経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「年収」は高ければ本当に幸せか?

こんにちは。
いろはの竹内です。

先日、親戚の男の子(小学2年生)が我が家に遊びに来て、
私の書斎でガチャガチャと遊んでいたんですね。

そしたら、急におとなしくなったと思ったら、
「おじちゃーん!」と僕の方に走り寄ってきました。

「どうしたんだい?」
「面白いもん見つけたよ!」
「どれどれ?」

その子が手に持っていたのは、
黒いカバーのついた、薄い本のようなものでした。

・・・なんでしょう?
この嫌な胸騒ぎは?

「おじちゃん! これ、“ipad”だよね」

あい・・・ぱっ・・・・ど?
あいぱ・・・っど
あいぱっど・・・

おおおおおおぉ、あれだ! あの例の、

使えねぇー、薄っぺらな指で触るパソコンみたいな奴だ!

はいはいはい、
そういやー、我が家でしばらく行方不明になっていましたね。

もうバッテリーも切れて、
使えるか、使えないかも分かりませんが、
とにかく、そんなものを持っていた記憶だけは蘇りました。

でも、私の冷ややかな表情とは関係なく、
親戚の男の子は、目をキラキラと輝かせながら、
アイパッドを触りまくっていました。

「ねぇ、これって、充電したらまた動くの?」
「たぶん、動くだろうね」

「そしたら、指でさぁ、シュッ、シュッ、って動くんだ」
「そうだよ、他にもゲームができたり、絵だって書けるんだぞ」

「ホント!」
「ネットも見られるし、動画だって見られるんだ」

「さすが“ツー”は凄いね」

「ん? 今、なんて言った?」

「さすが“ツー”は凄いって言ったんだよ。これ、ipad2でしょ?」
「・・・・・・」

「おじちゃん? これ、“2”だよね?」
「・・・・・・」
「おじちゃん!」

「・・・あぁ、“2”だよ」

ええ、久しぶりに大ウソをついてしまいました。

私が持っているのは、
写真も撮れないわ、重いわ、使えないわの、“1”なんですから。

でも、今は“1”だろうが“2”だろうが、
そこはどうだっていいんです!

大切なのは、目の前にいるこの少年が、“2”だと思って
このipadに触れていることのほうが、
ずっと大事な経験なんです(大事か?)。

まぁ、その後、親戚に子が自分の家に帰って、
親から、
「あの家のipadは、わざわざ長蛇の列に並んで買った紛れもない“1”だ」

というチクリが入ってしまいまして、
即効でウソがバレちゃったんですけどね。

みなさんも、いい年して子供なんかにウソついちゃダメですよ!

と、そんな懐古的な薄板の話はさておき。
今日のお話は、「年収」についてのお話。

やっぱり、気になりますよね?
他人の稼ぎって。

一番幸せな年収は?

民間企業に限ってのお話ですが、
世の中で必要とされている「仕事」というのは、

年収が凄い高い仕事か、
年収が凄い低い仕事か、

このどちらかに大きく分かれます。

年収が凄い高い仕事というのは、
お客さんがたくさん集まり、高いお金を払ってでも、
そのサービスやモノを手に入れようとしているものですから、
当然、世の中で「必要」とされている仕事の方が多いことになります。

だから、そのような会社の仕事は、必然的に「凄い高い年収」になります。

しかし、そのような会社が仕事をする、
いわゆる“儲かる市場”というのは、
すぐに第三者に感づかれてしまうものであって、
時間の問題でわしゃわしゃと競合が集まってきます。

そして、当たり前ですが、
その市場では、厳しい価格競争が始まります。

だから、価格競争に陥らないために、
その会社の人は、必死になって戦略を立てて、
優秀な人材を雇って対抗します。

勉強もしなきゃいけないし、人も裏切らなきゃいけないし、
危ない博打のような投資もしなくては稼げませんから、
当然、業務内容は心身供にハードなものになります。

つまり、「凄い高い年収」になれるかもしれないけれど、
同時に、「凄いハードな仕事」になってしまうんですね。

対して、「年収が凄い低い仕事」というのは、
世の中では、絶対的に「必要」な仕事となります。

なぜならば、「年収が低くても働いてくれる」という人材がいるから、
企業は価格競争に勝てる商品が市場に出せるわけであり、
利益をたくさん出して、新規事業や設備投資にお金を突っ込んで、

