明けましておめでとうございます。
いろはの竹内です。
本年もよろしくお願いします!
今年は心機一転、
プライベートで使っているInstagramを再起動させようと
若い人の意見でも聴こうと思って、
帰省中の長女に相談してみることにしたんですね。
「インスタをちゃんとやろうと思うんだよ」
「なに投稿すんの?」
「飲食店の料理とか、観光地の名所とか」
「なんのために?」
「備忘録かな」
「あのさ」
「はい」
「忘れちゃいけないことって、他にもあるでしょ」
「・・・」
「料理や名所なんて、忘れてもいいからさ」
「・・・」
「もっと大事なことを備忘録にしなよ」
「たとえば?」
「『お米を買う』とか、『朝6時に起きる』とか」
そんなの投稿したくねーよ!
Instagramを何だと思っているんでしょうか。(付箋)
そんなわけで、2025年最初のメルマガは、
『BtoBの会社の人は文章が下手』
という、耳の痛いお話をひとつ。
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「文章」で金を稼ぐ仕事
ネットショップの運営に携わっている人は、
総じて文章のレベルが高いです。
SNSの投稿やブログなんかを読んでも
明らかに文章のクオリティが高く、
読みやすくて、分かりやすくて、
クオリティの高い文章を書ける人材が、
なぜ、ネットショップの人は文才があるのかというと、
客商売を「文章」でやっていることが大きいと思います。
商品紹介文、広告文、メールのやり取り等、
ネットショップの運営者は
文章によるコミュニケーション能力が高くないと、
そもそも仕事をこなすことができません。
また、常にアクセス数やコンバージョン率等で、
文章のクオリティが数値化されて、
そのデータをもとに、上司や経営者からも詰められるので、
厳しい指導のもと、改善を繰り返すことができるのも、
文章力のレベルが上がる要因と言えます。
一方、BtoBのネットビジネスの会社の人たちは、
本当に、本当に申し訳ないですが、
かなり文章のレベルが「低い」です。
もちろん、中には上手な文章を書く人もいます。
でも、SEO、SNS、システム、サービス、
これらのネット回りのBtoBの会社の人たちは、
ホームページをはじめ、サービスの説明やメールのやり取り、
ノウハウを解説するコラムやSNS、
他の業界に比べても、
2ランクぐらい、文章のレベルが低い印象です。
しかも、自分たちの文章のレベルが低いことに、
社内のほとんどの人が気づいていません。
むしろ「そこそこイケてる文章を書いている」
いつまで経っても、学生レベルの「伝わりにくい文章」を、
平気で世に晒して、
なぜ、BtoBのネットビジネスの人たちは文章が下手なのか?
BtoBのネットビジネスの人たちは、
ネットショップの人たちと比べて、
そこまで業務で「文章力」を必要としておらず、
文章は「ほどほどに伝わればいい」
上司からも経営者からも、文章を修正された経験がありません。
結果、
社内の全員が「文章が下手」という、
取り返しのつかない状況に陥ってしまっているのです。
いいですか?
文章力の乏しいBtoBの会社の人たちが、
今、生成AIを使って業務上の文章を作ろうとしています。
当然、文章力がないので、
良い文章なのか、悪い文章なのかも分からず、
だからといって、自分たちの文章が下手だという自覚もないから、
生成AIが吐き出した、意味不明な文章を読んでも、
「まぁ、こんなもんだろう」と、
適当な判断で、使い物にならない生成AIの文章を、
世に晒して、さらに状況を悪化させていくことになります。
例えるのなら、野球の練習もしてこなくて、
野球のルールも知らないのに、
適当な高校や大学に行って、適当な学生をスカウトして、
プロ野球チームを作ろうとしているようなものです。
だけど、自分たちの文章のレベルが、
他の業界に比べても低いことを知らないから、
ネットショップの人たちよりも、
BtoBのネットビジネスの人たちの方が、
「生成AIは仕事で使えるよね」
と、トンチンカンな発言を、不用意にしてしまうんだと思います。
さてさて。
みなさんは、仕事で生成AIを使っていますか?
文章を執筆する上で、非常に便利なツールなので、
私も仕事でよく利用していますが、
使えば使うほど、
「文章力の低い人は使わないほうがいい」
と強く思うところがあります。
ネットショップ運営のように、
文章のクオリティが売上に左右する業務が「特殊」であって、
ほとんどの人が、
「なんとなく伝わればいい」
という文章しか仕事で書いていません。
でも、生成AIは、
「なんとなく伝わる文章」ではなく、
「なんとなく伝わらない文章」をはじき出しているので、
そのあたりの見極めができるぐらいの、
最低限の文章力を身に付けていないと、
「この会社のホームページの文章は、バカっぽい」
と、とんでもない誤解を招く事態に陥ってしまいますよ。
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編集後記
先日、クローズドな勉強会で、
酷いレベルの文章を書いている参加者がいたので、
「提出する前に、ちゃんと読み直しをしてください」
「分かりました」と言って、数分後に、
「ChatGPTに修正させました。いかがですか?」
と、自信満々に再提出されたことがありました。
当然、もとの文章がめちゃくちゃな人なので、
ChatGPTが修正した文章は、
その“めちゃくちゃ”
その人はまったく気づいておらず、
頭を抱えることを通り越して、
背筋が凍るような思いをしたところがあります。
たぶん、これから生成AIが普及するにつれて、
文章でも、調査でも、図版でも、イラストでも、
「こんなもんでいいだろう」という、
適当な人が加速度的に増えていき、
そういう判断基準の“甘い”社員がどんどん増えた会社から、
淘汰されていくのではないかと思います。
その筆頭にくるのが、
生成AIが“仕事で使える”と勘違いした、
BtoBのネットビジネス界隈の人たちだと思うと、
ちょっと恐ろしい未来の話だったりしますよね。
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