経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「勉強のつもりで」で始めたビジネスが失敗する理由

こんにちは!
いろはの竹内です。

先週土曜日の「日経プラス」に、
私が取材を受けた「オレオレ詐欺」の記事が掲載されました。

「振り込め詐欺、なぜ減らない?」

あらためて、ネットの情報拡散力って凄いなぁと思いました。

ブログひとつで、全国紙に情報が飛び火しましたから、
改めて個人の「情報発信」の凄まじさを体験しました。

この記事の掲載にともなって、
私のブログにもオレオレ詐欺の壊滅に向けて、
いろいろアイデアを絞ったネタを加筆しましたので、
お時間のある時に読んで頂ければと思います。

「続・母親がオレオレ詐欺の被害者になりました」
http://kenrei1.blog50.fc2.com/blog-entry-33.html

ということで、今日は「大学院」のお話をひとつ。

「経営を学びたいから、大学院に行きたいっす!」っていう人は、
“ちょっと待った”です。

「学ぶ」と「稼ぐ」は違う。

数年前、仕事で某大学の経営関連の
大学院のゼミナールを見学する機会がありました。

「大学院」といえば、「大学」の“上”の組織というイメージがあり、
さらには、社会人学生を積極的に受け入れている大学院でもあったので、

さぞかし高度な授業と研究がされていると思って、
それなりに期待に胸躍らせていたところもありました。

しかし、残念ながら、その大学院のゼミは「えっ?」と絶句してしまうぐらい、
お粗末で物足りないものでした。

テーマや研究内容は決して悪くないんですが、
ゼミを受講している人の「質」が、あまりよくなかったんです。

質問内容もおかしいし、解答もおかしいし、
論議している話はかなりズレているし、
学生たちの話し合いがほとんど噛み合っていませんでした。

なにより議題の進め方の段取りの悪さには、
「小学生の学級会じゃないんだから……」と喉元まで出掛かるくらい、
散々たるもんでした。

(勉強している雰囲気だけは、盛り上がっていましたが……)

たまたま、このゼミだけだったのかと思い、
他のゼミにも3つほど顔を出してみたのですが、
どれもこれも、似たようなものばかりで、

正直、大学院に対しての印象は
あんまりいいものではありませんでした。

その後、別の大学院卒の知人に、
このエピソードを話したところ、「よくある話だよ」と、
笑って、いろいろな裏事情を教えてくれました。

実は、大学によっては「大学院」は非常に入学しやすく、
社会人であれば、面接と書類選考だけで、簡単に入れるらしいんです。

だから、入学の際にフィルターがほとんどかけられないので、
結果的に、“ピン”から“キリ”まで、全ての人材を、
受け入れてしまうことになってしまうそうなんですね。

大学を出たばかりの若者から、
定年退職した人、サラリーマン、公務員、主婦、自営業……。

もう、何も分類されていない“ごった煮”みたいな人材の集団になるから、
当然、話し合いや論議、知識のレベルが合わなくなります。

そうなると、やはり優秀な人は優秀じゃない人に
レベルを合わせなくなくてはいけなくなりますから、
効率がものすごく悪くなっていきます。

もちろん、そういういろいろな人材に出会える機会があるのが、
社会人大学院の魅力ではありますが、

それも度が過ぎてしまうと、自分達が気がつかないうちに、
レベルの低い話し合いをするような集団になってしまう可能性も、
もしかしたらあるんじゃないかなぁと思いました。

おそらく、理系の大学院や、
ある程度、テーマが専門的な大学院であれば、
集まっている動機と、向かっている方向が同じなので、

多少、レベルがあわなくても
話を前向きに転がせていけるんだと思います。

しかし、こと「経営」や「販促」をテーマにしてしまうと、
あまりにも受け皿が広くなりすぎてしまって、

個人差が大きくなって、
まとまる話も、まとまらなくなってしまうんだと思います。

「学びたい人の全てを受け入れる」という大学院の精神は、
非常に大切なことだし、守らなくてはいけないことだとは思うのですが、

「全てを受け入れる」ことによって、
弊害もやはり生まれてきてしまうわけです。

いいですか?

これは私自身の社会人向けの大学院に対する
イメージそのものが間違っていたことなんですが、
大学院は、そもそも「学ぶ」ところであって、
「稼ぐ」ところではないんです。

学びたい人を全て受け入れて、
その人達に知識を与えていくという目的であれば、
社会人大学院のような“選考基準ナシ”でいいと思います。

まったく経営を知らなかった人にとっては、
初歩的なことでも「学び」は全て新鮮だと思いますから、
学生全員が“レベルが低くて不満”ということにはならないでしょう。

でも、「稼ぐ」というのは、
命掛けで取り組まなければできないことが多いですから、

「学ぶ」というやんわりとした姿勢では、
やはり達成することが難しい行為だったりするんだと思います。

「学ぶ」だけだったら雰囲気だけでもOKですが、
「稼ぐ」ためには、雰囲気だけではダメなんです。

もし、会社として「稼ぐ」集団を作りたいのであれば、
大学院のように「やりたいやつは集まれ!」ではなく、

やはり採用する段階で、
もっともっと真剣に人材をセレクトしていく姿勢を持たなければいけないんだと思います。

「誰もいないから、こいつでいいや」ではなく、
「キミと一緒に仕事がしたい!」と強く思える人材を採用するためにも、
やはり経営者は「人を見抜く力」を、
しっかりと身につけなくてはいけないんだと思います。

■最近採用している新人、ちょっとズレてしませんか?

新しい『採用基準』教えます。
子どもを就職難民にしたくない親は必見。

2月5日(火)≪大阪商工会議所≫
「期待の新人を発掘するための30のポイント」
https://www.kinki.cci.or.jp/kentei/apply.php?seq=2937

編集後記

さて、山形県鶴岡市で1月24日に開催される、

■【Facebookビジネス活用実践塾】
みんなで集えば文殊の知恵 VOL6

 「売れない時代にローカルビジネスをもっと元気に!」
https://www.facebook.com/events/142397412576514/

いよいよ、今週の木曜日に開催となりました!

当初、「20人ぐらい集まればいいよね」と言って始めた、
身内だけのセミナーだったんですが、

気がつけば、参加者が120名超え!

まだもう少し会場で人数が受け入れられそうなので、
興味がある方は、このページの
「イベント参加ボタン」を押して、申し込んで下さいね。

山形県以外の方も大歓迎ですので
ぜひ、熱い論議にご参加下さい!

よく、フェイスブックを「絆」という人がいますが、
地方都市のフェイスブックは、
「絆」ではなく、「しがらみ」だと思うんですね。

田舎特有の対人関係の面倒くささや、堅苦しさが、
フェイスブックで効率よく回せるようになったことが、
このツールに一番の大きな特徴と言えます。

分かりやすく言えば、商工会議所の青年会やJCが、
月に1回のミーティングで顔をあわすだけではなく、
四六時中監視体制に入れられるようなもんです(笑)

でも、この「しがらみ」が、
地方都市の唯一の“強み”であり、
その“強み”を生かすためのフェイスブックの使い方を、
今回は時間のある限り、多くの人に話せればいいと思っています。

地方都市の活性化に悩んでいる人は、必見です!

■1月24日 【Facebookビジネス活用実践塾】
みんなで集えば文殊の知恵 VOL6

 「売れない時代にローカルビジネスをもっと元気に!」
https://www.facebook.com/events/142397412576514/

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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