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「安売り」に逃げない強いハートを身につける方法

こんにちは。いろはの竹内です。

 

3月下旬の話です。

 

次女がコロナに感染した直後に、

私と長女は近くのビジネスホテルに避難したのですが、

一歩遅かったのか、長女が数日後に発熱してしまいました。

 

「げほっ、げほっ!」

「大丈夫か!」

「熱が下がらないし、咳も止まらないの。げほっ、げほっ」

 

ホテルの部屋から苦しそうに電話をよこした長女。

可愛そうです……だけど、親として何もしてあげられません。

 

しかし、その時点で本当にコロナに感染したのか分からないので、

感染経路を探るために、妹と接触したのか聞いたところ、

 

「うーん」と考えた後、

「そういえば『入れ墨ごっこ』して遊んだな」

 

と、聞いたこともない謎の遊びを口にし始めました。

 

「入れ墨ごっこ?」

「お互いの腕に筆ペンで入れ墨を描く遊びだよ」

「・・・」

「あいつの部屋に乗り込んで、腕に入れ墨を描いてやったんだ」

「・・・」

「そしたら、あいつも私の腕に入れ墨を描いてきてさ」

「・・・」

「お互い入れ墨だらけになってね」

「・・・どのくらい描きあったんだ?」

 

「1時間ぐらいかな」

「・・・」

 

「お父さん」

「なんだ」

 

「私、コロナに感染したかな?」

 

しただろ。間違いなく。

 

そもそもなんだよ「入れ墨ごっこ」って遊びは。

社会人3年目と1年目の姉妹がやる遊びじゃないだろ。

 

やれやれ。

 

結局、「姉はホテルから自宅に帰そう」ということになり、

誰が迎えに行くのかという話になったところ、

「じゃあ、感染者の私が」

と、ほぼ無症状の妹が率先して車で迎えに行き、

感染者同士で仲良く車に乗って家に帰っていきました。

 

ふー。

 

密な姉妹でよかったです♪(コロナ姉妹)

 

ということで、本日のメルマガは、

値上げ対策に役立つ書籍をご紹介。

 

◆ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング
Webマーケティングの成果を最大化する83の方法
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408650048

 

こちらの本、資本金1万円で創業した会社を、

独自のWEBマーケティングで東証プライム上場企業まで育て上げ

北の達人コーポレーションの木下社長が執筆した、第二弾のビジネス書になります。

 

ネット販促の書籍ではありますが、実店舗、ネットショップ問わず、

「高く売る方法」を理論立てて解説しています。

 

値上げで頭を抱える経営者と、

売上を落としているWEBマーケッターは必読です。

 

 

本当に「高く売る」をやり切ったのか?

この本を読み終わった直後の私の感想は、

「自分のマーケティングが甘かった」

という反省の弁に尽きます。

 

原材料や人件費の高騰で、どの企業も「値上げ」が余儀なくされている中、

「こうすればいい」という売り方をいくつか提案し、

自分自身ではよく考えたつもりでいましたが、

実のところ“思いつき”のレベルを脱していなかったことに気づかされました。

 

本書では、木下社長の広告のABテストをする際の手法について、

次のように記しています。

 

=====================

「何を言うか」のABテストの時は、

商品、ユーザー、競合のことを徹底的に調べ上げて、最初に100個のネタをピックアップする。

その100個のネタの中から厳選した3~5個のネタでABテストを行う。

そうすれば、既に良いものをセレクトしているので、

一番クオリティの低いものでも、大体、採算があう広告になる。

=====================

 

つまり、「どうしたら売れるか?」というクリエィティブなアイデアを100個考えて、

さらにその中から「良い売り方」を厳選して行っているから、

北の達人コーポレーションの商品は、競合よりも高い価格で売れ続けているのです。

 

本書で木下社長はこうも書き記しています。

 

======================

商品の強みを「金銭的なお得感」にすると、他社に簡単に真似されるから、

結局、差別化にはならない。

=====================

 

「ポイントがつくから」という理由で購入したお客は、

商品への興味が薄くても買うので、獲得単価が低くなると同時に、

リピート率も低くなる。

=====================

 

このように、「どうしたら売れるのか」を100個考える前に、

安易にセールやポイントなどの「ラクな売り方」に走ってしまい、

結果、「値下げしないと売れない」という状況に追い込まれて、

自分の首を絞めていくことになってしまうのです。

 

いいですか?

