こんにちは。いろはの竹内です。
先月、「家を出るぞ!」と張り切っていた次女に、
「引っ越しはいつなんだ?」と声をかけたところ、
「は? 一人暮らしは止めたんですけど」
と、想定外の言葉が返ってきたんですね。
「アパート、契約したんじゃないのか?」
「ギリギリのところで断った」
「・・・」
「やっぱり家が一番だよ」
「・・・」
「メシも出るし、洗濯もしてくれるし」
「・・・」
「ゴミも捨ててくれるし、風呂掃除もしてくれるし」
「・・・」
「タイヤ交換もしてくれるし、買い物も代わりに行ってくれるし」
「・・・」
「実家が最高だよ!」
分かったから、少しは家のことを手伝いなさい(箱入り教師♪)。
ということで、本日のメルマガは、
『もうロングテールで売れない』
という話をひとつ。
竹内謙礼のYouTubeチャンネル
『SNSでやってはいけないSDGsの取り組み3選』
https://www.youtube.com/watch?
ロングテールの“テール”がゴミだらけ。
「ロングテール」とは、主にネットショップにおいて、
売上げの大半を占める「ヒット商品」以外に、
ニッチな商品を多数取り揃えることで、
総体的に売上げを伸ばしていく、
仮想空間のネットショップは、
10万点、
とりあえず商品ページさえ作っておけば、
それが積み重なることで、大きな売上になるのが、
ネットショップのロングテール型の売り方だったりするんです。
しかし、最近、このロングテールの売り方に、
陰りが見え始めています。
スマホでモノを買うのが主流になったことで、
ユーザーが何ページにも渡って商品を検索して追いかけなくなり、
「売っているだけ」の薄っぺらな商品ページだと、
検索結果で上位表示がされにくなってしまい、
“テール”の商品にアクセスされにくくなってしまったんです。
さらに、ユーザーのネットのスキルが上がり、
“テール”の商品でも、
「商品点数が多い」ことが、イコールで「売上が伸びる」とは、
言い切れないマーケットに代わってしまいました。
しかも、今はその“テール”の役割を、
Amazonが担っているところもあるので、
小さな会社が商品点数を増やしたところで、
送料や価格、配送スピードで負けてしまうことも、
ロングテールの戦略が通用しなくなってきている要因といえます。
このように、今までは商品点数を増やすことが、
ネットショップの最も効率の良い売上の伸ばし方のひとつだったの
それが時代とともに逆転してしまい、
ゴミのような“テール”しか持たないネットショップの売上が、
どんどん落ちて行く流れになってしまったのです。
いいですか?
ロングテールの売り方が通用しなくなったのは、
なにもネットショップに限った話ではありません。
給料が上がらず、物価が上がったことで、
売れる商品は、買って絶対に損しない「定番品」か、
確実にコスパの良い「安いモノ」かの二極化が加速して、
ロングテールのテールの部分にある
“どうでもいい商品”は売れなくなってしまいました。
インフレでお金の価値がどんどん上がり、
その限られたお金は、消費者の「とっておき」
売り手側が「勝手に売れてくれたらいいなぁ」程度の、
雑な商品ページ、いい加減な陳列、やる気のないセールス方法で
売れるわけがないんです。
そんな「勝手に売れてくれたらいいなあ」という、
自分都合の売れそうなテール商品は、
気合を入れて、しっかり売っているので、
ロングテールの戦略そのものが、
小さなネットショップができる売り方ではなくなってきているとこ
さてさて。
みなさんの会社では、まだ「商品点数」
今の時代のEコマースは、安定して売れてくれる「ヒット商品」
二番手、三番手の商品が売上を支えるケースが多く、
たとえるのなら、「ロングテール」ではなく、
「ショートヘッド」
一方、ヒット商品を持たないネットショップは、
ロングテールで安定した売上を作ることができなくなり、
入口となるヒット商品もないので、
結果、売上を落としてしまっているんだと思います。
言い方は悪いですが、ネットショップの売り方が、
バカでも売れる簡単なルールから、
頭を使って努力しないと売れないルールに変わったわけですから、
ネットショップの運営者側も、ゲームチェンジして、
新しい売り方に挑戦していかなければいけないんだと思います。
■5月の「タケウチ商売繁盛研究会」のニュースレターは、
『楽天攻略法』です。必読。
https://e-iroha.com/kenkyukai/
編集後記
楽天やAmazonのランキングを見ると、
どこのお店の、どんな商品が売れているのがすぐわかるので、
実店舗のビジネスよりも、ネットショップのほうが、
ヒット商品の「ヒント」が見つけやすいところがあったりします。
たとえば、
売れている商品と、似たような使い方の商品を開発したり、
売れている商品の、
ヒット商品の「少し」違うところに目線を持っていけば、
爆発的に売れる商品を見つけることは不可能ではないんです。
しかし、その「少し」の違いが、
売っている側では、非常に分かりにくいところがあったりします。
その商品を長年取り扱っていると、
自分の専門知識と経験が「常識」になってしまい、
売れている商品と「少し」の違いが見つかったとしても、
鼻で笑ってバカにして、
「そんなもん、売れるわけないだろ」
と、チャンスを棒に振ってしまうネットショップが、
実は非常に多かったりするんです。
結局のところ、インフレの社会で勝ち抜くためには、
デフレで培ってきた、今までの商売の「常識」を捨てないと、
勝ち抜くことは難しいんだと思います。
■会員制コンサルタント「タケウチ商売繁盛研究会」
5月生 会員募集! 現在、130社入会。16年の実績。
https://e-iroha.com/kenkyukai/
※メルマガの内容は出典とURLを明記していただけ
れば流用、拡散は大歓迎です。
※あれ? メルマガが届かなくなったぞ?
もう一度、メールアドレスを登録してみましょう!
https://e-iroha.com/melmaga/