明けましておめでとうございます!
いろはの竹内です!
本年もよろしくお願いします!
で、早速ですが、新年一発目のネタはこちら!
【 母親がオレオレ詐欺の被害者になりました 】
http://kenrei1.blog50.fc2.com/
ええ、私、竹内謙礼の母親の実録被害レポートです。
年末に見事に200万円を持っていかれてしまいました(涙)
新年早々、景気の悪い話で恐縮なんですが、
とりあえず、これ以上、被害を拡散させないためにも、
みなさんで情報を共有できればと思います。
「うちの親は詐欺なんかに引っかからないよ」
http://kenrei1.blog50.fc2.com/
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
こちらのブログ、年末にフェイスブックにアップしたところ、
「あっ」という間に情報が拡散して、
気がつけば、「拍手ボタン」が表示しきれない3000オーバー。
FC2では、ビジネスブログの部門で3日連続で1位。
しまいにはライブドアニュースにまで飛び火して、
「200万円振り込め詐欺の手口」
http://news.livedoor.com/
それなりに大騒ぎの年末を過ごしました。
ということで、今回のメルマガでは、
このオレオレ詐欺の「後日談」をお話します。
いろいろな意味で、悔しくて情けなくて。
母親が、オレオレ詐欺の被害者になった時、
正直、自分のブログに被害レポートを公開する気なんて、
サラサラありませんでした。
恥ずかしいことだし、情けないことだし、
あまり人様に言う話ではないと思ったので、
ずっと黙っているつもりでした。
でも、母親が本当に悔しくて落ち込んでいたことと、
第二、第三のオレオレ詐欺の被害者を増やさないためにも、
やっぱり、これは多くの人で共有するべき情報だと思ったので、
勇気を出して自分のブログにレポートを書くことにしました。
で、結論としては、書いてよかったと思います。
まず、被害にあった私の母親が、ほんの少し元気になりました。
ブログがどんどん拡散されていって、
ツイッターのコメントで、
「これは怖い。自分でも引っかかっている」
「オレオレ詐欺の手口が、こんな巧妙になっているとは」
「早速、実家の母親に話しました」
という発言がたくさん表示されているのを、
タイムラインで母親に見せたところ、
「多くの人が、そう思ってくれるんだ」
という気持ちになって、自己嫌悪が少しだけ和らいだようです。
あと、ほんのちょっぴりですが、
情報が拡散されたことで、オレオレ詐欺の犯人に対して、
一矢報いた気持ちもあったんだと思います。
そう言う意味では、
このブログを拡散してくれた多くの人たちに、
この場を借りてお礼を言いたいです。
本当にありがとうございました!
ただ、ですね。
ここから先が、ちょっとショッキングな話なんですが、
こうやって情報を拡散させている最中に、
実は私のところに、もう一件、
オレオレ詐欺の被害にあった人の情報がはいってきたんです。
被害者は知人の母親なんですが、
こちらも年末に200万円キッチリ持っていかれました。
しかも手口はもっと「最低」です。
電話をかけてきて、息子のふりをして、
「母さん、大変なことになったんだよ!」
「どうしたの?」
「被災地にボランティアで飲料水を配りにいったら、
その水が品質の悪い水だということが判明して、
「あらら!」
「しかも、その事件が明日の新聞に出ちゃうんだよ!」
「それは大変!」
「今日中に一軒づつ回って、謝罪金を支払えば、
「いくらぐらい必要なの?」
「うーん、200万円ぐらいあれば」
「それなら……」
ということで、お金を支払ってしまったみたいです。
こうやって文章に書くと、
「なんで途中でオカシイと気づかないんだよ」
「支払う前に一回、息子に確認の電話をするべきだよ」
と、なんやかんや言ってくる人もいますが、
オカシイと思わないから詐欺の被害にあったわけであって、
