経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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なぜ「ちょいダサい」ほうが売れるのか?

こんにちは!
いろはの竹内です。

さて、冒頭でちょっと面白いサービスをご紹介。
みなさん、『商品の紹介文』って書くの大変じゃありませんか?

書き出しに詰まってしまったり、
文章の構成に詰まってしまったり、
話のオチに悩んでしまったり、

ある程度、数をこなさないと、
うまく文章というのはなかなか書くことができません。

そこで、ドロップシッピングのサービス会社「もしも」さんと協力して、
「イージー・ライター」という文章制作ツールを開発してみました!

【無料】で使えるので、ぜひご覧になってください!
http://shop.ds.moshimo.com/ds/shop/service/ew

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
これは文章を書く際に、
どこにどんな文章を挿入して、

どういうことに気をつけて文章を書けばいいのか、
私のアドバイスが自動的に出てくる、
ちょっと面白い文章作成ツールになっています。

※ガチャガチャいじっていると、なんとなく使い方が分かってきます。

しかも、「10分で売れる商品紹介を1本書こう!」というコンセプトで作られているので、
商品紹介文をたくさん書かなくてはいけない人や、
ネットショップさんやドロップシッピング利用者さんには、
もってこいのツールだと思います。

1000字の原稿を10分以内ぐらいで書ければ「一人前」だと思いますので、
ぜひ、一度試してみてくださいね!

関係ないですけど、こういう便利ネタって、
フェイスブックやツイッターで広まりやすいんですよね・・・。

「イージー・ライター」
http://shop.ds.moshimo.com/ds/shop/service/ew

ということで、
今日は冒頭の文章テクニックとちょっと関連したことで、
「ヒット商品の法則」についてのお話。

 

少しダサイぐらいがちょうどいい。

 

先日放送された、バラエティ番組のネタで恐縮なんですが、
モーニング娘。をプロデュースした「つんく」さんが、
ヒット曲の法則として、

「プロのミュージシャンが嫌う歌が売れる」

というのがあるそうなんです。

過去にいろいろな曲をプロデュースしてきた際、
シャランQのメンバーから、

「こんなダサイ歌、売れるわけねぇーよ!」
「こんな歌、歌いたくない!」

と、言われたものに関しては、
だいたい大ヒットしているそうなんですね。

考えてみれば、
これは結構な業界でも言える「法則」だと思います。

「これが、なぜ売れるか分からん!」
「こんなパッケージがヒットするなんて」
「あの経営者が成功するとは思わなかった」

こういう「摩訶不思議」と思われてしまうものが、
なぜかガツガツと売れてしまいます。

この『プロが嫌う商品が売れる』という法則に関しては、
推測のレベルですが、なんとなく理由は解明されつつあります。

まず、「プロ」と思われる人の視点というのは、
どうしても「素人」という、一番パイの広いターゲットを、
無視してしまいがちなところがあります。

自分たちが分かってしまっている分、
分からない人の気持ちが理解できないので、
ちょっと商品のハードルが高くなってしまっているんですね。

もうひとつの売れる要因は、「目立つ」という点です。
プロが集まって、プロが業界を作っているので、
どうしても、商品は同じようなコンセプトになってしまいます。

そうすると、差別化ができなくなってしまい、
どれも「同じようなもの」が市場には並んでしまいますが、

その中で、素人っぽい、いわゆる「ちょいダサい」みたいな商品が並ぶと、
逆に際立って、市場で目立ってしまうんですね。

で、その中でも「プロが嫌う商品が売れる」という、
最大の理由が、

「バカっぽいものが売れる」

という市場の特性です。
全てが全てとは言いませんが、
人はなぜか「バカっぽいもの」にひきつけられる傾向があります。

例えば、

使い方が「バカっぽい」
デザインが「バカっぽい」
ネーミングが「バカっぽい」

こんな感じで、
ちょっと「バカっぽい」商品のほうが、
市場のウケとヒット力は大きい傾向があります。

反対に、

賢そうな商品
かっこいい商品
高そうな商品

ここらへんのものも、確かに売れることには売れますが、
正直、そんなに大ブレイクには繋がりません。

では、なぜ「バカ」が売れて「賢い」が売れないのか?

