経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

  1. 竹内謙礼の公式メルマガ
  2. 439 view

「売り切れ」は最大の販促ミス

こんにちは!
いろはの竹内です!

さて、先週から発売開始となった、
「御社のホームページがダメな理由」ですが、

発売一週間で、増刷決定!

ありがとうございます!
久々の短期間での大増刷です!

しかも!

一番バリバリ売りさばいていたアマゾンが売り切れ状態!
3月31日現在、「3~5週間待ち」になっています。

やはりマウスパッドのキャンペーン効果があったんでしょうか・・・。
(今月中旬までにはお届けします! 待っててくださいね!)

しかし!

今回のアマゾンでの在庫切れは、
コンサルタントとして“失態”以外何者でもありませんね。

ええ、大ミスです。

「えー、でも売り切れることは、人気があるってことでいいことじゃん!」

いえいえ。
「売り切れ」ほど、ビジネスの世界で恥ずかしいことはないんです。

そんなにお客さんは都合よく動いてくれない

さて、どんな商売でも言えることなんですが、
「買いたい時に商品が買えない」というほど、
バカバカしい機会損失はないんですね。

よくメールマガジンとかで、
「本日の12;00よりセール販売を開始しますよ~」といって、
予告販売を告知するお店がありますが、

そのとき、URLをクリックして買えなければ、
絶対にダメなわけです。

だって、そのときはメルマガを読んでクリックできたとしても、
次の12:00に、もう一度クリックしてもらう保障がどこにありますか?
よほど好きな商品ならば、まだ分かりますけど、
みなさんがそれほど、商品に熱中している保障はどこにもありませんよね?

さらにネットの場合は、机の上に向かっている可能性も低いですし、
何より「その日、その場所、その時間」で買わせなくては、
「次の機会」というのは“ない”も同然なんですね。

「えー、でも、予告販売の方が、商品の枯渇感があっていいじゃん」

そう思う人もいると思いますが、
あくまで、そういう時は、“やんわり”と告知するもんなんですね。
例えば、その前のメルマガで、

「次回、こういう商品を販売しているから、お楽しみにねぇ」
「凄いお得なサービスを展開しますから、待っててねぇ」
「本当にビックリしますから、次回のメルマガは期待していてくださいね」

こんな感じで、
“やんわり”と期待をさせて、
イメージを膨らませておくぐらいでちょうどいいんです。

つまり、「売り切れ」が偉いのではなく、
「売り切れそうな商品が、誰でもいつでも買える」というのが、
もっとも商売をする上で「エライ」ことなんですね。

だって考えてもみてください。

メルマガを流して、
URLも貼り付けて、
商品ページも閲覧できて、
凄い買う気マンマンで気持ちが盛り上がって、

さぁ、買い物籠を押そうと思った瞬間、

「12:00まで待ってね♪」

なーんて、書いてあったら、
そりゃ、いい気分にはなりませんよね。
むしろ、怒りすら込み上げてくる。

買いたい気持ちを抑えきれずに、
ついつい他のお店にジャンプして、商品を浮気する可能性だってあるし、
下手したら、一旦パソコンを閉じて冷静になってしまい、
購買意欲が冷めてしまう可能性だってある。

それを考えれば、
「12:00の販売を楽しみに待つ」という可能性のほうが、
非現実的で、お店の都合のような感じだとは思いませんか?

肝心なのは、
タイムセールをかけて、お客様を待たせることではなく、
いかにお客様の気持ちを高めながら、
タイムセールの時に全員に購買チャンスを与えるか、ということなんですね。

だから、今回の私の新刊のように、
アマゾンで本が売り切れてしまい、
「3~5週間待ち」という表記を見せられたら、
せっかく、ネットを経由して販売ページまで来てくれたとしても、

「なーんだ、じゃあいらねぇや!」

と思って逃げてしまう可能性の方が圧倒的に高いんですね。

その証拠に、アマゾンの表記が「翌日配送」だった頃は、
アマゾンの総合ランキングで10位以内だったのにもかかわらず、
「配送に3~5日かかる」という表記になったとたんに、
ガツーンと30位前後までランキングが落ちて、
「配送に3~5週間かかる」という表記になったら、

今度は50位圏外まで、一気にはじかれましたからね!
(今じゃ100位より外)

かといって、楽天ブックスにお客さんが流れたわけでもなく、
実店舗の本屋さんの売上が伸びたわけではなく、

ただ単に、「機会を損失した」という現実が残っただけなんです。

間違っても、
「おおぉ、この本、人気あるじゃん! 絶対読みたいから、今、注文しておこう」
なーんて、都合よく考えてくれるもんじゃないんです。

もちろん、「売り切れ」をアピールして、
人気商品だと思わせて販売するのも手法として正しいのですし、
商材やお店のカラーによっては、
あえて、売り切れにして、タイムセールを仕掛ける方が、
売れる場合もあります。

でも、ことと場合によっては、「売れない」という
弊害をもたらすこともありますので、
くれぐれも、みなさん、気をつけてくださいね。

お客さんは、みなさんが思っているほど、
商品やお店、店長に対して愛着を持っていないものですから。

編集後記

今回、アマゾンの売り切れ事件で、
凄く身にしみて感じたのは、
ネットショップの場合は、絶対に、

「即日配達します!」
「24時間以内に対応」
「すぐに返信します!」

という「時間を制する言葉」が、キラーキーワードなんだなぁと思いました。
インターネットで商品を探している人は、
基本的にはせっかちで、ワガママなお客さんだから、
「価格を下げる」か「対応を早める」か、
このどちらかしか、メリットを打ち出すしかないんですね。

だから、価格競争に巻き込まれたくない人は、
とにかく、ページの目立つところに、
このような即日配達系のキャッチコピーを入れてみてください。

思いのほか、お客さんのレスポンスが上がるかもしれませんよ。

「御社のホームページがダメな理由」をまだ買っていない人は、
『即日配達』の楽天ブックスで!
http://item.rakuten.co.jp/book/5454229/

竹内謙礼の公式メルマガの最近記事

  1. 本気になって「諦める」ことの大切さ

  2. なぜ、虫歯の多い人は仕事ができないのか?

  3. XとYouTubeを諦めた理由

  4. 世の中は上位3社あれば、もう十分

  5. 【ボカンと売れる】「やること」よりも「やらないこと」を探しなさい

関連記事

楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
竹内謙礼の無料動画セミナー 女子大生の看板サンプルブログ 羽沢横浜国大駅のブログ
経営コンサルトによる記事を検索してご覧頂けます!
アーカイブ
PAGE TOP