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「アルバイト社長」をご存じですか?

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、埼玉県にクマが出没したニュースを見て、

妻がテレビの前で「マジかー!」と叫んだんですね。

 

「終わったな」

「なにが?」

「埼玉まで来たってことは、次は千葉だ」

「そんなことはないだろ」

「利根川なんてすぐに泳いでくるよ」

「泳いで来ねぇよ」

「マジで千葉、終わったわ」

「別に終わってないだろ」

「・・・」

「クマぐらいで終わらんよ」

「・・・」

「そもそも何が終わったんだよ」

「・・・ってことはさ」

「なんだよ」

 

「始まりってこと?」

 

なにも始まってねーよ!

 

まったくクマを何だと思っているんでしょうか?(りらっくま♪)

そんなわけで、本日のメルマガは、

「資本主義とは?」

というお話をひとつ。

 

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犬の散歩の事業を始めるか? アルバイトをするか?

Aさんは、ワンちゃんを1時間1000円で散歩する事業を始めました。

この事業を1人でやるとしたら、朝と夕で2回散歩して、日当が2000円。

1ヶ月で20日間働いたら、月に4万円稼げることになります。

 

ここでAさんが「もっと稼ぎたい」と思った場合、

犬を散歩してくれるアルバイトを雇うでしょう。

時給800円で雇えば、Aさんは何もせずに

1時間で200円を手にすることができます。

 

Aさんは近所にビラを撒き、犬を散歩したいお客を集めて、

同時に、犬を散歩してくれるアルバイトも集めます。

 

そうすることで、Aさんは事業を拡大して、

さらにお金を稼ぐことができます。

 

しかし、Aさんにはリスクが付きまといます。

 

犬を散歩したい人が集められないかもしれないし、

アルバイトが勝手に飼い主と契約をして、

競合になってしまうことも予想されます。

 

ワンちゃんが事故にあったり、

飼い主とトラブルになったり、

 

Aさんはお金が稼げる分、リスクを背負うことになります。

 

「そんな嫌な思いはしたくないなぁ」

 

そう思った人は、ずっと犬の散歩をする

アルバイトでいればいいと思います。

 

時給は永遠に800円。

雨の日も風の日も、犬を散歩に連れて行って、

何年も何年も同じ給与。

 

 

だけど、Aさんの元で働いていれば、

貧乏かもしれませんが、最低限の生活を送ることはできます。

 

いいですか?

 

資本主義というのは、

リスクを背負った人が大金を手にして、

リスクを怖がった人が、搾取されるという、

そういう残酷な構造になっているんですね。

 

起業も、投資も、転職も、すべては、

リスクを背負った人がリターンを得て、

リスクを取らなかった人が、少ない利益を大勢で分かち合うという、

そういう社会になっているんです。

 

今回のたとえ話のように、

犬を散歩させる事業をはじめたAさんは、

リスクを背負うかもしれませんが、

お金は稼げるし、事業を拡大していく楽しさがあります。

 

一方、犬を散歩させるアルバイトの人は、

安定してお金がもらえるかもしれませんが、

どんなに働いても給与は変わらないし、

自分の労働力が永遠に搾取される人生を送り続けることになります

 

さてさて。

 

みなさんは「犬を散歩する事業」を始める人ですか?

それとも犬を散歩させるアルバイトですか?

 

一番最悪なのは、犬を散歩する事業を始めて、

リスクを背負ったはずなのに、

 

いつの間にか、安定を求めてしまうケースです。

 

「お金をかける新規事業はやりたくない」

「新商品の販売に失敗するのが嫌だ」

「昨年と同じ売上だったらそれでいいよ」

 

リスクを背負うことを怖がった経営者なんて、

犬を毎日散歩させるアルバイトと同じですからね。

 

ピンチの時だからこそ、リスクに立ち向かう度胸が

社長には必要なんだと思いますよ。

 

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編集後記

「いい会社」というのは、

「周囲がいい奴ら」というのが絶対条件だと思うんですね。

 

どんなにやりがいがある仕事で、高い給与がもらえたとしても、

上司や同僚、部下が嫌な奴らだったら、

やっぱり、そこは「嫌な会社」になってしまいます。

 

一方、どんなに仕事がつまらなくて、給与が低くても、

一緒に働く人たちがいい人たちで、

自分が成長を感じられる、充実した日々が過ごせるなら、

これはこれで、その人にとって「いい会社」なんだと思います。

 

でも、残念ながら、職場環境というのは、

「一緒に働く奴らガチャ」みたいなところがあるので、

本人との相性と、運の影響が大きく、いい会社で働ける人というのは、

世の中で、ほんの一握りしかいないというのが現状だったりします。

 

これらのリスクを考えると、私みたいに一人で起業して、

自分にとっての「いい会社」を、自分で作ってしまうのが、

もしかしたら、一番、いい会社に巡り合う可能性が高いのかもしれませんね。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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