こんにちは。いろはの竹内です。
先日、次女に、
「小学5年生のように振る舞ってくれ」
と、お願いされたんですね。
ええ、子育て20年選手になってくると、
こういうトンチンカンなお願いごとは、
嫌な予感しかありません。
事情を聴くと、どうやら教育学部に通う娘は、
今度、模擬授業のテストがあり、
その生徒役をやって欲しいとのことらしく、
「とりあえず、そこに座れや」
と、居間に正座させられ、
私が生徒役、娘が先生役で模擬授業を受けることになりました。
「みんなー、おはようー!」
「おはよう」
「夏休みは何をして過ごしたかな?」
「へ?」
「はい、竹内君」
「……散歩」
「はい、ストップ」
ご機嫌斜めになった大先生。
「あのな」
「はい」
「小学5年生は散歩に行かんだろ」
「はぁ」
「もっと小学5年生っぽいこと言ってよ」
「たとえば」
「水浴びとか」
そんなことしねぇーよ!
ゾウじゃねーんだから!
と、反論するわけには行かず、
その後は、やんちゃな小学5年生っぽく
積極的に手を挙げては、間違った答えばかり言っていたところ、
「黙っとれ」
と怒られ、模擬授業は強制終了となりました。
やれやれ。
立派な教師になって下さいね。(反面教師)
ということで。
本日のメルマガは、
「身の回りでマーケティングをするな」
という話をひとつ。
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性格のいい人はマーケッターに向いていない
ビジネスの話をしているときに、
「自分の身の回りは~」
と、近しい人の話しを持ち出してくる人は、
情報源として、あんまり信頼しないようにしているんですね。
例えば、
「SNSをやっている友達が減ってます。
「知人の営業マンも車が売れないと嘆いていました。
「私はヤフオクよりもメルカリを使ってます。
このように身の回りで起きていることを、
あたかもマーケット全体で起きていることのように話す人は、
ある意味、
・信じ込みやすい人。
・データの裏を取らない人。
・市場規模が分かっていない人。
と、世間一般的に、
「ビジネススキルの低い人」とみなされてしまうんですね。
もちろん、世間話のレベルぐらいであれば、
このくらいの与太話もぜんぜんOKなんですが、
企画や戦略を考える話し合いのときに、
全体的な方向性を見誤るだけではなく、
話し合いの質が幼稚になってしまい、
ちゃんとした大人の会話が成立しなくなってしまうのです。
いいですか?
マーケッターとして大切なことは、
常に自分の身が置かれている状況は
「特殊」だと認識することなんですね。
身の回りで起きていることも、
周辺の人が言っている言葉も、
すべては特殊な人達の間で起きている出来事であって、
実際のマーケットとは、切り離して考える必要があります。
だから、どんなに親しい人から得た情報だったとしても、
「これって、特別なことじゃないか?」
と、疑う気持ちを持たなくてはいけません。
例えば、何か情報を得たら、
必ずデータをちゃんと自分で調べるとか、
身の回りで「想定外」のことが起きたとしても、
それをすぐに信じるのではなく、
まずは「想定外」の出来事が起きた要因を探るとか、
このように、常に身の回りで起きていることを
「疑う」という意識を持つことで、
正確な情報が得られる環境が整っていくのです。
さてさて。
みなさんは軽々しく、
「自分の身の回りは~」
と、適当な情報を口にしたりしていませんか?
心がキレイで、純粋な人よりも、
性格が悪い人のほうが、マーケッターには向いています。
もし、本気で企画や戦略のプロになりたければ、
「常に人を疑う」
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編集後記
先日、『若者のクルマ離れは起きていない』という、
ちょっと面白い記事を見つけたんですね。
https://www.carsensor.net/
カーシェアリングの数字は伸びていますし、
新車の売れ行きも昔ほど好調ではいないので、
勝手に「若者のクルマ離れ」みたいに思い込んでいましたが、
こういう数字を実際に見てしまうと、
「あれ? なんで俺は間違った情報を掴まされていたんだ?」
と、我に返ることってよくあるんです。
さらに裏付けるように、
カーディフ生命の世代別のアンケート調査を見ると、
クルマや家の「買う派」は、若い世代も年配の世代も、
そんなに大きく変わらなかったりする実情があります。
https://prtimes.jp/main/html/
難しいのは、いくらデータが大事だと思っていても、
最終的には、一番近い人から、強い言葉で言われたほうが、
人は信じ込みやすいところがあるので、
そのあたりの身近な情報と、
マーケッターには大切なんだと思います。
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