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  • ドラッカーは小さなネットショップで働いたことはない。

さて、最近、娘(高2)とのコミュニケーションの取り方に苦戦している私は、
なんとか話を合わせようと、
あるアイドルの情報を集めることにしました。

それは、

橋本環奈ちゃん
http://ameblo.jp/hashimotokanna-rev/

 

おそらく、

「天使過ぎるアイドル」
「1000年に一人の逸材」
「奇跡の一枚」

などというキャッチフレーズを
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

サイバーエージェントの「ガールフレンド(仮)」のテレビCMに出てくる、
かわいい女の子のアイドルといえば、みなさんピンと来ると思います。

で、いつか、このアイドルの話を娘にしてやろうと
虎視眈々と狙っていたある日、

ようやく娘が女性アイドルの話を始める機会に遭遇したんですね。
すかさず、私は覚えたての橋本環奈の話をぶち込んでみることにしました。

「そういえばさぁ、橋本環奈って可愛いよね」

「は?」

「ほら、ガールフレンド(仮)のテレビCMに出ている子」

「あー、あれね」

「“1000年に一人の逸材”って言われているほどの可愛さだよね」

「ふーん」

「それだけ、すげぇ美人ってことなんだよ」

「でもさぁ、今から1000年前でしょ? 何時代か知ってる?」

「えっ?」

「平安時代なんだだよね」

「……そ、それが?」

「その時代に、橋本環奈みたいな神レベルの可愛い子がいたと思う?」

「……」

「しかも、1000年前だから、1014年でしょ。それに近い年号の出来事で言えば……」

 

しばらく沈黙。

 

「939年の『藤原純友の乱』かぁ」(なぜか遠くを見つめる娘)

 

「いや、そんな時代検証はしなくても……」

「その時に橋本環奈クラスの子はいないよ」

「だから、1000年っていうのはたとえ話であって……」

「無理だよ、マジで。相当、荒れてたもん、あの時代は」

 

 

なんでしょうね、この会話の噛みあわせの悪さは。

 

アイドルの話を無理に仕掛けた私がいけなかったのか、
それとも、娘の思考回路がどうかしているのか、
ちょっと分からない出来事でした。 

ということで、今回のメルマガでは、
「小さい会社の戦略」についてお話させて頂きます。

実は今、これをテーマに本を書いているんです。

小さい会社の売り方を、理論で分かりやすく語れる人はいない

 

最近、世間で言う「王道的なマーケティング」の手法では、
小さい会社の売上を伸ばすことはできないと思っています。

 

例えば、ランチェスター戦略には、
「差別化」「一点集中」「ナンバーワン」という3つのポイントがありますが、
どれも、小さい会社では実践するのが不可能ではないかと思っています。

例えば、一言で「差別化」といっても、
小さい会社の仕入れ力や商品開発力では、差別化すること事態が難しいですし、

うまく差別化できたとしても、
すぐに類似商品が出てきてしまうので、差別化の意味そのものがないのが現状です。

また、ターゲットやエリアを絞り込んで、「一点集中」と言いますが、
ネットで簡単に情報や商材の絞込みができる昨今では、
もうすでに“一点”というのは存在していないのが現状です。

すべての“点”は競合他社に抑えられてしまって、
その隙間を見つけ出すことは容易ではなくなってきています。

仮に見つかったとしても、絞り込みすぎてマーケットが希薄になっているか、
少し広げて、他社のターゲットに食い込んでしまっているか、

どちらにせよ、「一点集中」の時代は難しくなってきています。

さらに、「ナンバーワン」と言いますが、
こちらも、小さい会社ではナンバーワンが取りづらい時代になっています。

小さい会社は、そもそも、金も人も時間もないですから、
そんなナイナイ尽くしの企業で、いくらマーケットを絞り込んだとしても、

ナンバーワンを取りに行くのは至難の業といえます。

今の時代、そう簡単にはナンバーワンは取らせてはくれないし、
ナンバーワンが取れないことが小さい会社の悩みですから、
それを戦略の一つとして掲げてしまったら、本末転倒といえます。

 

だから、ランチェスター戦略を提唱するコンサルタントは、
小さな会社を面倒見たことがないのか、そもそも、実戦経験がないのか、

もしくは、今の時代の「売り方」を知らない高齢の方なのか、
どちらにせよ、小さい会社で働く人たちにとっては、

あまり役に立つ話ではないのが、現状だったりします。

 

そのほかにも、最近流行っている「PDCAサイクル」にも、
「?」と思うところが多々あります。

「PDCAサイクル」とは、
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の
4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する手法ですが、

