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頑張って働いても「賃金が減る人」の理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

東京に住む一人暮らしの長女が、

夜になって、突然、「忘れ物を取りに来た」といって、

自宅に帰ってきたんですね。

 

明日は仕事らしく、東京の自宅にとんぼ返りしなくてはいけなくて、

「はー、面倒くさい」と大きなため息をついていました。

 

そういえば・・・

今日は娘の誕生日の9月16日。

そんな日に、一人でとぼとぼと東京まで帰るのは、

あまりにも可哀そう過ぎます!

 

「やれやれ、家まで送ってやりますか」

 

私自身、仕事に追われている身なので、

クルマで東京まで、往復とかしている場合ではないんですが、

大事な娘のために、誕生日に何かしてあげたいというのが、

親心ってものではないでしょうか。

 

「東京まで送ってくれるの?」

喜ぶ娘。

 

「そうだよ」

「嬉しい。ありがとう、助かるよ」

「気にするな。それに今日はお前の誕生日だろ」

「えっ!」

 

「誕生日の夜に、一人ぼっちで家に帰るなんて寂しいだろ」

「・・・」

「ま、これは父親からの誕生日プレゼントみたいなもんだからさ」

「・・・お父さん」

「なんだ」

 

「今日、9月17日だよ」

 

「は?」

「誕生日は昨日」

「・・・」

「1日ズレ」

「・・・すみません」

 

「とりあえず」

「はい」

 

「家まで送れや」

「御意」

 

ふー。

 

娘の運転手さんになれて良かったです♪(親バカタクシー)

 

というわけで、本日のメルマガは、

「最低賃金の上昇で、社会の何が“壊れる”のか?」

というお話をひとつ。

 

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給与の底上げをしたら、誰かの給与を削るしかない

先日、岸田首相が2030年代までに、

全国平均の最低賃金を時給1500円まで引き上げることを、

新たな目標として発表しました。

 

今は物価の高騰が続いており、

人件費を上げることは、政府としても急務なので、

おそらく、年に2~3%の上昇率で、

最低時給はどんどん上がっていくと思います。

 

「物価が上がっても、給与が少しずつ上がっていけばいっか」

 

そう呑気に構えている人も多いと思いますが、

実は、ここで注目すべき点は、

 

「最低賃金」という言葉なんですね。

 

今後、最低の賃金で働く人たちは、

どんどん時給が上がっていくかもしれませんが、

真ん中の賃金価格帯の、特に中高年の正社員の給与までが

 

一緒に上がるとは限らないんですね。

 

むしろ、最低賃金を上げれば、業績の上がらない中小企業の場合は、

どこかで人件費を切り詰めなくてはいけなくなるので、

現在、働いている30代、40代、50代の給与の上昇を抑えるしか、

対応策はなくなってくると思います。

 

つまり、儲かっていない中小企業では、

安い賃金の「時給1500円で働く人」を増やすと、

ベテラン社員である、中高年の給与を削ることになるので、

 

「こんな給与で働いてられっか!」と辞める人が出てきたり、

「お給料がもらえるだけ、まだマシか」と働かない人が社内に居座ったり、

どちらにせよ、最低時給の上昇は、

中小企業を取り巻く環境を、大きく変えてしまう可能性があるわけです。

 

いいですか?

 

おそらく、これから儲からなくなる中小企業は

総労働時間を短くする方向に、経営の舵を切っていくと思うんですね。

 

働く時間を短くして、支払う給与を少なくして、

シフト制をなくしたり、週休三日制を導入したりして、

「普通の人」の給与を減らし、「普通の人」をリストラして

物価高騰と、上昇する人件費に対応していくしか、

生き残る道はないと思うんです。

 

そうなると、世の中、どうなるか?

 

遅かれ早かれ、副業が解禁になって、

「上がらない給与は自分で稼げ」という時代に突入していくと思います。

仕事ができる人はどんどん独立し、起業して稼ぐようになり、

フリーランスになったり、個人事業主になったりする人が増えるから、

 

今のうちから政府は、インボイスや電子帳簿を強化して、

税を取りっぱぐれないようにしているわけです。

 

しかし、それでも副業や起業などで、自分の商才で稼げる人は、

世の中にごく一握りしかいません。

 

ほとんどの「普通の人」は、労働時間が減らされた空いた時間を利用して、

飲食店で働いたり、配達業をしたり、日雇いで工場で働いたりして、

「単発」で働き始めて、上がらない給与の補填をするようになります。

 

しかし、これらの「誰でもできる仕事」は、

歳を取れば取るほど、きつい仕事になるので、

どのみち、中高年が次のステージの年齢に入ると、

思うように稼げなくなってしまうのは目に見えています。

 

そうなると、最低賃金が上がり続ける社会で、

儲からない中小企業のサラリーマンが身につけなくてはいけないスキルは、

以下の二つに絞られると思います。

 

「会社に頼らなくても稼げる、起業や副業のスキル」

「週末に単発で働く『普通の人』を大量に雇用するスキル」

 

会社以外の副業で生計が立てられて、

なおかつ、将来的には自分が働かなくても、

収入が得られるスキルを身につけるのか、

 

それとも、単発で働く「普通の人」のサラリーマンを取りまとめて、

人手不足の仕事に人を派遣したり、

シフトを取りまとめたりするスキルを身につけて、

自分の会社員としての給与をあげていくか、

もしくは、そのスキルを活かして、独立起業するのか。

 

どちらにせよ、世の中は今まで以上に、

「使う側」と「使われる側」の生活水準の差が、

びっくりするぐらい、開いていくんだと思います。

 

さてさて、みなさんの会社では、最低時給が上がって、

「人件費が上がって大変だなぁ」とか

「バイトが集まらなくて大変だなぁ」とか、

呑気なことを言っていませんか?

 

本当に大変なのは、会社の人件費が上がることではなく、

最低賃金が上がって、

 

お金儲けの構造そのものが、大きく変わってしまうことです。

 

給料の上がる見込みがない中高年は、

もっと強い危機感を持って「これから先の10年」を

真剣に考えていく必要があると思いますよ。

 

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編集後記

気が付けば、今回のメルマガは「999号」ということで、

来週配信のメルマガで、ついに記念すべき、

 

1000号を迎えることになりました。

 

途中で号数を間違ったりしているので、

正確には「1000号」なのかどうかは分かりませんが、

起業した20年前から、ずーーっと週1回ぐらいのペースで配信してきて、

よくもまぁ、20年間、1000回もメルマガを発行し続けていられるなぁと、

自分ながら関心してしまうところもあります。

 

ということで、次回のメルマガは、

せっかくの1000号記念ということで、

何か面白いことができればと思っておりますが、

いろいろ考えた末に、何もやらない可能性もあったりしますので、

そのあたりは、淡い期待で、

次号のメルマガを楽しみにお待ちしていただければと思います!

 

引き続きどうかよろしくお願いします!

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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