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優秀な社員が辞める会社は「成長」する理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

最近の私の悩みは、

「長女が暖房をつけっぱなしにする」

 

という、なかなか低レベルなところで、

途方に暮れていたりするんですね。

 

自分の部屋のエアコンをつけっぱなしで、

どこかに出かけてしまったり、

リビングの部屋のエアコンをつけっぱなしで、

自分の部屋に戻ってしまったり。

 

日頃、SDGsに敏感なわりには、

身近なSDGsに興味がまったくないんですね。

 

これは地球温暖化を意識させる良い機会だと思い、

父親として、娘を注意することにしました。

 

「使わないエアコンは消そうよ」

「うん」

「電気代もったいないし」

「そうだね」

「地球にも優しくないし」

「うん、春から気を付けるよ」

 

ん? 春?

 

「だって春になると暖かくなるでしょ」

「うむ」

「そうなるとエアコンはつけなくなる」

「・・・」

「で、つけっぱなしはなくなる」

「・・・」

「だから安心しなよ」

「・・・」

 

「春から地球に優しくなるからさ」

 

ふーっ。

 

春が待ち遠しいです(春待ち娘)

 

ということで、本日のメルマガは、

「優秀な人材が辞める会社は成長する」

というお話をひとつ。

 

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なぜ、優秀な社員が辞めるのか?

会社の経営者が一番つらいのは、

優秀な社員が辞めた時なんですね。

 

仕事も早くて、結果も出して、周りにも気を配れて、

素直で明るく、社長を立ててくれるような、

 

そんな優秀な社員が、突然、

 

「会社、辞めます!」

 

と言ってくると、神経が図太そうにみえる経営者でも、

やっぱり大きく凹むんですね。

 

 

でも、ここは少し冷静になって考えましょう。

 

「優秀な社員が辞める会社」というのは、

よくよく考えてみると、

 

優秀な社員が採用できた会社でもあり、

優秀な社員が育つ会社でもあるので、

 

非常に高いレベルにある組織だと思うんですね。

 

一方、「優秀な社員が辞めない会社」は、

本当にいい会社なのかどうか、疑問に思えてしまうところがあります。

 

「優秀な社員が辞めない」というのは、

 

・今の環境に満足している社員

・社長と会社のやり方に疑問を持たない社員

・自分で環境を変える力がない社員

・惰性で仕事をしている社員

 

このように、優秀な社員が「辞めない」というのは、

働く姿勢が守りに入ってしまい、考えることも放棄して、

組織が「停滞」していることも考えられるんです。

 

つまり、優秀な人材というのは、

「会社が嫌だから辞める」のではなく、

「今の環境に満足しないから辞める」という人が多いので、

そういう向上心の強い人材が、社内にたくさんいるということは、

ある意味、その会社の採用戦略と人材教育は

正しい方向に進んでいる証拠でもあると思うんです。

 

いいですか?

 

人材の重要性が高まっている今、

優秀な人材を採用することや、優秀な社員に長く働いてもらえることに、

どこの企業も重点を置いています。

 

しかし、「優秀な人材」というのは、優秀だからこそ、

ひとつの会社に長く居ついてはくれないものであり、

それは会社の体制の良い悪いの問題ではなく、

人間の欲として、永遠になくならないものだったりするんです。

 

一方、離職率の低い会社というのは、

「辞めない」が「何も考えない」という設定にしている組織も多く、

「優秀な人材が辞めない会社」=「優秀な会社」という公式は、

実のところ、あまり成立しないところがあったりします。

 

もうすでに辞めてしまった優秀な人材のことを振り返ると、

社長のやり方に常に疑問を持ってくれた上で、

何年も一緒に働いてくれてくれて、

売上にずっと貢献してくれたわけですから、

そういう人材を数年に渡ってコントロールできたということは、

経営者としては、むしろ誇りに思うべき実績だと思います。

 

さてさて。

 

経営者のみなさんは、

まだ優秀な人材が辞めない会社が「優秀」だと思っていますか?

 

実のところ、それは経営者が、

「優秀な人材とお別れしたくない」と思っているだけの話であって、

感情的な部分を抜きにすると、優秀な人材が辞める会社というのは、

採用と教育がうまくいってるからこそ出てくる、

避けられることのできない「悩み」なんだと思います。

 

肝心なのは、常に良い人材を採用しようという気持ちと、

優秀な人材を育てようという姿勢であって、

それを突き詰めると「優秀な人材が辞める」という事故が発生してしまうことは、

人を雇う心構えとして、受け入れなくてはいけないことなんだと思いますよ。

 

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編集後記

「時代の変化についていけなくなる会社」というのは、

社長にカリスマ性がある会社のほうが多いんですね。

 

人間的にもリーダー的にも魅力的な人物なので、

常に社長が「正しい」と思い込む社員ばかりになってしまい、

何をやるにしても、社長の考え方とセンスに同調して、

気が付くと、カリスマ社長が高齢化するのに伴って、

若い従業員の考え方やセンスまでもが老化し、

ズルズルと組織が衰退していってしまいます。

 

人材の入れ替わりが激しいほうが、組織に緊張感が生まれますし、

ある一定数の優秀な人材が会社を辞めていくほうが、

経営者が「このやり方ではダメだ」と軌道修正をかけるので、

時代にあった変化を遂げて、成長できる会社になるんだと思います。

 

従業員の離職率と定着率は、

企業の強さとはまったく比例しないことは、

人を雇う側も採用する側も、理解しておくべきことなんだと思いますよ。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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