小さい会社は、

 

「計画」を立てて先を読む余裕がない。

「実行」する行動力がない。

「評価」する時間がない。

「改善」する頃には次の事業がスタートしている。

 

という状況なので、
そもそも、このPDCAサイクルが頓挫してしまう作りになっています。 

私の経験ですが、このPDCAサイクルを、小さい会社が実践するのは、
ほぼ不可能なのではないでしょうか。

 だけど、小さい会社に限って、なぜかこのようなPDCAを
一生懸命、取り込もうとするし、

こういうフレームワークが大好きな上司や社長が多かったりするのが現状です。
で、結局、無駄な研修時間や会議の時間を過ごしてしまい、 

「結局、何だったんだろうね」 

で終わってしまっている人は多いと思います。

 

いいですか?

 

そう考えてみると、有名な経営博士やマーケティングの大先生が唱えている、
いろいろな法則や理論も、

小さい会社に当てはめると「?」となってしまうケースが多いように思えます。

なぜ、そのような小さい会社に経営理論やマーケティングが合わないかと言うと、

 

  • 頭のいい人は、小さい会社のことをあまり考えていない。
  • 小さい会社の理論を考えても、エライとは思われない。
  • 金のある会社の戦略よりも、金のない会社の戦略を考える方がしんどい。
  • 大きい会社のマーケティングや経営理論を考えた方が、金になる。

というのが背景が、あるんだと思います。
たまに「小さい会社の~」というテーマのセミナーを聞いたり本を読んだりするんですが、

いきなり事例でサントリーやディズニーランドが飛び出してきたり、
小さいといっても、広告費に年間で数百万円、数千万円使っていたり、

 

「おいおい、てめぇの会社、小さくねぇじゃねぇか!」

 

っていうツッコミが入るケースがほとんどだったりします。
だから、小さい会社の経営戦略やマーケティングに関しては、

本当にゼロベースで、自分たちで構築していかなければ、
いけないんじゃないかと思う今日この頃です。

もちろん、王道のマーケティングや経営論を学んだからこそ、
分かること、実践できることがあるかもしれませんが、

基本的には、そういうエライ先生の話や、古典的な戦略は
「役に立たない」と思ったほうがいいと思います。

そのぐらいで解釈したほうが、
王道の戦略を、自分の視点で改善して、オリジナルの戦略を考えたり、

変則型で作りなおして、画期的なマーケティング手法を実践したりできるので、
そのほうが、もっともっと自分の会社にぴったりの販促手法に出会えたりできると思います。

個人業レベルの小さい会社の「売り方」は、
コトラーもドラッカーも、知らないし、知る必要もないんだと思いますよ。

そう言う人たちの戦略を、我がもの顔で語るのは、 
現場を知らない経営コンサルタントだけで十分ですからね。

 

そんな小さな会社の経営戦略の本を、
只今、お盆休みもぶっ潰して執筆中!

11月発売予定ですので、みなさん、楽しみにしていてくださいね!

編集後記

経営コンサルタントの世界も、やはり世代交代というのがあって、
最近、若い経営コンサルタントが目に付くようになってきています。

私みたいな、いつまで経っても
“ひな壇”的なコンサルタントの立場の人間としては、
そういう若い芽は、

 

 命がけで潰していくしかありません!

  

ええ、私自身、余裕なんてこれっぽっちもありませんよ。

「おらっ、かかってこいよ!」
というよりかは、

「キミ、いい子だからどっかで寝てなさい」
というのが本音だったりします。

例えば、昨年まで、自分が講師をやっていた経営セミナーなんかに、
別の若い経営コンサルタントが入れ替わって入っていたりすると、

「え、マジで?」って感じになりますし、

自分の書いたビジネス書よりも、
新参者の経営コンサルタントの本がamazonランキングで上位にあると、

「買い占めてんじゃねぇよ、ゴラァ!」

と、自分勝手な被害妄想に襲われたりして、
それなりに、心の貧しい日々を過ごしています。

結局、経営コンサルタントという仕事のように、
自分を商品にする商売が、一番原価率がいいことは分かっているんですが、
自分が商品であること以上に、追い詰められることはないんです。

自分自身の旬が過ぎたら、もうオシマイですから、
これほど精神的に追い詰められる仕事はないと思います。

でも、そのくらいのプレッシャーがなければ、
人間、一生懸命、働かないんでしょうね。

他人と比べたり、嫉妬したり、悔しい思いをするからこそ、
人間は成長するものですから。

多少、心が貧しいぐらいが、
ビジネスマンはちょうどいいんですよ、ええ。

著者/竹内謙礼

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