さらに大きく会社を成長させることができるので、
年収が低い人は、どうしても企業には必要な人材になるのです。

しかし、安く働かされるわけですから、
当然、仕事は肉体的にも精神的にもキツくなります。

だから、お金持ちの社長さんと同じように、
毎日の生活は「凄いハードな仕事」になってしまいます。

このように、年収の凄い高い仕事も、年収の凄い低い仕事も、
両方とも、社会には「必要」なものですから、
世の中は“収入格差”になってしまうのは、
致し方ないことではあるんですね。

そして、同時に両方とも、「凄いハードな仕事」になってしまうわけです。

でも、そのような理論から考えると、

真ん中ぐらいの「年収」になるっていうのは、
凄い大変なことなんだと思いますよ。

どのくらいの年収が金持ちで、どのくらいの年収が貧乏なのか、
境界線を引くのはちょっと難しいんですが、

例えば、民間で働くサラリーマン、パートの平均年収が
去年の国税庁の調査で412万円という数値から考えると、

だいたい400万円~700万円ぐらいの年収の人って、
すごい「幸せな年収」だと思うんですね。

なぜならば、このくらいの年収の人は、
世の中でとても「必要」な仕事であるかもしれないけれど、
そんなにメチャクチャな給料の条件で働かされているわけでもないし、

かといって、

毎日、精神的に追い詰められるような、
経営者並みのプレッシャーの中で仕事をするわけではないのに、
そこそこの収入はもらえるわけですから、

家族構成とか借金とか生活環境は抜きで考えれば
これはこれで、「幸せな年収」だと思うんですね。

いいですか?

年収2000万円だろうが、
年収200万円だろうが、

「毎日が大変だよ」
という苦労の度合いは、あんまり変わらないんだと思います。

もちろん、仕事の内容が大きく違いますから、
かかるプレッシャーの種類はマチマチですが、
「あんまり毎日が満たされていない」という幸せ度合いは、

おそらく、年収によって、そんなに大きな差はないんだと思います。

つまり、これらの両極端の年収の人たちは、
どちらにいても、仕事がキツくて不安定だから、
幸せ度合いはそんなに高いわけじゃないんですね。

でも、そんな収入格差の社会の中で、

そこそこの仕事で、
そこそこの休みがあり、
そこそこの収入があって、
そこそこのプレッシャーの中で、

仕事がずっと続けられるってことは、
ある意味、凄い幸せなことなんだと思います。

大手企業のサラリーマンと、公務員の仕事がラクだとは言いませんが、
やっぱり、それなりの収入で、それなりの安定性がある生活というのは、
ある意味、経営者よりも“勝ち組”なのかもしれません。

愚痴や不満はあっても、やっぱり、“ほどほど”のポジションは、
頑張って勝ち取った「幸せ」であることは変わりないんです。

最近、景気の不透明感で、
なんとなく、今の仕事に不満を持っている人が多いと思いますが、
もう一度、自分の年収と仕事の内容を、
いろいろな職業の人と比べてみて下さい。

「年収が高い=幸せ」

であることは、決して“間違い”ではありませんけど、
絶対に“正解”でもありません。

ただ、“年収がほどほど”というのは、
限りなく“幸せ”に近いとは個人的には思いますよ。

自分が今まで築き上げてきた人生、そんなに悪くないと思いますよ。

編集後記

さて、急な告知で申し訳ないんですが、
明日、10月6日の18:30より、
静岡市で「新規ビジネス」のセミナーを開催します!

この講座は、これから伸びる新規事業のアイデアの出し方や、
小資本向けの起業、余暇を活用した副業の話などを中心に、
新しいお金儲けの“柱”の作り方の講座をさせて頂きます。

特に落ち込んだ売上をV字回復させたい経営者、
なんとかして、プラスαの収入を得たいサラリーマンは、
必見のセミナーとなります。

経営者でもサラリーマンでも、
分かりやすく“新規事業を作るコツ”をお話させて頂きますので、
よろしければご参加いただければと思います。

静岡駅からすぐの会場なので、
新幹線を使えば、名古屋からも東京からも日帰り圏内です。
お時間がある方は、ぜひ聴いて下さいね!

■≪新規ビジネス、副業の方は必見≫
【静岡県静岡市】 10月6日(木)18:30~20:30
「新しいビジネスアイデアを低予算で成功させる、販促戦略と発想法」
http://www.b-nest.jp/news/seminar/2cb088eedfe93207f686118a9c9e6126.html

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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