経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

  1. 竹内謙礼の公式メルマガ
  2. 306 view

突然、大企業から訴えられた話

こんにちは。いろはの竹内です。

 

サラリーマンの頃、私の1日のお小遣いは、

50円だったんですね。

 

朝、玄関で嫁から50円玉とお弁当を渡されるのが日課で、

特にそれが貧しいとも思わず、フツーに楽しく暮らしていました。

 

そんなある日、嫁から、

「お小遣い、足りてる?」

と心配そうに声をかけられました。

 

「50円じゃ足りないでしょ?」

「大丈夫だよ」

「ほんとに?」

「特に買いたいものもないし」

 

嫁が「そっか」とホッとした表情をした後、

 

「じゃあ、これからは私が銀行のカードを預かるね」

 

と、真顔で手を差し出してきました。

 

「たまに銀行から、お金引き出してるでしょ?」

「へ?」

「数千円単位で引き出しているよね?」

「・・・はぁ」

「特に欲しいものないんでしょ?」

「ええ」

「なら、銀行のカード、今、出して。ここに」

 

と、机をバンバンと叩きながら銀行のカードが嫁に没収されて、

本当に1日50円で生活することになりました。

 

ふー。

 

竹内家の家訓は「生かさず殺さず」です♪(ありがとう将軍様)

 

ということで。

本日のメルマガは、むかーし、むかーしに、

無知で痛い目にあった話をひとつ。

 

【久しぶりの大阪。なぜか八尾市でリアルセミナー!】
9月16日(金)14:00~16:20 ≪日本金融公庫≫参加費無料
夢をかなえる起業応援セミナー
https://direct.jfc.go.jp/w112_SeminarApply?id=54b7914e-2778-4217-9b25-9469774a3661

「全商品破棄」という最悪の結末

当時、私はオリジナル商品をネットで販売していたんですが、

突然、うちの会社に某大手企業から内容証明書が届いたんですね。

 

封書の中には弁護士名義で、おどろおどろしい文章が書かれていて、

要約すると、

「あんたの会社、うちの商品をパクっているから訴えるよ」

という内容でした。

 

正直、まったく心当たりがありません。

売っているのはすべて自分のアイデアで作った、

唯一無二のオリジナル品ばかりです。

真似た覚えは一切ありません。

 

しかし、名の知れた大企業からの内容証明書だったので、

イタズラではないと思い、すぐに弁護士に相談したところ、

 

「竹内さん、これ、アウトですよ」

 

と、当たり前のように言われてしまいました。

 

「パッケージのイラストが似ているからダメなんですよ」

「えっ? これは僕がデザイナーに発注したオリジナルのイラストですよ」

「それでもダメなんです。相手が商標登録しているイラストだから」

「ちょっと待ってください。真似なんかしていませんよ!」

「竹内さん」

「はい」

 

「そういう言い訳は、通用しないんですよ」

 

弁護士曰く、その大企業は何十種類ものイラストの商標を持っていて、

その中の一つが、うちの会社の商品のパッケージに似ていたそうです。

当時、その商品は売上も好調だったこともあって、

競合商品を売っているその大手企業の法務部が、

「これは我が社の商品と勘違いするよね」と、

内容証明書を送ってきたようでした。

 

その後、その会社が「似ている」と訴えてきた

商標登録されているイラストを見せてもらいましたが、

 

まったく似ていませんでした。

 

でも、それは私の個人的な見解であって、

結局、弁護士を通じて「すみませんでした」と頭を下げて、

そのイラストのついた商品を「すべて破棄する」という条件で、

なんとか和解することができました。

 

いいですか?

 

D2Cのネット通販が流行っていますが、

「自分で商品を作る」というのは、

裏を返せば、「他の企業と戦う」ということでもあるんです。

 

自分が「オリジナル」だと訴えても、

相手が「似ている」と思えば、その時点で「パクり」の可能性が出てくるし、

「このくらい大丈夫だろう」と思ったことも、

競合の企業が「これは許さない」と思われてしまったら、

企業と企業が裁判で戦うリスクを背負うことになるんです。

 

でも、ビジネスの世界ではそのような厳しい「法律」が存在してくれるからこそ、

商品が守られて、従業員が守られて、お客様が守られて、

公平に商売ができるという現実があります。

 

当時の私は、大企業に訴えられたときに、

「弱いものいじめだ!」と、かなり憤慨したんですが、

今となっては、脇が甘かったなぁと深く反省しています。

 

でも、同時に。

 

もう少し法律面で知識や経験があったら、

商品をすべて破棄せずに済んだのではないかと、ほろ苦い後悔もあったりします。

 

さてさて。

 

みなさんの会社では、法律面での対策は講じていますか?

 

この手のノウハウはあんまり出回っていないので、

ヘタすると、私が経験したような

知らない間に不正競争防止法に抵触している可能性があるかもしれません。

 

今回、ネットショップ担当者フォーラムの計らいで、

企業の法的面の対策を徹底して、上場までのぼりつめた、

北の達人コーポーレーションの木下社長と、

リーガル対策についてオンラインの対談企画をすることになりました。

 

■【9月16日】 参加費無料
「北の達人に学ぶブランドのためのリーガルマネジメント」
https://netshop.impress.co.jp/event/202209

 

日本を代表するD2C企業として、たった一人で起業してから上場するまでの間、

数々の修羅場をくぐり抜けてきた木下社長に、

自社の商品を守るためのリーガル面の対策について、

対談形式で根掘り葉掘り聞き出したいと思います。

 

オリジナル商品を販売している大企業から、

手作りの商品を売っている個人事業主まで、

ビジネスに役立つ話をガッツリとさせていただきますので、

お時間がありましたら、ご参加の程、よろしくお願いします。

 

■申し込みはコチラ!
9月16日(金)14:00~14:45 ≪オンライン無料セミナー≫
『北の達人に学ぶブランドのためのリーガルマネジメント』
https://netshop.impress.co.jp/event/202209

編集後記

今回のオンラインセミナーでは、

商品やホームページのキャッチコピーのパクり問題から、

競合の会社が誇大広告を出したときの対処法や、

良い弁護士の探し方、裁判の進め方をはじめ、

企業の「競合模倣対策室」の設立の話など、

ネット通販やIT企業以外でも役立つリーガル面のノウハウについて、

みなさんに分かりやすくお伝えできればと思っています。

 

私のように「商品を捨てる」という、

最悪な事態を招いて欲しくないという思いもあるので、

ぜひ、多くの人に聴講してもらえれば嬉しい限りです。

 

■【北の達人・木下社長×竹内謙礼 対談決定!】
9月16日(金)14:00~14:45 ≪オンライン無料セミナー≫
『北の達人に学ぶブランドのためのリーガルマネジメント』
https://netshop.impress.co.jp/event/202209

 

※メルマガの内容は出典とURLを明記していただけ
れば流用、拡散は大歓迎です。

※あれ? メルマガが届かなくなったぞ?
もう一度、メールアドレスを登録してみましょう!
https://e-iroha.com/melmaga/mailmagazine2.htm

竹内謙礼の公式メルマガの最近記事

  1. 本気になって「諦める」ことの大切さ

  2. なぜ、虫歯の多い人は仕事ができないのか?

  3. XとYouTubeを諦めた理由

  4. 世の中は上位3社あれば、もう十分

  5. 【ボカンと売れる】「やること」よりも「やらないこと」を探しなさい

関連記事

楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
竹内謙礼の無料動画セミナー 女子大生の看板サンプルブログ 羽沢横浜国大駅のブログ
経営コンサルトによる記事を検索してご覧頂けます!
アーカイブ
PAGE TOP