こんにちは。いろはの竹内です。
先日、妻とW杯のクロアチア戦をテレビで観戦していた時のこと。
試合開始から5分ほど経過したところで、
「ちょっと聞いていい?」
と妻が私に質問をしてきました。
「あのさぁ」
「うん」
「日本ってどっち?」
「えっ?」
「だから、どっちが日本なの?」
「・・・青いユニフォームだよ」
「ふーん」
「・・・それを知らないで応援していたのか?」
「うん」
「・・・」
「言っておくけど私、サッカーのルールとか知らないからね」
いや、ルールとかの問題ではない(人としての問題)。
ということで、今回のメルマガでは、
珍しく「TikTok」のお話をさせていただければと思います。
2023年の予測カレンダーでは、
かなりレジュメのページを割いて紹介しています。
そうなった経緯を、
よろしければ最後まで読んで頂ければと思います。
時代は繰り返される
正直、私は「TikTokでモノが売れる」という話に関しては、
客観的な視点で、
「そこまで重要性は高くない売り方」と判断していたんですね。
単尺の動画で「商品を買わせる」のは非常に難しく、
いろいろな“TikTok売れ”の事例を見ても、
再現性の低い売り方ばかりで、
「売れるかもしれないけど、ごくごく一部の事例」
と、結構、冷めた目で見ているところがありました。
で、そんなある日、
「TikTokで、キムチを月に160万円売っている」
という情報を入手して、
日経MJのコラムで取材させてもらう機会があったんですね。
「どうせたまたま売れた事例だろ」
と、期待もせずに取材させてもらったんですが、
実際に売り方について話を聞いてみると、
想像以上にビジネスモデルが「完璧」で、
ちょっと腰を抜かしそうになったんですね。
当の本人は、自然体でTikTokを運営しているのですが、
これまでのスキルを積み重ねてきた背景と、
今まで売れるように改善してきたポイント、
さらには、集客の方法と仕組みの構築、
売れるノウハウの学習方法など、
様々なマーケティング手法を根ほり葉ほり聞かせてもらって、
「売れて当たり前じゃん!」
と思えるほど、今の動画マーケティングの時代にマッチした
非常に実践的な売り方だったんです。
いいですか?
私がTikTokでキムチが売れる話を取材して、
ちょっと恐ろしくなったのは、
「これは25年前と同じ流れだ」
と思ったことなんです。
2000年当時、「ネットでモノが売れるはずがない」と
世の中の9割ぐらいの人が思っている中、
果敢にEコマースにチャレンジした若い世代が、
次々に売上を伸ばして、あっという間に世の中は、
ネットショップができる人と、
ネットショップができない人で、
格差が広がっていきました。
その当時、ネットショップでバリバリにモノを売っていた私は、
ある勉強会で、
「ネットでモノを売ることが、まったくイメージできないんだよ」
と言われて、
「時代についていけない人はかわいそうだな」
と、素直に思ってしまいました。
その後、ネット通販はスマホでモノを売る時代に変わり、
その次にSNSでモノを売る流れとなり、
最近の「YouTube」や「ライブコマース」
自分の今までのEコマースの知識と経験をフル活用すれば、
「売れる」ということに確信が持てる販促手法ばかりでした。
しかし、「TikTok」というツールだけは、
どうしても「売れる」というイメージを持つことができず、
「TikTokによる物販は難しい」
だからこそ、
今回のTikTokでキムチを販売した事例を目の当たりにして
あまりにも現実に即した売り方と成功事例だったので、
自分が「今の売り方についていけていない」という
厳しい現実を突きつけられてしまったわけです。
「いやいや、たかがキムチを月に160万円売っただけでしょ」
そう思われる人もいると思います。
だけど、私がこの取材で本当に恐怖を感じたのが、
売れた商材が「キムチ」という点なんです。
まだネットショップが黎明期の、
1999年の楽天市場のショップオブザイヤーで、
総合1位でグランプリを受賞したネットショップの商材は、
「キムチ」だったんです。
キムチは「美味しさ」が伝えやすい商材で、
なおかつ、リピート客を作りやすい商品特性があるので、
ネットでもリアルでも、
そこそこ売れる商材なんです。
だからこそ、キムチはネット通販の黎明期に売れた商材でもあり、
その後、キムチの売り方を勉強した楽天のネットショップが、
次々に売上を伸ばし、やがて食品からアパレル、家具、
今の「あらゆる商品がネットで売れる」
そのきっかけとなったのが「キムチ」
「TikTokでキムチが売れた」という現実は、
新しいネットの「売り方」が、これから始まっていくと考えても、
そこまでぶっ飛んだ予想ではないことが、
さてさて。
みなさんは、それでも「TikTokで商品が売れる」
他人事のように受け止めていますか?
先述した、自分が20代だった頃に、
「ネットでモノを売ることが、まったくイメージできないんだよ」
と愚痴っていたお年寄りの経営者は、
確か50代だったような気がします。
そう、今の自分と同じ年。
そして、TikTokでモノを売ることがイメージできない
自分とも姿がかぶり、背筋が凍る思いをした次第です。
だからこそ、今回の2023年の予測カレンダーでは、
必死になって、TikTok、インスタライブをはじめ
ライブコマース、
現段階では、手元にキムチの成功事例が1つしかないので
レジュメの中では「TikTokは直販やファン作りには不向き」
この流れを知った上で、
コロナで変わった時代の変化を肌で感じて、
時代の流れに食らいついていく勇気を持たないと、
どんどん時代に取り残されていくのかもしれません。
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編集後記
これから数年以内に、もしかしたら、
「文章と写真を使ってモノを売る」
という従来のネットショップの売り方は、
次第になくなっていくのではないかと思います。
コンテンツを作ることが大変だし、付加価値が伝わりにくいし、
観る人たちも、
「写真と文章を見て、クリックしてモノを買う」
ということ自体は、最後の「決済手段」だけになって、
付加価値を高めたり、集客したりする手段は、
少しずつ動画やSNSにシフトしていくんだと思います。
お客をファン化したり、新規顧客を獲得したりするのは、
圧倒的に動画コンテンツのほうが強く、
さらにInstagramやTwitter、
動画にシフトしている現状を考えれば、
動画の攻略法を知らない企業が淘汰される時代が、
これからじわじわと始まっていくのではないかと思います。
何より、今の若い世代は生まれたときから動画があって、
自分でスマホで撮影して、編集して、友達とシェアして、
生活の“核”として共に成長してきたわけですから、
まどろっこしい「写真」と「文章」なんてコンテンツを、
使うわけがないし、
今の新聞や雑誌のように、やんわりと作り手と読み手が減少して、
衰退していくのではないかと思います。
とりあえず、
これからもTikTokやYouTube、
ガンガンと追及していきます。
現時点の2022年に学んだ「動画」のノウハウに関しては、
すべて今回の予測カレンダーにぶち込みました。
キムチ屋の事例はまだノウハウに落とし込めていないので、
今年度のレジュメへの掲載は見送りましたが、
凄まじい時代の流れの早さに、
ぜひ一度、ご覧になって頂ければと思います。
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