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なぜ、人は不安な情報を共有したがるのか?

こんにちは、いろはの竹内です。

 

2月14日のバレンタインの日に、

今年こそ娘からチョコがもらえると思い、

淡い期待を持ちながら家に帰ったところ、

「チョコはありません」

と、嫁が皿を洗いながら、

淡々と私に言ってきたんですね。

「チョコ、ないの?」

「ない」

「なんで?」

「もう期待して欲しくないんだって」

「は?」

 

「父親のチョコのプレッシャーがもう嫌なんだと」

 

「・・・」

「もう期待するな、と」

「・・・」

「諦めろ、と」

「・・・」

 

かすかな期待はあったんですけどね。

 

もしかしたら、手紙付きの手作りチョコがあるとか、

お父さんの似顔絵が描かれたチョコを、

目隠しされながら娘に渡されるとか、

そんなサプライズがあると思っていたんですが、

待っていたのは、

 

チョコ終息宣言。

 

ふーっ。

 

コロナよりチョコの終息のほうが一足早かったようです♪

 

ということで。

本日は、そんなコロナウイルス騒動から見えてくる、

人間像についてひとつ。

 

こういう騒動が起きると、人の本質っていうのが見えてくるんですよね。

 

■ぜひ、読んでください■
プレジデント・オンラインに寄稿
『なぜ1枚4円で仕入れたマスクが250円で売れるのか』
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「冷静な人」と「慌てている人」の違いとは

東日本大震災の時に、想定外のアクシデントが次々に起きて

私は「これは大変なことになる!」と思って、

いろいろな人から情報を集めまくったんですね。

 

で、その結果、何が分かったかというと、

「情報に敏感な人ほど、いい加減な情報に振り回されやすい」

という非常に複雑な現実でした。

 

事実、私自身が東日本大震災の時に

いい加減な情報に振り回されてしまい、

慌てふためいた代表格のような人になってしまいました。

 

情報を集めれば集めるほど不安は募っていき、

良かれと思って、いろいろな情報を発信したけど、

結果的に、その多くの情報が間違っていて、

大いに反省するところがありました。

 

そのような苦い経験があってからは、

想定外な出来事が起きても、思い込みで情報を拡散したり、

情報源に自信がないようなネタは、

極力、発信を控えるようになりました。

 

特にSNSから流れてくる情報に関しては、

かなり警戒するようにしましたね。

 

有名な評論家やブロガーでも、

彼らはそのアクシデントに対して専門家でも何でもないので、

やっぱり信頼できない情報を流しているケースが多いんです。

普段からSNSで情報発信をしているせいか、

情報の「重み」というのが麻痺していて、

軽々しく人の心をかき乱すような話も、

平気で投稿できてしまう無責任さもあるんです。

 

だから、想定外のアクシデントが起きた場合は、

まずは正しい情報ソースを確定させることと、

自分自身が、不用意な発言をしないようにすることが、

実は、本当の災害時の「人のため」の情報発信だったりするんだと思います。

 

いいですか?

 

今回のコロナウイルス騒動を見ていると、

「冷静な人」と「不用意に慌てている人」の、

だいたい2種類に大きく分類されることが分かります。

 

「冷静な人」は、一見、楽観的な人のように見られますが、

過去の経験や、出てくる情報に対して冷静に対処していて、

今、目の前で起きていることをしっかり分析して、

次の一手をちゃんと考えている人のことを言います。

 

対して「不用意に慌てている人」というのは、

よく分からない情報源の、よく分からない人の情報を、

片っ端から真に受けて、センセーショナルな情報だけをピックアップして、

過度にアクションをとってしまう人のことです。

 

例えば、いい加減な情報を無責任にSNSで発信したり、

大丈夫なことでも、大げさに捉えて距離を置いてしまったり、

仕事に集中すればいいのに、不安になって、

普段の仕事も手つかずになってしまったり。

 

「不用意に慌てている人」は、

そもそも不用意に情報を取っているから混乱に陥るタイプなので、

普段から仕事ができない人なんだと思います。

 

さてさて。

 

みなさんの周りで、コロナウイルス騒動が発生してから、

必要以上に不安を煽って大騒ぎしている人はいませんか?

 

そう言う人は、自分自身が不安になっているから、

相手も不安に陥れて、仲間を作ろうとしているだけで、

ちょっと身勝手で自己中心な人だと思ったほうがいいと思いますよ

 

本当に相手のことを思っている人であれば、

必ず、情報ソースをしっかり確認するし、

自分の情報が間違っているかもしれないという不安が少しでもあれば、

不用意に人の警戒心を煽るような情報を口に出したり、

SNSで発信したりしないですからね。

 

こういうトラブルが発生した時こそ、

人の本性や仕事の能力というのが浮き彫りになりますから、

これを機会にいろいろな人を観察してみるのもいいと思いますよ。

 

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編集後記

東日本大震災の直後、お先真っ暗の状態の中、

ある投資家の人が、

非常にポジティブな予測をたくさんしてくれたんですね。

 

にわかに信じられないような復興ストーリーだったので、

半信半疑で聞いていると、

その投資家は私にこんなことを言ってくれました。

「ポジティブな予測を立てたほうが、前向きに生きていけるだろ」

その言葉を聞いた直後は、

「それじゃあ予測にならないだろ」と思ったんですが、

その後、その投資家が言った通りに日本は復興したので、

予測は真実よりもポジティブに動いていくものだということを、

新たな学びとして得ることができました。

 

おそらく、コロナウイルスの影響で、

これから消費はもっと冷え込み、

経営が大変になる会社も出てくると思います。

しかし、人間には「物事を回復させていく力」と、

「辛いことを忘れてしまう力」の2つがありますから、

いずれ景気は緩やかに回復していくんだと思います。

こういう暗い事案の時は、暗い気持ちをちょっと隅において、

前向きな気持ちになれるように、

明るいこと、楽しいことに向かって突っ走る方が、

商売はプラスに働くんだと思いますよ。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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