こんにちは!
いろはの竹内です。
さて、昨日の9月30日の日曜日のお話なんですが、
福岡から成田空港まで、飛行機で帰ろうとしたところ、
台風が日本列島を直撃して、
関東に飛ぶ飛行機が、ことごとく欠航になってしまったんですね。
で、こういう時に限って、
「成田まで帰るだけだから、なんだっていいや」
ということで、安易に格安LCCの「ジェットスター」の予約を入れてしまい、
「あー、格安だから絶対に欠航してるに決まっているじゃん!」と思って、
福岡空港のジェットスターの窓口にキャンセルの手続きに行くと、
フロントの女性スタッフが、
「飛びます♪」
と、元気よく答えるでありませんか!
ANAもJALも、この日は羽田行きと成田行きを全て欠航させています!
他のLCCのエアアジアもピーチも全て朝から飛行機を飛ばしていません!
しかし!
格安空港チケットの「ジェットスター」だけは
福岡から成田に向けて飛行機を“飛ばす”というのです!
「ほ、本当に飛ぶんですか?」
「ええ」
「欠航じゃなくて?」
「はい」
「台風来ていますよ」
「知ってます」
「他の飛行会社は飛んでいませんよ」
「それも知ってます」
なんでしょう、この決意の固さは?
どうやら、この人たち、本気で台風の中を飛びたいようです……。
この日は、明らかに福岡空港の第一ターミナルで、
ジェットスターのフロントは光り輝いていましたよ。ええ。
他の空港会社は、欠航が続いて意気消沈としているのに、
ジェットスターだけは、
「うぉらぁ、来いよぉ!」
って感じで、フロントで臨戦態勢で望んでいました。
いつもは、遅れるだの、欠航だの、
コテンパンにマスコミに叩かれている格安空港会社ですが、
この日の夕方、唯一、関東の飛行場に向かって飛ぶ飛行機でしたからね。
さぞかし、この日のジェットスターは、
他の飛行機に乗れなかった人の、キャンセル待ちが続出するかと思いきや、
フロントでは、
「あのぉ、やっぱり乗るのやめようと思うんですが」
「私、今日、福岡に泊まる事にしたんです」
「新幹線で帰ることになったので、キャンセルしたいんですけど」
と、「飛ぶ」というのにも関わらず、
そんなお客さんの声が聞こえてきました・・・。
どうやら、台風直撃の日に、LCCの飛行機に乗って、
飛び立つ人は、本当に勇気のある人なのかもしれません。
うーん、LCCって難しいですね(でも、結局満席でしたけどね)。
ということで、
そんな勇気のある一人、私も飛行機に乗ることにして、
なんとか無事に成田空港に到着して、
今週のメルマガを一生懸命、書いているところであります!
で、今回のテーマは、
「儲かるビジネス」についてのお話。
今日は、結構、根本的なお話をさせていただきますよ。
なぜ、テレビ局の社員は給料がいいのか?
さて、今も昔もそうですが、
テレビ局の社員っていうのは、給料がとってもいいです。
例えば、フジテレビなんかは、社員数が1440人に対して、
平均年収は、なんと1574万円!
この賃金水準は、社員1000人以上の会社では、
世界で一番高いそうです!
で、なーんで、こんなにテレビ局は高給取りが多いのかというと、
他にライバルが出てこないからです。
テレビって、当たり前ですけど免許事業ですし、
おっぱじめるのにも時間と金ががかかりますから、
そう簡単に誰でも始められるビジネスではありません。
だから、価格競争にならないですし、
収益性がいいので、常に高い利益率をキープすることができます。
そして、働いている人の給料をよくできるし、
福利厚生もしっかり守ることができるわけです。
このように、
「ライバルが出てこない」
というビジネスは、世の中で一番儲かる商売になるのです。
もう少し具体的に言うと、
・他の人がなかなか始められないビジネス。
・他の人に真似されにくいビジネス。
・お金をかけるだけでは、始められないビジネス。
と、このように、自分自身が儲かることが大切なのではなく、
誰にも真似できない、参入障壁の高いビジネスにするということが、
いわゆる、収益性の高い、安定した収入確保への道になり、
そのゴールに向かって突き進むのが、経営者の「役割」だったりするわけです。
しかし、です。
今、みなさんの置かれている、ビジネスの環境というのはどうでしょうか?
まず、多くのネットビジネスは、
高い利益率を誇って、高い給料をもらうのは難しくなることは分かりますよね?
誰でもすぐに始められる商売だし、
誰でもすぐに真似できる商売だし、
誰でもすぐに真似られるノウハウなので、
どうしてもライバルの追従を受けて、
儲からないビジネスへの陥ってしまいます。
あと、「仕入れ」のビジネスも儲からないですよね~。
誰かが作ったものを、右から左に動かしているだけですから、
そんな単純なビジネス、
誰でもすぐに始められる商売だし、
誰でもすぐに真似できる商売だし、
誰でもすぐに真似られるノウハウなので、
やっぱり、ライバルがすぐに市場に現れて、
顧客を奪われたり、広告費の投資に明け暮れたりして、
結局、辛い競争にさらされて儲からなくなるのは明らかです。
このように、経営者はビジネス戦略をどこかで、
「ライバルが出てこない」
という状況を作り出さない限り、永遠に儲けることはできないのです。
いいですか?
目の前の利益を追求するだけの経営では、
時間の問題で、ライバルとの激しい競争に巻き込まれて、
ビジネスそのものが、儲からなくなってしまいます。
どこかで、
「自分しかできない」
「自分しか取り扱えない」
このようなビジネスに転換していかなければ、
永遠に価格競争のラットレースから抜け出すことはできないのです。
会社で儲かったお金を、目の前の広告に投資するのではなく、
技術に投資したり、客を囲い込むことに投資していかなければ、
いつまでたっても、儲からないビジネスを続けることになります。
行き着くところ、商売で「ライバル」がいる時点で、
もうビジネスとしては、“負け勝負”だということに、
そろそろ多くの経営者は気づくべきだと思いますよ。
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編集後記
先日、大学の頃の友達からセミナーの依頼があったので、
快く引き受けたんですが、その際に、
「話すだけだから、タダでいいよね?」
という、ちょっとショックなことを言われました。
もちろん、友達から見れば、
僕は昔から変わらない、ごく普通の“竹内謙礼”でしかないのですが、
やっぱり“話す”というのは、
僕に取ったら大切な「商品」なので、
そこを“タダ”で出してしまったら、大きな損失にもなるし、
うちの会社に対しての、信頼性の問題にも繋がってしまいます。
それに「話すだけ」といっても、その話すネタを集めるのに、
たくさんの時間とお金をかけて“投資”をしていますし、
その他にも、レジュメを作ったり、前日に準備をしたり、
それなりに、「話すだけ」といっても、
原価は存在しているし、そこを計算しなから売価を決めているところもあります。
それを冒頭で友達だからと言って「タダでいいよね?」といきなり言われると、
正直、あんまり気分がいいものではありませんよね・・・・。
(結局、いろいろ理由をつけてセミナーは断りましたが……)
もちろん、昔の友達なので、
ひと肌脱いで、いいとこ見せようという気持ちもありますが、
やはり人間関係の距離が近い分、そのへんは、
こっちの気持ちや環境をちゃんと汲み取って、判断してもらいたいところがあるというのが、
本音だったりします。
友達や知り合いだからこそ、
やっぱり大人だったら、そこらへんのルールみたいなものは、
暗黙のルールで守りたいところですよね。