 

私が本書で一番印象に残ったのは、下記の一文でした。

 

===============

私が長年ビジネスを行ってきた上で得た教訓は、

世の中は「本気」のものしか実を結ばないようにできているということだ。

=================

 

これを読んだ時に、

多くの経営者が本気で「安売り」から脱しようとしていたのか、

その点について大いに疑問に思いました。

 

「原材料費が上がって大変だ!」

「値下げしないと売れない!」

「リピートして買ってくれない!」

 

様々な悩みを経営者から相談されますが、

それを「本気」で解決しようとしている人は、

実はごくわずかしかいないというのが現状のような気がします。

 

本書では、会社が危機的状況にもかかわらず

「本気」になって、今のピンチを脱しようとしない人に対して、

様々なアイデアを提供しています。

 

・広告ではその商品“のみ”でしか言えないことを訴える。

・「アンケート調査」よりも「対面インタビュー」のほうがニーズが拾える。

・ユーザーの悩みや痛みが強いほど、強力な対策ニーズが存在している。

・「誰かが買ってくれるだろう」という気持ちで作ったクリエィティブは絶対に売れない。

・目立つキャッチコピーよりも、小さな“マイクロコピー”を改善したほうが他社に真似されにくい。

 

一部、ネット広告について難しいノウハウも紹介されていますが、

多くは「高く売るために自分は本当に全てのことをやり切ったのか?」を再確認させられる、

刺激的な内容に仕上がっています。

 

さてさて。

 

みなさんの会社は、これだけ物価の上昇が叫ばれている中で、

まだ「安売り」や「セール」に依存していますか?

 

本書では、売上が伸びないWEBマーケッターの現状について、

こんな言葉が書かれていました。

 

===================

ネット上の広告やクリエィティブは、紙媒体や電波媒体のような

校閲機能が乏しかったり、公共の資源を使っているという責任感に欠けていたり、

そもそもの参入障壁が極めて低いため、

総じてマーケッターの質の平均値が低いという背景がある。

====================

 

偉そうにWEBマーケティングについて語っている人は、

自分の実力が他の業界と比較して「低い」ところにあるという自覚を持たなければ、

今後の生き残りが厳しくなっていくんだと思います。

 

私自身も自戒の念を込めて、もう一度、本書を読み返してみようと思います。

 

★もう一度イチからマーケティングを学びなおそう
『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング
Webマーケティングの成果を最大化する83の方法』
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408650048

編集後記

今回の木下社長の本を読んで、

改めて商売には「本気」が大切だと認識しました。

 

例えば、メルマガの戦略をひとつとっても、

既存のコンテンツをバナーにして張り付けるだけのHTMLの画像メルマガは、

オリジナルのコンテンツを作ってお客に満足してもらうというサービス精神がないので

「読みたい奴だけ読めよ」というスタンスで配信されてしまうため、

単発でしか人に読まれず、セール品しか買わないお客しか開封しない、

利益率の低いメルマガになってしまうんですね。

 

結局、多くの人がメルマガを作ることに「本気」になっていないし、

お客を囲い込んで高く売ることに「本気」になっていないから、

PDCAも回さず、片手間でHTMLのメルマガを配信し続けて、

その結果、メルマガが新聞の折り込みチラシと同じ「セール告知」だけの役割になってしまい、

安売りから抜け出せなくなってしまうのです。

 

この話はメルマガに限った話ではなく、

SNSや動画などのすべての情報発信ツールで同じことが言えます

 

「本気」でお客に伝えたいのか、それとも伝えたくないのか、

その思いがSNSや動画、メルマガに表れてしまうから、

「本気」ではない人とのところから、質の良いお客がどんどん逃げ出してしまうのです。

 

それらのマーケティングの話も、6月9日のオンラインセミナーで、

がっつりとみなさんにお伝えできればと思います。

 

ぜひ、ご参加のほど、よろしくお願いします!

 

参加費無料【6月9日】14:00~15:00
本気で「高く売る」を考える人に向けたメールマーケティングセミナー開催!

詳しくはこちら!
https://blastmail.jp/blog/seminar/20220609

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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