経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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ネットビジネスの競争が混沌とした状態に必ず陥る理由

こんにちは!
いろはの竹内です。

さて、私、以前、メルマガでも書きましたが、
服のセンスがめちゃくちゃ悪いんですね。

セミナーや打ち合わせのときには、
コーディネイターが選んだ、服やスーツを着てのぞみますけど、
プライベートの格好は、ほとんど貧乏学生みたいな服を着ています。

牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけて、無精ひげを生やして、
頭は寝癖でぐちゃぐちゃ。

ユニクロのフリース(カレーのシミ付)に、
磨り減ったジーパンに、汚れた運動靴・・・。

まぁ、クルマで移動しているような、田舎町に住んでいることもって、
誰にも会わない事務所仕事の日は、ほとんどこんな格好をしています。

で、先日、取引先の銀行の口座に
自分の口座から、500万円という大金を振り込まなきゃいけないことがあって、

めったに足を運ばない大きな銀行まで、
そんな薄汚れた格好(カレーのシミ付)で行ったんですね。

ロビーでウロウロしていると、
銀行の案内の人が僕の振込用紙を覗き込んで、声をかけてきました。

「どうしたんですか?」
「いや、お金を振り込もうと思ってまして」
「あっ、この金額だったら、ATMでできますよ」

あれれ?
500万円以上の取引は、ATMじゃできないって、
ホームページに書いてあったから、わざわざ窓口まで来たのに・・・。

「本当に、できるんですか?」
「ええ、できますよ」
そういって、自信満々の銀行員の言いなりで、
ATMまで案内されて、操作をしたところ、

振込み不能!

仕方がないから、もう一度、さっきの銀行員に問いただしたところ、
「えーっ、できますよ!」
と、逆ギレ状態。

で、再び私の振込用紙を覗き込んで発した言葉が、、

「あっ、50万円じゃなくて、500万円だったんですね。失礼しました」

おいおい!
あんた、銀行員なのに、

『500,000円』と『5,000,000円』の桁を読み誤っただろ!

貧乏学生みたいな格好(カレーのシミ付)だからって、
50万円の振込みだって、勝手に判断したな!

プンプン!
定期預金、解約するぞぉ!

と、いうわけで、
今日のお話は、冒頭とはまったく関係のない「平均化」のお話です。

「ホームページがパクられた」って経験、ありますか?

常にビジネスは「平均」に収まる

さて、私、おそらくコンサルタントの分野としては、
「キャッチコピーの先生」みたいな扱いを受けることが多いんですが、
このキャッチコピーっていうのは、

実は、一番、競合他社に盗まれやすい販促ツールなんですね。

例えば、キーワード広告で結構、レスポンスの良いキャッチコピーを考えても、
露出した途端、すぐに競合が真似してきて、
同じ様なキャッチコピーになってしまうことって、よくありますよね?

他にも、販促チラシで、凄いイケてるキャッチコピーを考えても、
すぐに地元の競合店が同じ様なキャッチコピーを使って、
広告をぶち込んでくることもよくありますよね?

こーんな感じで、キャッチコピーはお客さんに露出してしまう反面、
競合他社にも情報がダダ漏れしてしまうから、
どうしても、“パクられる”という状態が日常茶飯事になってしまうんです。

特にネットビジネスなんて、最悪ですよ。

検索結果で、すぐに競合他社の情報が分かってしまうから、
即効で、同じデザインのページ、同じキャッチで、真似られてしまいます。

おそらく、このメルマガを読んでいる読者の中にも、
ハラワタが煮えくり返って、眠れなくなることなど、
二度、三度の経験では済まない人も多いと思います。

でも、ですよ。

実は、コレって、仕方のないことなんですよ。実は。
「パクるな!」と騒いだところで、どうせ無視されるし、
逆に露出を減らして、パクられないようにしたら、
今度はお客さんの目にも晒されないことになってしまいます。

だから、結局、ビジネスっていうのは、
何か良いキャッチコピーやビジネスモデルがあっても、
すぐに周りがそれをパクっていって、みんなが同じ様なモノになっていって、

せっかくの儲け話も、最後は「平均化」しちゃうもんなんですね。

どんなに頑張って、キャッチコピーを考えても、
どんなに踏ん張って、ビジネスモデルで差別化を図っても、

最後は、必ず、「横並び」になる。

これは、「ビジネス」という世界では、
どうしても、逃げ切れることのできない「平均化のルール」なんだと思います。

だからってワケじゃあありませんが(ここからが本題)。

みなさん、「パクる側」ではなく、常に「パクられる側」で居続けてください。
「そんな損な役回りやだよ!」って思うかもしれませんが、
絶対に、そういう立場でいたほうが、勝者の立場で居続けると思います。

