経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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なぜ中途でポンコツな人材を採用してしまうのか?

こんにちは。いろはの竹内です。

先日、長女と本屋さんに行ったんですね。

どんな本を買うのかと思ったら、

社会人ということもあって、ビジネス書の棚に行って、

いろいろと本を物色し始めました。

著者である父としてはドキドキです。

しばらくすると、「あっ、お父さんの本だ!」と、

娘は私の本を手にとって言いました。

「売れているの?」

「増刷はかかったからね」

「評判は?」

「まぁまぁ」

「ちょっと調べていい?」

えっ、マジで?

「私、最近よく見ている書評アプリがあるんだよね」

そう言って、娘は目の前で本の書評を

スマホでさくさくと調べて始めました。

ええ、地獄の時間の始まりです。

なぜ、こんな酷い仕打ちをするのでしょうか。

「あった!」

ドキドキ。

「星マークで五段階評価がつけられるんだけど」

ドキドキ。

 

「星1個だ」

 

「・・・」

「評価の点数は5点満点中・・・」

「・・・」

「ドゥルルルルルルルルルル」

「・・・」(何の音だよ)

「ジャン!」

「・・・」

「1.33」

「・・・」

「1.33 」

「・・・」

「1.33」

「1回言えば分かる」

「お父さん」

「・・・なんだ」

 

「気にすんな」

 

娘は私の肩をポンと叩くと、見知らぬ著者のビジネス書を抱えて、

颯爽とレジに向かって歩いて行きました。

 

やれやれ。

 

これはちょっと父としてのプライドをかけてて、

悪い書評を書いた人を突き止めて、

 

クオカード500円分を渡して

評価を書き換えてもらうしかなさそうですね(今日も最低お父さん♪)。

 

ということで。

本日のメルマガは、「スキルアップ」のお話をひとつ。

書評1.33の私が言うのもなんですが、
みんな周りから評価される人間になりたいんですよ。

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仕事ができない人の転職術

「中途採用あるある」の話かもしれませんが、

「この人、優秀そうだな」と思った人が、

実際に一緒に仕事をしてみると、

 

からっきし仕事ができない人というケースは、

思いのほか多いと思うんですね

 

初対面でそれっぽい優秀なオーラを出されて、

仕事ができるエピソードを話してくれるんですが、

いざ仕事をさせてみると、段取りが悪くて、

準備が疎かで、口ばっかりで知識も経験もなくて、

「あー、この人、日頃から仕事ができていないんだなぁ」

って、残念な思いをさせる人って、

結構、ゴロゴロといたりするんです。

 

で、こういう人の共通点を、

ちょっと振り返って考えてみたんです。

 

まず、そういう見せかけだけの人というは

転職の回数が多いです。

転職を繰り返せるということは、

第一印象がよくて、相手に優秀だと思わせる交渉術が高いケースが多く、

厳しい面接は思いのほかラクに突破できたりするんです。

 

だけど、仕事はできない事実は変わらない。

 

結局、すぐに本質がバレてしまって、

「あいつダメじゃん」ということになって、

だんだん会社に居づらくなって、

短期間で他の会社に移ってしまうので、

いつまで経っても腰を据えたスキルが身につかず、

ポンコツ人間のまま大人になってしまうんです。

 

もうひとつの共通点は、

「同じ業界で転職を繰り返している」という点です。

 

Eコマース業界だったら、ネットショップだけで転職を繰り返す。

飲食店だったら、飲食業界だけで転職を繰り返す。

同じ業界で仕事を転々とするということは、

自分の能力にはまぁまぁ自信があって、

それでいて、異業種に転職する度胸もないので、

結構、取り扱いが難しい存在になってしまうケースが多いんですね。

 

もちろん、同じ業界で転職している優秀な人はたくさんいます。

 

でも、3回も4回も同じ業界で転職を繰り返していると、

転職の回数がへんな自信に繋がってしまい、

新しい発想や考え方を容認できなくなって、

保守的な姿勢や考え方を崩せないまま、

「頭の固い人」という存在になって、

社内でも面倒くさい扱いになってしまったりするんです。

 

いいですか?

