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広告は「リスクの取り方」で勝負が決まる

こんにちは!
いろはの竹内です。

さて、先日、前々からセミナーの依頼を受けていた、
とある地方企業の担当者さんからメールが届きました。

「竹内さん、ようやくセミナーの案内チラシができましたよ!」
「ホントですか! ぜひ見せてください」
「ただ、完成したチラシに間違いが二箇所ありましてねぇ」
「あっ、別にいいですよ。細かいことは気にしない方ですから」
「良かった~。てっきり怒られると思いましたよ」

と、言って、担当者さんがファックスでチラシを送ってきたんですが、
間違いをすぐに見つけることができません。
折り返し電話をかけて、間違いの場所を聞くと、

「まず、講演者の竹内さんの名前を入れるのを忘れました」

と、衝撃的な発言が一発目。さらに、

「それと、ほら、日付。セミナーの日付が間違ったんです」

……細かいことは気にしませんが、
大きなことは気にする今日この頃。

このチラシを作った意味があるのか?

と、大きな疑問を抱きつつ、今日もメルマガ講座いきたいと思います!

今日は「広告費」のお話。
広告に1000万円突っ込む奴は、大物か? 小心者か?

リスクが高いのはどっちだ?

さて、問題です!

年末商戦の12月に1000万円の広告費を使うネットショップと、
同じく年末商戦の12月に10万円の広告費を使うネットショップとでは、
どちらがリスクが大きいと思いますか?

「そりゃ、1000万円の広告費を使う方がリスクが大きいでしょ」

フツーはそう思いますよね?
実は私もずーっと、ここ何年か、そう思っていました。
でも、最近、この考え方はちょっと違うなぁと思いはじめています。

なぜかって言うと、「広告」というのは、
そもそも博打要素が高い販促手段ですから、
狙う時は、“狭く”狙うよりも、“広く”狙ったほうが、
打率が上がるんですね。

これは楽天市場さんの広告に例えると非常に分かりやすいです。

例えば、年末商戦に、あるネットショップが10万円の広告を買ったとします。
まぁ、10万円ぐらいの予算であれば、
年末商戦だと小さな広告を1枠ぐらいしか押さえられませんよね。

つまり、何百もある年末商戦の楽天の広告枠の中から、
“ひとつ”しか枠が狙えないわけです。

しかも、「広告」ですから、絶対に当るという保障はどこもありません。

当るか外れる分からないものを、
何百という広告枠の中から「ひとつ」だけ狙うわけですから、
もう、これほどリスクの高い博打はありませんよね?

むしろ外れる可能性のほうが高いぐらい。
さらに言っちゃ悪いですけど、10万円ぐらいのネット広告なんて、
ほんと、めったなことじゃない限り当りませんよ。ええ。

対して、1000万円の広告を年末商戦に突っ込むネットショップの場合。

1000万円もあれば、そりゃ、広告枠はよりどりみどりです。
もちろん、楽天の広告は人気があるので、抽選になってしまいますが、
それでも、1000万円の予算があれば、ある程度、広告枠は選び放題です。

仮に1枠50万円ぐらいの広告枠の場合でも、
20枠は押さえられますから、どんなにヘボな楽天担当者でも、
ひとつかふたつぐらいは、バカ当りする広告を掘り当てることはできると思います。

それに1枠50万円ぐらいの中堅広告枠であれば、
まぁ、そこそこいい広告である可能性は高いですよ。
少なくとも、「1枠10万円」の広告枠よりかは、販促効果は高い。

ということで。

実はちょっと視点を変えて考えてみると、
10万円の広告費を年末商戦にぶつける方がリスクが高くて、
1000万円の広告費を年末商戦にぶつける方がリスクが低いっていうことに、
結論が行き着いてしまうわけです。

もうひとつ分かりやすいたとえをするのなら、

値上がりするかどうか分からない株を1社だけ買うのと、
値上がりするかどうか分からない株を100社買うのとでは、
どちらが儲かる可能性が高いのか?

これと、言っている理論は同じになります。

10万円の広告費でリスクを回避していると思ったんですが、
実はそっちのほうがリスクが高くなっているんです。

逆に1000万円も広告に突っ込む人は、
一見、「大胆だなぁ」と思われるかもしれませんが、
リスクを分散して、儲けるチャンスを増やしているわけですから、
こっちのほうが「慎重」ってことになるわけですね。

この理論はキーワード広告にも通用すると思いますし、
年末の販促チラシにも通用すると思います。
広告に関して言えば、決して「大金を突っ込む」というのは、
リスクではないんですね。

さてさて。

今年の年末商戦は、それなりに面白いことになると思いますよ。
特にネット関連、さらには勢いづく楽天市場さんに関しては、
おそらく「過去最高」ぐらいの流通総額は叩き出すのではないでしょうか。
巣篭もり消費と景気低迷、さらには新型インフルエンザで外出を控えて、
行き着くところ、楽天イーグルスのCS進出。

この年末に楽天市場が総流通額を伸ばさないわけがない。

だから、今年の楽天の年末商戦の広告枠は、
馬券よりも、宝くじよりも、ロト6よりも、

当る確率は高いと思いますよ。

「よし! 俺も1000万円の広告費を楽天に突っ込もう!」

そう思ったアナタ! ちょっと待ってください!
今年は大きな企業も結構楽天に出店していますからね。

「1000万円の広告費」よりも、
当然「1億円の広告費」のほうがリスク分散されていますからね。

くれぐれも慎重に広告は選んだほうがいいと思いますよ。
広告の採算分岐ラインも、やっぱり毎年変わるものですから。

特に勢いづく市場というのは、このラインが急激に上がりますから、
消費者金融じゃないですけど、

「ご利用は計画的に♪」

編集後記

さて、毎年、この時期に発売している、
「竹内謙礼の売れる販促企画・キャッチコピーカレンダー」ですが、

2010年度版がようやく完成しましたぁ!

お問い合わせ頂いたみなさま、大変お待たせしました!
(関係各所みなさま、マスコミ関係者様、本当にごめんなさい!)

このカレンダー、毎年300本以上販売する、優れものの販促カレンダーで、
2010年の販促企画の予測から、流行になるかもしれないキャッチコピーまで、
とにかく、未来を先取り予測できる、
そりゃもう、売上直結型のカレンダーなんですね。

しかも、竹内謙礼の2010年のヒット予測講義CD付ですから、
それを聴講しながら、来年のカレンダーを見ているだけでも、
次々と来年に向けて、新しい企画とキャッチコピーが沸いてくると思いますよ。

まずは、「タケウチ商売繁盛研究会」の会員限定で販売が開始されますので、
一般販売は、もうしばらくお待ちくださいね!

「おい、ガマンできねぇぞ!」

って言う方は、
本日より11月期で「タケウチ商売繁盛研究会」に入会していただければ、
会員価格で先行購入することが可能ですよ!

月々5000円~メール&電話相談
https://e-iroha2.com/kenkyukai/

入会して、カレンダーを見ながら、
2010年の販促相談をしてみるのも、使い方としては面白いと思います!

そんなわけで、来週9日の月曜配信のメルマガで、
2010年のカレンダーの販促メールを流しますので、
みなさん、パソコンの前でスタンバイしてお待ちくださいね!

必ず「売り切れ前」に買ってくださいよ~!

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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