常に自分がその業界の最先端を走り、
新しいことをチャレンジし続けて、差別化をはかり、付加価値をつけて、
追いつかれても、すぐに逃げ切る立場の方が、
大変だし、リスクもあるかもしれないけど、

真似する側よりは、確実に『先駆者利益』は取りにいけます。

もちろん、競合他社が真似てくるのは、ビジネスの世界では必然なことであって、
もう逃げることができない“現実”だったりします。

でも、だったら、せめて先頭を走って、「ついてこれるか!」ぐらいの気概で、
ガンガン、相手を突き放していくことをしないと、
やはり、利益を他社より先取りすることはできないんですね。

いいですか?

これはコンサルティングをやっている時に非常によくある現実なんですが、
アナタの会社の売上が、今、落ちているのは、
アナタが悪いのではなく、

競合他社が、アナタの会社以上に、頑張っているケースが多いんですね。

本気になって、「今」、突き放していかないと、
いつか、とんでもないことになりますよ。

編集後記

昔、あまり人間性がよろしくない知人が
コンサルタント業を始めようとしたときに、
私、「あなたのような経営者は、こういう仕事をやっちゃダメです」って、
参入を止めさせようとしたことがあったんですね。

で、それをその場で聞いていた、別の友人に、

「おいおい、それは竹内が決めることじゃない、客が決めることだよ」

って、たしなめられたことがあったんです。

ごもっとも。
この友人の言ったことは大正解です。

市場に誰が入ってくるのも自由だし、
そこで、どちらがいいサービスかを決めるのはお客さん次第です。
私が、とやかく決めることでもなければ、文句が言える立場ではありません。

と、その場は納得して、私も反省しました。

でも、ですね。

それから数年経って、「あれ?」って思ったんです。

「お客さんが決めることだ」なんて、
悠長なことを言って、商売なんてやってていいのか?ってね。

今から、かなりワガママであることを自認しながら、
ベラベラと書かせて頂きますが・・・。

その市場にいるお客さんは、『全部、自分のお客さんだ!』という強い思いと、
他の業者の存在なんて「存在すら許さない!」ぐらいの気概がないと、
常にライバル会社の「先を行く」なんてことなんて、できないと思います。

もちろん、競合に対して、「ほらっ! ついてこい!」みたいな気合も必要ですが、
同じぐらい、競合に対して「消えてしまえ!」ぐらいの横暴な気持ちがないと、
“圧倒的な利益”を手に入れることはできないんだと思います。

競合が自分の業界に入ってきても、
「お客が決めることだ。まぁ、俺の方がいいサービスだから見てろよ」
なーんて、のん気なことを言っていると、

「あっ」という間に、自分のシェアなんか持っていかれますって(笑)

「競合がいて当然じゃないの?」
「ライバルが参入してくるのは仕方ないよ」
「それが商売ってもんだからさ」

なーんて、容易に相手の存在を認めてしまうから、
競合に追いつかれたり、逆転されそうになったときに、
「しょうがないか」と、簡単に状況を認めて、
結局、「平均化」の波に巻き込まれてしまうんですね。

まぁ、そんなことは言っても、
市場を完全に押さえ込むことは不可能ですから、
最終的には「客が決めること」という事実には、
話がすり変わってしまうとは思うんですけども・・・。

でも、少なくとも、競合他社の市場参入を「客が決めることだ」なんて、

悠長なことを、経営者には言って欲しくはないですね。

そんな悠長なことを言って、
成功した経営者を、私、見たことありませんから。

もうちょっと、経営者は『ワガママ』であっていいと思いますよ。
そうしないと、「平均化」から抜け出すことが、一生、できなくなりますから。

ライバルと競い合うことも大事ですが、
それ以上に、相手を徹底的に叩き潰すことも、
やっぱりビジネスの世界では、大事なことだと思います。

残念ながら、青春映画みたいに、いきませんよ、
商売の世界は。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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