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2割の「常連客」がお店を潰す理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、東京のアイス屋さんでバイトをしている長女のお店に、

サプライズで遊びに行ったんですね。

 

「よっ!」

「いらっしゃいませー!」

「驚いた?」

「ご注文は何になさいますか?」

「なんだよ、しらじらしい」

「ご注文は何になさいますか?」

「おいおい、かっこつけんなよー」

「ご注文は何になさいますか?」

「せっかくだからおごってよ」

「ご注文は何になさいますか?」

「・・・」

 

「ご注文は何になさいますか?」

 

「チョコミント」

 

「かしこまりましたー!」

ふー。

 

マニュアル通りでしたね。

ええ、表情ひとつ変えませんでした。

 

サプライズ失敗です。(子育ても失敗です)

 

そんなわけで、本日のメルマガは、

新規客と常連客の「比率」についてお話をひとつ。

 

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「ニッパチの法則」はウソ?

お客というのは、

常連客が2割で、新規客が8割の比率になっていて、

その2割の常連客が、8割の売上を叩き出して、

残り8割の新規客が、売上の2割しか出していないというのが、

マーケティングの世界では一般論として語られているんですね。

 

たとえば、ネットショップの場合、

8割の新規客がセール品を買っているだけで、

お店全体の2割ぐらいの売上しか占めておらず、

一方で、2割の常連客は、高額品を定価で購入し、

リピートして商品を買ってくれたりしてくれるので、

売上の8割を支える最重要顧客だったりします。

 

これらの新規客と常連客の割合は、

「2:8(ニッパチ)の法則」と呼ばれており、

マーケティング戦略を解説する上で、

よく使われる言葉だったりするんです。

 

しかし、本当に、本当に、本当に、

この「ニッパチの法則」は正しいのでしょうか?

 

今の時代、どこのお店も新規客の獲得に苦戦しています。

人口が減る一方で、ネット上では競合が増えて、

広告費も上昇し、販促費が捻出できなくなっている企業が増えています。

 

そんな状況下で、

全体の8割を新規客が占める状況を作るのは、

ちょっと無茶な話だと思うんです。

 

むしろ、今はニッパチの法則に逆転現象が起きていて、

年老いた常連客が8割を占めて、

若い新規客がたったの2割しか獲得できていないのが、

厳しい商売の現実ではないかと思います。

 

いいですか?

 

多くの店舗やネットショップで、売上が落ちている最大の要因は、

「新規客が取れていない」

この一言に尽きると思うんですね。

 

広告費をかけても新規客が取れず、

一方で、常連客が流出してしまい、

高額品を購入してくれるお客が減って、

売上が落ちているのが現状だったりします。

 

しかし、常連客を増やすためには、

元となる新規客を増やさなくてはいけませんし、

仮に新規客を獲得できたとしても、

そのお客を常連客に育成する仕組みがなくてはいけません。

 

つまり、

 

・新規客の獲得方法を知らないお店

・常連客への育成方法を知らないお店

 

この2つの知識とノウハウがないお店が、

今、売上をガタ落ちさせているんだと思います。

 

さてさて。

 

みなさんのお店では、

 

新規客を増やすことを積極的に行っていますか?

新規客を常連客に育てる活動はしていますか?

 

そのようなアクションをまったく起こさずに、

「客単価の高い常連客だけを大事にしよう」

「お金を使わない新規客は早々に切り捨てよう」

と言っているようでは、

いつまで経っても売上の回復は見込めないと思います。

 

思うように新規客が集められず、

なおかつ常連客の重要性が高まっている今、

もうすでに「2:8」の時代は終わり、

新規客の獲得にも、常連客の育成にも手を抜かない

 

「5:5」の法則の時代に突入しているんだと思いますよ。

 

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編集後記

50歳を超えた身の回りの社長さんに話を聞くと、

「死ぬ前日まで働きたい」という人と、

「今すぐ仕事を辞めて自由になりたい」という人で、

二分化している状況だったりするんですね。

 

前者は「仕事が趣味」という人で、仕事を取り上げられてしまうと、

自分が何をしていいのか分からなくなってしまう人が多いです。

 

一方、後者は「仕事以外にやりたいことがある」という人で、

残りの人生、健康な身体のうちに、

いろいろなことをやってしまおうという人が多いです。

 

では、どっちが幸せなのかというと、

実はどっこいどっこいだったりするんですね。

 

前者は、仕事ばかりでつまらない人生かもしれませんが、

最後まで大好きな仕事を続けられるので、

ある意味、幸せなんだと思います。

 

後者は、仕事以外のこともやって幸せそうですが、

やりたいことをすべてやれるわけではないので、

最後は「あれをやりたかった」と、

後悔する人生になってしまうんだと思います。

 

「やりたいことがある人」も「やりたいことがない人」も、

どっちの人生を歩んでも正解が出ないのなら、

 

老後の過ごし方は、

そんなに深刻に考えないほうがいいのかもしれませんね。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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