これは諸説いろいろありますが、
あえて、誤解を恐れずに言わせていただければ、
世の中、おそらく、

「賢い人」よりも「バカな人」のほうが圧倒的に多いせいだと思います。

ちょっとインパクトが強い理論なので、
「えっ」と思っている人が多いと思いますが、
ここは誤解がないよう、丁寧に説明させてください!

まず、ここでいう「バカ」っていうのは、
差別とか軽蔑の意味で言っているのではなく、
ただの「比率」の問題として捉えてください。

あと、頭がいいとか悪いとかの意味合いではなく、
その業界の、その市場における、
「その商品に対して理解度が低い人」という意味で
この「バカ」という単語を捉えてください。

世の中、もし、とっても賢い人たちばかりだったら、
市場はこんなにも不景気なんかにはならないし、

おそらく素晴らしい法律もスピーディにできあがって、
すごい画期的なお金のもうけ方が生まれて、
世の中の全ての人が幸せに暮らしているんだと思います。

でも、2:8の原理じゃないんですが、
おそらく、「すごい賢い人」というのが、2割ぐらいで、

「バカな人」というのが、これまた8割ぐらいの比率で存在しているから、
ある意味、市場は安定しているし、

それなりに、世の中には貧富の差が生まれて、
「競争社会」が成立しているんだと思います。

そして、全体の「8」の人たちが
言い方は悪いですが「バカな人」で構成されている以上、

世の中、インテリ向けの賢い商品のほうがパイが狭くて、
バカっぽくて、ちょっと楽しい商品のほうが、
やはり市場は大きいんだと思います。

いいですか?

私もひっくるめてなんですが、
人間というのは、経験とプライドからついつい、

「自分は賢い人」

と誤解してしまうところがあります。
そうなると、ついつい自分が表現したいもの、売りたいモノに関しては、
“レベルの高い位置”を見てしまう傾向がありますが、

実際に商品を売りたい場合は、
“レベルの低い位置”を見なくては、大きなパイは狙えないんですね。

だから、常に商品を販売するときや、
キャッチコピー、商品紹介文を考えるときなどは、

「一段階、自分の目線を下げる」

というクセは、ちゃんと身に着けておいたほうがいいと思います。

昔、ある経営コンサルタントの先生が、
「お客さんをバカだと思え!」という、
びっくりするようなコメントを言ったのを覚えていますが、

これは悪い意味ではなく、
「商品を理解できていない人にも、商品が売れるようにしなさい」という、
商売の本質が隠れていた、大切な言葉だったんだと、
今更ながらに思っている次第です。

響きは悪いですが「バカ」という言葉は、
もしかしたら、私たち売り手側が一番認めなくてはいけない、
大切なマーケティング用語かもしれませんね。

編集後記

みなさん、「中二病」ってご存知ですか?

中二病
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C6%F3%C9%C2

特に深刻な病名ではなく、
ただ単に「中学二年生頃の思春期によく起きる行動」を、
病気みたいな言い方しているだけなんですが、
これが自分の中学生時代に当てはまるものが、結構多いんですよね。

症例としては、

・洋楽を聞き始める。
・うまくもないコーヒーを飲み始める。
・売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
・やればできると思っている。
・母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
・社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。

などなど、懐かしくて笑ってしまいました。

でも、正直、さらに細かい症例を見ていくと、
もしかしたら、今年42歳の私も、

「中二病」なんじゃないかと感じるものがいくつか出てきました。

例えば、

・本当の親友探しを始めたりする。
・やればできると思っている。
・急にラーメンの美味い、美味くないを言い出す。
・プロに対して評価が辛い。
・ちょっとしたウケ狙いのキーホルダーを買いたくなる
・サングラスを買う
・DoCoMoを無根拠に嫌う
・中ニ病というキーワードが気になって調べる

ダメだ・・・あり過ぎる!
42歳になって、俺「中二病」だ。

さて、みなさんは?

≪お知らせ≫

3月23日(金)15:00~17:00
彦根商工会議所
「安売りしないでお客をがっちりつかむ技術」セミナー

※誰でも参加できますよ!

■詳しくはコチラ
http://www.hikone-cci.or.jp/seminar120323.html

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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