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いわき市大規模修繕の「長持ち大家さん」のホームページを作りました

久しぶりにホームページ制作の仕事を請け負い、ゼロから立ち上げまでプロデュースをさせてもらった。本業がコンサルタントなので、ほとんどこのような手間と時間のかかる業務はやらないようにしているが、今回は私自身がビジネスモデルと依頼主の社長さんの人柄にベタ惚れしたところがあり、気合を入れて制作に携わらせてもらった。

制作したのは「いわき市大規模修繕 長持ち大家さん」というホームページである。福島県いわき市で塗装業、中古住宅販売を手掛ける志賀塗装が、新規事業としてマンションやアパートの大規模修繕の事業を立ち上げたいということで、新たにホームページを制作のお手伝いをすることになった。

今回のような地域密着型の工務店、不動産、リフォーム業の場合、ホームページ制作でこころがけなくてはいけないことは、地域名をしっかりタイトルタグに挿入するということである。今回ではれば「いわき市」という地域名をタイトルタグにしっかり挿入することが大事であり、ここで欲張ってしまい「郡山市、いわき市、福島市の~」というような複数の地域名を入れてしまうと、Google側が「どこのエリアに強いサイトなんだ?」と迷ってしまうので、極力、地域密着のビジネスのホームページを制作する場合は、パイの大きい地域名を一つに絞ってタイトルタグに挿入したほうがいいと言える。

狙うキーワードは「大規模修繕」にした。事前調査でボリュームのある検索キーワードではないことは把握していたが、逆に言えば、マンションやアパートを修繕したい人が一発でイメージできるキーワードのほうが良いという判断で、「大規模修繕」という言葉をチョイスさせてもらった。
SEOに詳しい人だともうお気づきだと思うが、そもそもこのサイトはSEOによる集客をほとんど考えていないところがある。マンションやアパートの大規模修繕を考えている人は、ネットで検索することがほとんどないうえに、検索で拾える客ではないことはすでにビジネスモデルを組み立てた段階で理解していることである。
なので、今回の大規模修繕のビジネスモデルは、マンションやアパートの大家さんに向けたリアルな営業活動、紙媒体によるチラシやDMによる販促活動を行った上で、ホームページへの誘客することがメインの戦略となっており、ネットの検索からの集客はサブ的要素だと割り切っているところがある。

しかし、だからといってSEOを完全に無視していいというものでもない。各ページが様々な検索キーワードで上位表示されて、いろいろな角度からホームページに集客できることは良いことだし、今後の営業活動においてもSEOで上位を狙うのはプラスになることは明らかなので、戦略の意図として「そこまで本気でSEOで上位は狙わなくても、そこそこは上位に食い込んで欲しい」という狙いが、このサイトの基本設計にもなっている。

なお、「長持ち大家さん」というタイトルは、「長持ち」「大家」が検索されそうなキーワードであることと、できるだけ親近感があって、覚えてもらいやすいサイト名にしたほうがいいという判断で、このようなサイト名にした。当然、大規模物件の所有者向けに定期発行しているニュースレター「長持ち大家さん通信」という紙媒体も、タイトルは同じものにして、このニュースレターも私がプロデュース、及び執筆を行っている。
このように紙媒体とホームページを連動させる場合は、同じプロデューサーやライターで制作者を統一させたほうが、スムーズに誘客できるといえる。

もうひとつ、今回のサイト作りで気を使ったのが、「できるだけ写真はフリー素材を使わない」ということだった。多くの大規模修繕のサイトを検証させてもらったが、メッセージ性が弱く、フリー素材を使って適当に作り込んでいる会社ばかりだった。差別化という意味でも、オリジナルの写真を積極的に使うほうが印象に残りやすく、親近感にもつながると思い、写真撮影は実際に福島県いわき市にある志賀塗装まで出向き、私が撮影した写真を使わせてもらっている。


現地に取材に出向き、スタッフから話を聞き、さらには社長からも、この大規模修繕への意気込みについて話を聞かせてもらい、充実したコンテンツを制作することができた。
なお、技術面に関しては、同業者への取材を行なって情報やノウハウを集め、実際に福島県いわき市の街の中にも足を運び、マンションやアパートを回りながら、「こういうポイントに絞ってコンテンツを作ればいいだろうな」というのを肌感覚で掴むようにこころがけた。

ホームページ制作は、最終的に作る相手の会社を「好きになる」ということが大事であり、好きになってこそ、そこの会社の良さをめいいっぱい、お客さんに伝わるようなコンテンツが作れるようになるものなので、そのあたりはどんなにGoogleが進化しようとも、ホームページ制作は職人技であることは永遠に変わらないというのが私の考えである。

ホームページを立ち上げて、まだ2か月半ぐらいしか経っていないが、SEOは上々な滑り出しで上位をキープ。サイトからは既に数件、大規模修繕の問い合わせも入っている。こういう「打てば響く」的な作り甲斐のあるホームページだったら、また制作してみたいと思おう反面、非常に時間と手間がかかるので、もう二度とやりたくないという思いもあったりする(笑)

どちらにせよ、こうやってホームページを作って集客する仕事をゼロから設計するのは面白いものなので、また機会があればやってみたいと思う。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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