言ってしまったり。

 

このように、知らない間に相手の好意を踏みつぶしてしまうと

モチベーションは下がりますし、その人のために働こうという気持ちもなくなるので、

結果、仕事のクオリティが大きく下がってしまう要因になってしまいます

 

なので、仕事の人付き合いをするうえで心がけていかなくてはいけないことは、

 

この仕事が「自分のためにやってくれたこと」なのか、

それとも「仕事だからやってくれたこと」なのか、

その見極めをしっかりつけることです。

 

人間がプラスαの能力を発揮できるのは、

「仕事のため」だけだと、どうしても限界があります。

どこかで「その人のために頑張る」という行為にシフトしなければ、

ポテンシャルの高い仕事をして、結果を出すことができなくなります。

 

要は相手を仕事のパートナーとして思いやる気持ちがあるのか、

それとも、仕事の“道具”として利用しているだけなのか、

そのあたりの接し方が、人をマーネジメントをするうえで

とても大切になっていくのではないかと思いますよ。

 

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編集後記

 

相手の怒りを一番誘うのが、

「格下に見られた」という行為なんですね。

 

相手のプライドを傷つけたことが、

犯罪のきっかけになり、国家間の紛争の火種になり、

宗教、政治を混乱に招く、最大の要因になっているところがあります。

 

これはビジネスでも同じことが言えます。

 

部下、上司、取引先、すべてに言えることで、

対等だと思っていた相手に、「下」だと誤解を与えてしまった時点で、

もうビジネスの交渉は修正不可能になります。

 

最近は、能力の違いやフォロワー数、知名度など、

以前のように、上下関係、取引関係、企業規模によって、

格が上なのか下なのかは分かりにくくなっています。

 

今回の寿司屋の事例のような、相手を格下に見る行為は、

実のところ、ビジネスの現場で頻繁に起きているのかもしれません。

 

自戒の意を込めて、私自身も「人への接し方」は、

いつも以上に気を付けていこうと思います。

 

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多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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