こんにちは。いろはの竹内です。
今回のメルマガは、少し趣向を変えて、私の思い出話から。
大学4年の冬。
バイト先の友達に「相談がある」と渋谷に呼び出されて、
突然、「俺とお笑いコンビを組まないか?」と、
訳の分からない話を切り出されたことがあったんですね。
当時、出版社から内定をもらっていた私は、
丁重にその申し出を断り、その後、二人で近くの居酒屋に入って、
将来について、朝までいろいろ話し合いました。
「俺、本当にお笑い芸人を目指してもいいのかな」
コンビを持ちかけた友達も、
実のところ、とても悩んでいる様子でした。
「景気がこんなに悪いのに、
彼は私の友達の中でも、頭一つ抜けて面白い奴でした。
「お笑い芸人になりたい」と言われても、
心のどこかで「彼だったら成功する」という思いがありました。
「追いかけてもいいと思うよ」
素直に私の口から出た言葉でした。
「今は景気が悪いけど、きっとすぐに良くなるよ。
その時にお笑い芸人になれなかったら、
彼はこの言葉に納得したのか、その後、
それから30年後。
私の予想に反して、
しかし、彼は地道な努力を続けて、
お笑い番組にも出るようになって、見事、
今回のメルマガでは、
そんな友達のお笑い芸人「ハローケイスケ」
ビジネスで役に立つお話しをさせて頂ければと思います。
まずは、先週の「現代ビジネス」に寄稿した、
ハローケイスケの記事をご一読ください。
『“エンタ芸人”から週1カフェ店長へ…
ハローケイスケの「諦めないを諦めた」生き方』
https://gendai.ismedia.jp/
諦めないを、諦めた。
この取材企画、実は私から編集部に持ち込んだものでした。
30年間、一度も彼とは会っていなかったんですが、
定期的にハローケイスケのSNSはチェックしていて、
武蔵小金井でシェアカフェを始めたという投稿を見たときに、
すぐに彼に会いに行こうと決めました。
そう思った理由は、心のどこかに「後悔」があったからです。
お笑い芸人になりたいと打ち明けられた時、
躊躇なく背中を押してしまった手前、
責任みたいなものを常に感じていたところがあって、
いつか彼の本音を聞いてみたいという思いを、
だから、取材で彼に会った時に
「お笑い芸人になって、後悔していないか?」と質問したことは、
私の中で、ケジメのようなところがあったわけです。
で、その質問を30年越しにぶつけてみたところ、
彼は間髪入れずに「まったく後悔していない」と、
その言葉を聞いて、ホッとしたのと同時に、
「あの時、彼の誘いに乗っておけばよかった」
と、なぜか私のほうに、
私自身、やりたい仕事をやって、小さいながらも会社を経営して、
それなりに納得できる人生を歩んできたという自負がありました。
しかし、それ以上に、週1でシェアカフェの店長をやっている
お笑い芸人のハローケイスケのほうが、
何倍も楽しい人生を送ってきたんじゃないかと、
いいですか?
結局、一番羨ましいのは、
「後悔しない生き方」ができた人なんです。
どのくらいの年収を得たとか、
会社でどのくらい出世したとか、
どんな高級車に乗ったとか、
そんなことは、人生においてクソどうでもいいことであって、
それよりも、「人生楽しかった」と、心の底から言えるような、
そういう生き方ができたほうが、
実はすべてにおいて、結果オーライだったりするんです。
ハローケイスケの生き方を「羨ましい」と思えてしまったのは、
私の想像ができないような、お笑い芸人という道に飛び込んで、
「後悔していない」という言葉がスッと出てくるぐらい、
充実した日々を過ごしてきたことに対して、
「一緒にお笑い芸人の道を歩んでいたら、
考えるだけで、ワクワクしてしまったからなんだと思います。
つまらない人生で、小さなお金にこだわり続ける生活よりも、
予想のできないような人生を送って楽しんだ方が、
その人の幸福度というのは、
さてさて。
みなさんは、今の人生を後悔せずに生きていますか?
「家族が居るから」
「せっかく入社した会社だから」
「給料がそこそこいいから」
そういう理由で、人生の選択をしていると、
年老いたときに、後悔しても仕切れないぐらいの、
複雑な気持ちに襲われてしまうかもしれませんよ。
結局のところ、自分が好きなことにチャレンジすれば、
失敗しようが、成功しようが、
「楽しかった」という気持ちのほうが必ず上回ることになるので、
今以上に満足した人生が送れるんだと思います。
数十年後に、まったく違う人生を歩んできた友達と会ったときに、
「後悔していないよ」と力強く言えるような、
そんな人生が送れれば、最高に幸せですよね。
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人生の相談にも乗ります。
https://e-iroha.com/kenkyukai/
編集後記
寄稿した記事を読んでいただければお分かりの通り、
https://gendai.ismedia.jp/
取材の最後にハローケイスケが言った、
「諦めないを、諦めた」という言葉は、
私の中で、かなり心に響いた言葉でした。
「諦めない」という熱い思いを持ち続けることは、
歳を重ねると、なかなかしんどくなってくるものです。
自分の老いを認めず、「諦めない」を追い続けてしまうと、
やはり肉体的にも、精神的にも、
どこかで辛くなって、苦しくなってしまうところがあるんです。
ハローケイスケが週に一回店長をやっている、
「一旦カフェ」は、そういう「ちょっと辛くなった時」に、
ふらりと寄れる意味でつけられた店名だそうです。
「一旦カフェ」に行けば、
つまらないギャグでハローケイスケが切り返してくれるはずなので
もし、ほんの少し立ち止まって考えてみようと思った人がいれば、
武蔵小金井にある「一旦カフェ」に立ち寄って、
ぜひぜひ、
※本人の都合で臨時休業する可能性もあるので、
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