こんにちは。いろはの竹内です。
うちの姉妹がまだ小学生だった頃の話です。
昼間、犬を連れて一人で散歩をしていたところ、
近所のお母さんが「大変だ!」と駆け寄ってきたんですね。
話を聞くと、近所の小学校で
火災報知器が鳴って大騒ぎになったとのこと。
どうやら生徒がイタズラで非常ベルを鳴らしてしまったそうです。
やれやれ。なんと人騒がせな。
そう思いながら、自宅に戻ったところ、
次女がランドセルを背負って学校から帰ってきました。
「聞いて! 聞いて! 今日、学校が大変だったんだよ!」
「知ってるよ、非常ベルが鳴ったんだろ」
「えっ、なんで知ってんの?」
「お父さんは何でもお見通しなんだよ」
「すっげー!」
目を丸くして感心する次女。
「お父さんは何でも知っているんだね!」
「まあな」
「じゃあ、
「は?」
「先生に首根っこつかまれて校長室に入ってったんだよ」
おーい! 聞いてねーぞ!
慌てて学校に確認すると、
非常ベルを鳴らした犯人は長女と判明。
速攻で学校に謝りに行きました。
校長室に入ると、長女はコテンパンに怒られたらしく
しょぼくれて座っていました。
「正直に答えてくれ」
「・・・」
「どうして非常ベルのボタンを押したんだ」
「・・・」
「お父さん、怒らないから教えてくれ」
すると、長女は重い口を開き話し始めました。
「あのね」
「うん」
「ボタンにね」
「うん」
「『強く押す』と書いてあったから」
「・・・は?」
「強く押す、と」
「・・・」
「だから、強く押したんだよ」
「・・・で、どうなった?」
「スプリンクラーが回ることが分かった」
ふーっ。
この時、親として、
こいつはヤバい大人になるんじゃないかと
確信みたいなものを感じましたね。
そんな非常ベルを鳴らした長女も、新社会人に。
分からないことがあったら、
実践あるのみです!!(回れよ回れスプリンクラ~♪)
というわけで。
本日のメルマガは、
「ネットの販促トレンドを追いかけてはいけない」
と言う話をひとつ。
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マスターした頃には手遅れ
SEO、SNS、動画、リスティング広告など、
ネット上にある様々な販促手法の共通点は、
「極めるのに時間がかかる」という点だと思います。
学ぶのに時間がかかり、実践するのに時間かかり、
検証して、さらに投資して結果が出るまで、
相当な時間を要するものばかりなんです。
やっとこさっとこノウハウを極めた頃には、
新たな販促のトレンドが生まれていて、
せっかく頑張って学んできたノウハウも古いものになり、
まったく役に立たなくなるということは、ザラにあるんです。
たとえば、SEO。
個人差はあると思うんですが、
おそらく極めるのには1~2年の時間は必要だと思います。
で、ようやくSEOを勉強して、
Googleのアルゴリズムが個人でどうにもならないレベルにな
さらに競合他社もSEOに投資してきているので、
完全なレッドオーシャンになって、
商売では役立つノウハウではなくなってしまうわけです。
このように、ネットの販促手法というのは、
他の販促手法と違って変化とスピードが早い分、
「極めた頃には手遅れ」という、
刹那的なノウハウに陥っているケースが思いのほか多いんです。
いいですか?
長年、ネット業界で仕事をしてきて思うことは、
新しい販促手法で「これは使える!」と思った頃には、
もう手遅れなっているケースがほとんどなんですね。
考えてみれば、ネットは「誰でもできる」という、
参入障壁が非常に低いビジネスなので、
いつまでもその方法で稼げると考えるよりも、
稼げる瞬間が短く、その短い時間を繋ぎ合わせていかなければ
儲けを出していくことが難しいという考え方の方が、
むしろ理にかなっているところがあります。
新しくネットの「売り方」を発見した当初は、
「金脈を見つけたぞ!」
「これで大逆転だ!」
「これが今後の売り方の主流になる!」
と、意気揚々としてしまいますが、
ノウハウを極めた頃には、ライバルが鬼のように増えていて、
それに代わる新しい販促トレンドが世の中に生まれていて、
注ぎ込んできた時間とお金が無駄に終わってしまうんです。
では、このような刹那的な売り方に対して、
どう対処すればいいのか?
結論から言えば、ネット販促のノウハウは、
過剰に追わないようにすることです。
それよりも、売り方がどんなに変わっても、
付加価値が「変わらないこと」を見つけ出して、
そこに注力していくことのほうが、ネットビジネスにおいては、
圧倒的な安定感に繋がります。
たとえば、商品開発力やマーケティング能力、
データの検証能力やページを作るクリエィティブ能力など、
競合が参入しにくくて、
なおかつ、時間が経っても不変に近いスキルに投資したほうが、
企業としては長期的に見て、成長が見込めるところがあります。
逆に、ネット販促のような変化が激しいモノに対しては、
あくまで「売り方のひとつ」だと割り切って、
使い捨てぐらいで考えた方がいいと思います。
激しく移り変わるネットの販促手法にこだわるのではなく、
誰もが「欲しい」と思える本質的なとことを突いて、
商品やサービスの内容や、
ずっと将来性があって、
楽しいビジネスになっていくのではないかと思います。
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編集後記
ネット販促の歴史を振り返ると、
1・SEO
2・メルマガ
3・リスティング広告
4・SNS
5・動画
だいたいこんな順番になると思うんですね。
で、ご覧の通り、ノウハウはだんだんクリエィティブ化しており、
「方法」よりも、「感性」だったり、「センス」だったり、
「モノ作り」に近い形に変化していることが分かります。
これはおそらく、ネットそのものが
テレビや新聞に近い「メディア」
表現する媒体、人に何かを伝える媒体として、
ノウハウもその方向に向かって、
でも、これは裏を返せば、
クリエィティブなもの近づけば近づくほど、
ビジネスで活用することが、
難しくなってきているという意味でもあります。
人が楽しむもの、喜ぶものを、
ビジネスに結びつけることは、最も難しい商売ですからね。
たとえるのなら、音楽や芸術、小説や映画で
お金を稼ぎにいくようなもんです。
そんな才能は、万人が持っているわけではありませんから、
ますますネットで儲かる人と、儲からない人の
能力の差は広がっていくんだと思います。
そのような時代背景を考えれば、
「エンタメ」と「ビジネス」をうまく融合させる企業が、
これからのネット社会では生き残っていけるのではないかと思いま
最終的にネットビジネスで大事になっていくのは、
「どうやって売るのか?」ではなく、
「どうやって楽しませるか?」なんでしょうね。
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