経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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多くの人を魅了する文章コンテンツの作り方

さて、先日、高2の娘とケンカをした際に、
「お父さんなんて、大嫌い!」
という言葉を吐かれてしまいました。

ちょっと読者のみなさんには、
分かりづらかったかもしれませんので、
もう一度、書かせていただきます。

「お父さんなんて、大嫌い!」

ええ、娘を持った父親ならではの、貴重なお言葉をいただきました。

しかも、その言葉を聞いた直後に、
自分なりに、いろいろ分析してみたんですが・・・。

まず、娘が「お父さんなんて、大嫌い!」と言ったということは、
少なくとも、その前までは、

「そんなに嫌いではなかった」

ということだったんだと思うんですね。
つまり、娘には、あんまり嫌われていないことが、これで証明されたわけです。

そしてもうひとつの発見!

娘がケンカの切り札として、
「お父さんなんて、大嫌い!」という言葉を使ったというところをみると、
彼女の中では、

「コイツは、私に嫌われると、ダメージが大きいんだな」

という考えが、少なからずあったんだと思います。
だから、彼女は「お父さんに好かれている」という自信のもとで、
この台詞を口にしたわけです。

なるほど・・・・。

どうやら、自分の娘への愛情は、
しっかり伝わっていることが、これで分かりました。

以上、これらの分析結果を、
それなりに理屈をこねまわしながら、丁寧な口調で娘に伝えたところ、

「は?」

と一言だけ発して、
それ以降、3日3晩、口を聞いてくれない状態が続いております。

やれやれ、日本の外交問題と同じで、
話がこじれている時は、こじれそうなことを言ってはいけないんですね。

ということで。

今回のメルマガのネタは、コンテンツ作りのお話をひとつ。
私の大好きなスポーツライターのお話を今日はさせてください。

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プロの文章を、改めて分析する

私の大好きなスポーツライターで、
「中村計」さんという方がいらっしゃいます。
代表作としては、

『甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実』
http://www.amazon.co.jp/dp/410133241X

『佐賀北の夏』
http://www.amazon.co.jp/dp/4101332428

この2冊は、スポーツのノンフィクション本では、
『最高傑作』といっていいぐらい面白い本でした。
中村さんの本の何が面白いかと言うと、

  • 一般の人が興味を持つネタを、必ず取り扱う
  • 取材で「これは知らなかったでしょ?」というネタを書く
  • 心地よい読後感を与えてくれる

この3点に尽きると思います。
例えば、「甲子園が割れた日」に関しては、

1992年の松井選手の5連続敬遠にスポットを当てたテーマなので、
それほど野球が詳しくない人でも、ピンとくるネタでまとめています。

つまり、そのネタに興味を持っている人だけではなく、
“なんとなく”興味を持ってくれる人にまで分かってもらえるテーマなので、
幅広く、読者を掴むことができているんだと思います。