支払う前に一回確認するぐらいの余裕があるんだったら、
そもそも、被害になんかあっていません。
つまり、それだけ「疑う余地がない」ような演技力が、
その臨場感は、おそらく、実際に電話を受けた人じゃなければ、
分からないようなものなんだと思います。
しかも、こちらの被害者の方は、タイミングが悪いことに、
息子さんが、旅行会社勤務だったんですよね。
だから、
で、ここから、さらに悔しい話なんですが、
この被害にあった母親が、オレオレ詐欺にあう数日前に、
実は警察から、
「オレオレ詐欺が年末になって増えているから、
という、電話がかかってきていたそうなんですね。
それなのに、被害にあってしまった自分が悔しくて、
「
と、取調べの時に警察官に漏らしたそうなんです。
そしたら、その警察官に、
「そんな電話、警察はしませんよ」
と、きょとんとした顔で言われたそうです。
つまり。
警察の話によると、そのオレオレ詐欺の注意を促す電話も、
実は、オレオレ詐欺の犯人からの電話だったらしいんです。
そうやって、警察のふりをして電話をかけて、
話の感じからして、ひっかかりやすそうな人に目星をつけて、
「こいつは、騙せそうだ」
という人に限定して、そこから数日後に、
オレオレ詐欺の“本番”の電話をかけているそうなんです。
おそらく、その最初の電話の時に、そのお母さんも、
「警察」と名乗るオレオレ詐欺の犯人に対して、
息子が旅行会社に勤めているとか、
東北のほうに仕事でいっているとか、
そんな話を言ってしまったのかもしれません。
どちらにせよ、被災地をネタにして、
高齢者からお金を騙し取るような輩が、
巧妙な手口で詐欺を働いているという現実は、
多くの人が認識しなくてはいけないことなんだと思います。
いいですか?
僕が一番悔しいのは、
本当は人を「幸せ」にさせるための商売のノウハウが、
こういう腐った悪党たちに利用されて、
それが凶器となって、
人を「その気」にさせる臨場感も、
見込み客を絞り込むリサーチ力も、
お客さんに付加価値を与える演出も、
オレオレ詐欺で利用されているノウハウは、
全て私たちが日々商売の現場で使っている、
お金儲けのテクニックなんです。
しかも、その悪党たちをぶっ潰すための戦略が、
いまだに思いつかない自分が悔しくて情けなくて、
俺はいったい何年コンサルタントやっているんだって気持ちで、
腹立たしい気持ちでいっぱいです。
今はとりあえず、この情報をできるだけ多くの人と共有して、
被害者を最小限にとどめることしかできませんが、
いつか、このオレオレ詐欺を撲滅するノウハウがひらめいたら、
またブログで情報を公開したいと思います。
いつか、すんげぇ方法ひらめいて、
ぶっ潰してやるからな!
編集後記
ある程度、
ブログに書き込まれたコメントに関しては、
励ましの言葉がほとんどだったんですけど、
中には、
もう僕ですら読み返すと嘔吐しそうな、
同じ人間とは思えないような追い討ちをかけるようなコメントを、
やっぱり平気で書き込める人っていうのがいるんです。
でも、考えてみれば、
オレオレ詐欺をやっている犯人たちだって、
自分にも母親がいるにも関わらず、
同じような母親を騙すことを平気でやるわけですからね。
「相手の気持ちが分からない」
「知らない相手だから、このくらいいいだろう」
という点においては、
詐欺か詐欺じゃないかの大きな違いはあるにせよ、
少しだけ同じような人たちなのかなぁと思ったりして、
とても残念な気持ちになってしまいます。
ブログのコメントを、良いものを公開して、
悪いものを削除しようとも思っていたんですが、
全てのコメントに目を通して、
悪いコメントを読んだときの精神的なダメージがあまりにも大きい
申し訳ないですけど、コメントは全て削除するつもりです。
ごめんなさい。
うーん、当たり前のことなんですけど、
インターネットって、良い面もあれば、
悪い面もたくさんあるんですね……。