 

同じ業界で、転職を何度も繰り返してしまうと、

「その業界に精通したプロフェッショナル」になるのではなく、

保守的で考えが浅い、

ただ単に使いづらい中途半端な人材になってしまうんですね。

それよりも、ある一定期間はひとつの会社でしっかり勤めあげて、

長期的に会社の構造やビジネスを見てきた人のほうが、

物事を深く考えた上で、新しい発想や提案ができるようになるので、

バランスの取れた人材になるケースが個人的には多いと思います。

また、別の業界の会社に転職できる人は、

自分の過去の経験を、新しい業界に吹き込んで、

常識にとらわれない、斬新でユニークなアイデアや売り方を

次から次へと提案することができるので、

大活躍するケースが多いように思います。

過去の経験をすべて捨て去る覚悟があるので、

チャレンジ精神が旺盛な人が多く、

会社にとってもプラスの人材になる可能性が高いと言えます。

 

このように、「転職してスキルアップしていく」というのは、

実は回数を増やしたからといって能力が高まるわけでもなく、

はたまた、同じ業界で転職を繰り返しても、

新しい発見や経験が生まれるわけではなく、

そういう無策の「転職」は人生にプラスにならないケースの方が、

実は多かったりするのが、現実だったりします。

さてさて。

今、コロナ禍で社会が大きく変わり、

転職を真剣に考えている人は多いと思います。

しかし、転職して今の生活よりも好転するケースのほうが希で、

ほとんどが年収が下がったり、待遇が悪くなったり、

転職に失敗するケースが圧倒的に多いのが、今の社会の現状だったりします。

転職してスキルアップしたければ、

しっかり今の会社で実績を積んで、

「お願いだから会社を止めないでくれ」と、

社長に泣いて止められるぐらいの地位を築いてから転職するべきだし、

転職するなら、まったく別の業界に飛び込んで、

今持っているスキルにレバレッジをかけて、

新風を巻き起こして業界でナンバーワンになるぐらいの覚悟を持って転職したほうが、

大成功を掴むチャンスに巡り会えると思いますよ。

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編集後記

私は大学を卒業してすぐに出版社に就職して、

1回目の転職は、同じ業界の別の出版社に転職しました。

でも、そこでスキルアップした経験はほとんどなく、

ほんの少しテクニックを身についた程度で、

あんまり自己成長を感じることはありませんでした。

それよりも、3回目の転職で、

出版社から異業種の観光施設に転職した時の方が、

新しいことがたくさん学べて、自己成長を強く感じました。

出版社で学んだ文章術やキャッチコピー術、

ページの見せ方や企画力などが、

従来の観光業界になかったものだったので、

やることなすこと大失敗するか、大成功するかのどちらかで、

楽しく仕事をさせてもらったし、

そこからネットビジネスにチャレンジさせてもらって、

勉強になる日々を過ごすことができました。

そう考えれば、「スキルアップ」というのは、

同じ業界の転職では、あんまり感じられないものかもしれませんね。

異業種に転職すると、その人の価値がゼロからスタートするので、

使えるか使えないか分からない過去の経験を武器にするしかないから、

必死になって頑張って、その業界に今までなかった新しい価値を生み出して、

新たなスキルになって身についていくんだと思います。

振り返れば、

ネット業界から医療業界に転職した人や、

家具のリフォーム業から農家に転職した人、

アパレル業からパン屋に転職した人など、

そういう異業種の転職組の人たちのほうが、

業界で勢いのある存在になっているような気がします。

 

もしかしたら、同業者に修行にいったり、

業界の有名店で働いて起業したりするのは、

今の多様化した世の中では、

逆に業界の常識にとらわれてしまって、マイナスなのかもしれませんね。

【第三者の視点で自己成長】
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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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