さて、私、双葉社の「双葉新書」から
「消費税アップを逆手にとる販促テクニック」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154210
という新書を出しているんですが、
先日、その新書を、たまたま本屋さんの
棚に並べられているのを見かけたんですね。
久しぶりに自分の新書を見かけたので嬉しくなったんですが、
隣に同じ「双葉新書」で、こんなタイトルの本が並べられているのを発見しました。
「軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか?」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575154148
……なんでしょうね、この敗北感は。
消費税ごときでせっせと新書を書いた自分が、
とってもちっぽけな感じがしてしまいます。
しかも、このタイトルをみただけで、
読者に、胡散臭さとエロさと、どーでもいい感を、
同時に感じさせた編集者に、拍手を送りたい気分です。
とてもではないですが、
同じ編集者がつけたタイトルだとは思えません!
すごいぞ双葉社!
さすが「週刊大衆」を出している出版社だけはありますね!
というわけで、本日のメルマガのテーマは、
ついに“最終募集”で残席数わずかになった「アマゾン」のお話。
あなたの会社は、アマゾンと戦いますか?
それとも、逃げますか?
バカ勝ち3社の意外な共通点
冒頭から、半分冗談のような話で恐縮なんですが、
会社名の最後に「ン」がつく企業は、
小売業を追いつめることを得意とする企業が多いような気がします。
イオ「ン」
ラクテ「ン」
そしてアマゾ「ン」
この3社の共通点は、競合よりも圧倒的に強い「安さ」と「商品点数」、
そして「集客力」を持っている点です。
この3社に一度でも中小企業が飲み込まれてしまうと、
なかなか再浮上することができない怖さがあります。
まさに五十音の最後の「ン」と同じように、
商売の最後の砦に待ちかまえているのが、
イオン、アマゾン、ラクテンの3社だったりするんですね。
で、この3社に対して、資本力が乏しい企業が勝つためには、
- 同じ土俵で戦わないこと
- 共に生きていくこと
この2つの選択が求められます。
「同じ土俵で戦わない」というのは、戦略がハッキリしています。
- Eコマースをやらない
- お店や人の魅力で商品を売る
- サービスを提供する
- 地域密着型のビジネスを展開する
- オリジナル商品を自社でしか販売しない
- 客を囲い込む
正直、これらの戦略がとれている企業は非常に恵まれていると思います。
いわゆる、アマゾンやラクテン、イオンが
「できないこと」をやるわけですから、
そもそも、この3社と厳しい戦いを強いられることがなくなります。
一方、「共に生きていく」というのは、
まさに、この3社に依存して生きていくことを意味します。
- ラクテンに出店する
- アマゾンに出品する
- イオンのお店に商品を卸す
- イオンに出店する
- 価格競争で競合商品、競合店舗に勝つ
- 他社よりも広告費を投資する
と、3社の「集客力」に頼って、自分たちの利益を稼いでいく手法です。
こちらのほうが前者よりも厳しい戦いになりそうなイメージですが、
実はこっちのほうが市場規模が大きく、なおかつ集客力の高いところに、
自社の商品を投下することができるので、
利益率が多少厳しくても、大きい売上を作ることが可能になります。
反面、この3社に頼らない売り方をしてしまうと、
当然、市場規模が小さくなるし、ニッチなマーケットを狙うことになりますから、
売上規模は前者のほうが小さくなってしまいます。
(もちろん、サービス内容によりますが)
このように、手強い最後に「ン」がつく企業と戦うためには、
逃げるか戦うか、どちらかハッキリした戦略を、決めなくてはいけないのです。
いいですか?
もし、この逃げるか戦うかを決めないまま、
ぼんやりと3社にゴクリと飲み込まれてしまうと、とんでもない事態になってしまいます。
たとえば、
★アマゾンやラクテンで扱っている同じ商品を、
今から頑張って自社サイトで売ろうとする。
→価格や集客力で負ける→時間とお金の無駄な投資になる。
★イオンで売られているような商品を、
質の悪い店員に、質の悪いサービスで売らせる
→小規模店舗のアドバンテージが何もない→客がお店と商品につかない
★中途半端な広告費や、中途半端な値引き率で、
中途半端なチラシや広告で売り続ける
→集客力も販売力も中途半端→販促効果が出る前に撤収
このように、小売業でマーケットを抑えている3社の動向を、
意識せずに、ぼんやりと商売を続けることは、
知らない間に、無駄な投資をしていることと、同じことになるんですね。
「私には関係ない」と思っている、イオン、アマゾン、ラクテンは、
知らない間に、自分たちのお店のお客さんを蝕み、
着実に売上を削り取っているのが現状なのです。
しかも、この3社のうまいところは、
自分たち自身が、そのサービスやお店の利用者だったりするので、
結果的にその企業に対して、悪意や憎悪を持たないので、危機感を持たないまま、
ズルズルといってしまうところがあります。
「イオンデーに行くのが楽しみ♪」
「アマゾンで本を買おう♪」
「ラクテンのスーパーセールでポイントゲットだ♪」
こういう認識で日々生活している幸せそうな経営者が、
もしかしたら、一番、この3社に飲み込まれやすいタイプなのかもしれません。
さてさて、このような3つの「ン」がつく会社の中でも、
もっとも恐ろしいといわれる「アマゾン」に関するセミナーを、
今月末、徹底解剖して攻略法を大阪商工会議所で講じたいと思います。
みなさんが少しでも、アマゾンに対して危機感を持ってくれることで、
今、私が持っている情報をすべて開示して、
逃げるのか、戦うのか、判断をしてもらいたいと思っています。
実店舗のスタッフでも、ネットショップの運営者でも、
両方で役立つノウハウを盛りだくさんでお届けしますので、
ぜひ、みなさんご参加くださいね!
【大阪】ついに最終募集! 残席わずか!
Amazon徹底対策セミナー
アマゾン活用から、アマゾン対抗方法まで分かりやすく解説
★申し込みはコチラ!
http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201405/D41140731010.html
編集後記
ちゃんとデータを取ったわけではないんですが、
ビジネスモデルの寿命って、
おそらく「10年」ぐらいが限界だと思うんですね。
10年たてば、
客も減り
競合が増えて
サービスや商品が飽きられて
結果的に、商売は衰退していく運命をたどっていくんだと思います。
むしろ、客も減らず、競合も増えず、
飽きられずに10年持ちこたえられるビジネスなんて、
世の中にはないと思うんです。
一昔前までは、ビジネスモデルの寿命も長かったんですが、
今はネットの出現で商売のスピードがもの凄い速まっているので、
この「商売寿命10年説」は、あながち間違っていないと思っています。
だから、どんなビジネスでも、10年ぐらいを節目にして、
大きな方向転換をしなくてはいけません。
その方向転換に成功した企業が、またその先の10年を生き残り、
方向転換に失敗した企業が、10年目にして、
衰退をはじめて、やがて姿を消していきます。
だから、自分のビジネスを長続きさせたい人は、
「長続きさせるために、今までの成功を捨てる」という、
矛盾した“勇気”を持たなければ、いけないんだと思います。
でも、難しいことに、10年も同じビジネスを続けていると、
どうしても、“守り”に入ってしまうんですよね……。
従業員や家族も、10年経てば、それなりに形になっていますから、
彼らの生活を考えると、そう簡単に方向転換できないのが現状です。
10年目の決断は、思いのほか、重要なんです。