事実、私は、そんなに熱烈な高校野球ファンでもありませんし、
どちらかといえば、松井選手にもあまり興味がありません。

でも、松井選手の5連続敬遠という“事件”そのものには、
ものすごく興味があります。

このように、「興味」のテーマの狙いどころが、
中村さんの本は非常に絶妙なのです。

あと、「これは知らなかったでしょ?」というネタに関してですが、
さすがはプロのスポーツライターだけあって、

かなり、地道な取材を重ねて、“真実”を炙りだしてくれています。

公立高校の佐賀北高校が、なぜ、前年に初戦敗退にも関わらず、
翌年に甲子園で優勝できたのか――。

松井秀喜選手が5回連続で敬遠された後に、
バッターボックスに立った5番バッターは、
その時、どんな心境だったのか――。

自分が「知らない」ことを「知る」ことができるのが、
コンテンツの役割であり、それを知った時の読者の感動というのは、
やはり満足度の高いものになるんですね。

そして、中村さんの本の一番好きなところは、
読み終わった後に、「心地よい読後感」があることです。

私も、よくスポーツ系のノンフィクションものの本を読むのですが、

オチがよく分からなかったり、
説教臭い話で終わったり、

個人的に偏った主張で終わったり、
読後感がよくないものがあったりするんですね。

でも、中村さんの本は、読み終わったあとに、
「そうだよね、そうなるよね、うんうん」という感じで、
“共感”を与えながら、ほっこり終わるんです。

おそらく、かなり深いとこまでキッチリと取材して、
取材対象者に、ものすごい愛情を注いでいなければ、
このような“愛のあるオチ”にはならないんだと思います。

そして何より、読者のことを凄いよく考えているからこそ、
このような心地よい読後感を、文章で醸し出せるんだと思います。

いいですか?

最近、ビジネスの世界では「コンテンツ」が非常に重要になってきており、
いかに、お客さんを満足させる文章を書けるかが、
売上に直接影響を与える時代になってきました。

グーグルの検索エンジンが、コンテンツの内容の良し悪しを判断するようになり、
通販カタログやDMでも、読み物の文章を充実させて、
ファンを増やしているケースが増えています。

つまり、お客さんに満足してもらうコンテンツを作ることが、
これからの売り手側にとって、非常に大切なスキルになっていくんだと思います。

そのような中で、「プロ」と「素人」のコンテンツ作りの違いは、
先ほど紹介した、

  • 一般の人が興味を持つネタを取り扱う
  • 取材で「これは知らなかったでしょ?」というネタを書く
  • 心地よい読後感を与えてくれる

この3点のポイントだと思います。

できるだけ、幅広い客層を狙ったテーマを探して、
なおかつ、「これは知らなかったでしょ?」という自分独自の情報を書き、
読後感を意識しながら、文章を書く。

このようなサービス精神溢れた文章が、
「人からお金が取れる」文章であり、
人に「金を払ってよかった」と思われるコンテンツの条件だと思います。

さてさて、みなさんの日ごろ書いている文章はどうでしょうか?

「俺はプロじゃないから、へたくそでいいんだよ」

「私は、タダで読まれる文章だから、別にいいや」

「そもそも、ネットショップや通販DMで書く商品紹介の文章だからねぇ」

そう思っているみなさんは、
よりコンテンツ作りに危機感を持ったほうがいいと思います。
なぜならば、タダで読ませる文章というのは、読者にとって「タダで読める」から、

「別に読まなくてもいい」

という、非常に厳しい判断を下されてしまうからです。
結局のところ、金を払って読まれる媒体よりも、
上手な文章を書かなくては読まれないのが「タダで読める文章」なんです。

だから、ネットや販促で文章コンテンツを書く人は、
プロのライター以上に、プロの意識を持って文章を書かなくてはいけません。

もちろん、そのような意識で文章を書くことは非常に難しいことではあるんですが、
これを機会に、一度、「プロ」が書いている文章というものを読んで、
勉強してみるのもいいかもしれませんよ。

『甲子園が割れた日―松井秀喜5連続敬遠の真実』
http://www.amazon.co.jp/dp/410133241X

『佐賀北の夏』
http://www.amazon.co.jp/dp/4101332428

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編集後記

先日、スポーツ誌「Number」に勤める、昔の同僚の結婚式があって、
その会場で、今回紹介したライターの中村さんと、
偶然、お会いする機会があったんですね。

以前からファンだったので、
握手をしてもらい、名刺を差し出したのですが、

「すみません、今、名刺を持ち合わせていなくて」

ということで、名刺を受け取ることができませんでした。
でも、後日。

中村さんは、一筆添えて、わざわざ郵送で名刺を送ってくれたんです。

こういう心遣いがあるから、
あれほど取材対象者の懐に入り込んだ、
面白いノンフィクションが書けるんだと、改めて思った次第です。

うーん、やっぱり自分の仕事とは関係ない人と会うと、
こういう学びと刺激が多いですねぇ~。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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