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定額制で1日3回餃子がタダの店の「本当の狙い」

こんにちは。いろはの竹内です。

 

親としてはすでに終わった話なんですが、

再び長女から「お年玉はいつまでもらえるのか」という、

哲学的な話を追求されることになりました。

 

「お年玉の件なんだが」

「うむ」

「結局、いつまでもらえるのさ」

「普通は社会人になったら終わりだな」

「えっ?」

「だから社会人なったら終了」

「それってさ」

「うん」

 

「つまり、私の子どもが社会人になるまでってこと?」

 

なにが「つまり」だ。

俺は何年お年玉をあげ続けなきゃいけないんだ!

まったく困った話です。

でも、こうやって子どもからお年玉の話を持ち掛けられると、

 

年の瀬って感じになりますよね(ならねぇよ)。

 

というわけで。

本日のメルマガは、「飲食店のサブスク」についてのお話。

 

この話は飲食店関係者よりも、

SEO、リスティング広告界隈の人たちの方が、

興味深いネタになるのかもしれません。

 

【動画】チャンネル登録お願いします!
#ワークマン女子はなぜ売れるのか? 取材の裏話
https://www.youtube.com/watch?v=GYu-HIFAJo8

なぜ飲食店のデジタルマーケティングは難しいのか?

飲食店のマーケティングの難しさは、

「誰がお店を選んだのか決定者か分からない」

という点だと思います。

一人客のお店なら、まだ決定者が分かるんですが、

カップルだと、男性側がお店を選んだのか、

女性側が選んだのか分かりませんし、

少人数、団体客になったら、さらにお店を選んだ人が分からなくなります。

 

大きめの企業の社長さんだったら、

秘書がお店を選んで予約したケースもありますし、

へたをしたら、その団体客の中に、

お店を決めた人が参加していないケースだってあると思います。

 

支払に関しても、お店を選んでいない上司や社長が払うケースもありますし、

お金を払った人や予約をした人が、イコールで「決定者」ではないケースも多く、

再びお店を選んでくれる人にアプローチすることが難しいのが、

実は、飲食店のリピート客作りの、最大の難点だったりするわけです。

 

つまり。

 

飲食店はお客さんの個人情報が抜き出しにくいビジネスのために、

ターゲットとする顧客に継続的な情報発信がしにくいという点が、

デジタルマーケティングのレバレッジが効かない要因でもあるんです。

 

これがネット通販だったら、

購入者が直接のお客さんになってくれるので、

メルマガなり、リマケ広告なりで追いかけることが可能になります。

 

しかし、飲食店というビジネスは、

いきなりお客さんに「個人情報を教えてくれ!」とお願いしても、

教えてもらえるものでもないですし、

そういうことをお客様に聞き出しにくいビジネスモデルのために、

結局、リピート客に継続的に情報を発信したり、広告を露出したりする、

ネットが最も得意としている追跡型の販促が、ほとんど通用しないというのが、

飲食店のデジタルマーケティングの難しいところなのです。

 

いいですか?

 

今回、文春オンラインで、中華料理店や居酒屋で

定額制のサブスク(サブスクリプション)を導入して、

コロナ禍で優良顧客を増やしている店舗を取材させていただきました。

 

https://bunshun.jp/articles/-/40899

 

お客様がスマホで会員登録をして、定額制で餃子が食べられたり、

料理やドリンクが半額になったりするんですが、

そのお得感よりも、サブスクの登録を通じて、

 

「デジタルデータで顧客が管理できる」

 

という利点のほうが、めちゃくちゃ大きかったりするんです。

 

例えば、顧客情報が抑えられるようになれば、

定期的にメルマガを出したりすることもできますし、

リマケの広告をスマホに表示させて、そのお店のことを思い出してもらって、

「そういえば、最近サブスク使ってないよなぁ」と

再び来店を促したりすることも可能になります。

 

お客さんに常に「お店を利用してもらえる」という、

デジタルマーケティングが最も得意としている戦略を組み立てることが、

実はサブスクを導入することによって、できるようになるのです。

 

「それだったら、LINE公式アカウントやSNSでいいんじゃない?」

そう思われるかもしれませんが、

FacebookやInstagramはお店のことを忘れられてしまったら、

もう二度と見てもらえなくなるし、

LINE公式アカウントも、お店を訪れた人や、

購買データを正確に追えないものになってしまうので、

追跡型のマーケティングには、

これらのSNSはあまり適してなかったりするところがあります。

 

それよりも、明らかに「お得感」がある事実を、

常に顧客の心と頭にインプットさせることができる、

ネットマーケティングを生かした今回のサブスクの仕組みのほうが

実は有効的にお客様を囲い込むことができる販促だったりするんです。

 

「定額制」の裏に隠れた面白いロジックとして、

飲食店関係者だけでなく、ネットビジネス関係者にも注目して欲しい、

面白いビジネスモデルだと個人的には思いました。

 

もし、サブスクに興味があったら、

下記のページでサブスクが利用できるお店がまとまっていますので

ご近所にそのようなお店があったら、ぜひ試しに利用してみてくださいね。

https://www.favy.jp/plans

編集後記

今回、メルマガで紹介した、

スマホを使った飲食店のサブスク会員型のサービスは、

「favy」という会社の仕組みが使われています。

 

実は、この会社の高梨社長は、

SEOやリスティング広告界隈では

超がつくほど有名なアイレップの出身の方で、

ビジネスモデルを本質の話を聞いて、

 

「あー、こうやってリアルとネットを繋いでいくんだ」

 

と、非常に勉強になるインタビュー取材をさせて頂きました。

その内容も文春オンラインの記事の中に収めていますので、

ぜひ、興味のある方はご一読のほどを!

【文春オンライン寄稿】
月額500円で餃子食べ放題。飲食店のサブスクがちょっと面白い件
https://bunshun.jp/articles/-/40899

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タケウチ商売繁盛研究会
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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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