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動画好きな中高生をお客様に転換させる方法

こんにちは。いろはの竹内です。

先日、特急電車のボックス席に座っている時のこと。

自分と背中合わせになっている4人掛けの席に、

奥様方のご一行様が乗られてきたんですね。

なかなか大きな声で話していて、

会話の内容がすべて丸聞こえです。

「ねぇねぇ、最近、あなたキレイになったんじゃない?」

「うふふふ、気付いちゃった?」

「新しい美容法やってんじゃないの」

「実はね、ドクダミ茶飲むようになったのよ」

「うそぉ!」

色めきだつ女性たち。

「すごい、よく見たら肌がつるつるじゃない!」

「うふふふ、そうなのよ~」

「ほうれい線もなくなったんじゃないの?」

「まぁね」

「まるで別人みたい」

「そう?」

「横顔が黒木瞳さんみたいよ」

え、黒木瞳?

「ちょっと、やめてよ~」

「ほんとよ、肌つや変わるだけで、雰囲気ぜんぜん違うもん」

黒木瞳。
黒木瞳。
黒木瞳。
黒木瞳。
黒木瞳。

見たい! なんとしても見たい!

ドクダミ茶で黒木瞳になった女性が見たい!

どれだけ美人なんだ!

おそらく声の発信源からして、私と背中合わせの場所。

ハンカチでも落としたふりをして顔をのぞき見るか?

いや、あまりにもわざとらしいぞ。

それともトレイに行くふりをして・・・

いやいや、そもそもこの電車にはトイレはない。

と、悩んでいるうちに「あら、着いたわ」と言って、

そのまま4人の奥様方は、

私の座っている席とは反対方向に向かって、

電車から降りていってしまいました。

・・・ええ、久しぶりの大後悔ですね。

強引にでも黒木瞳の顔を拝んでおくべきでした。

電車に揺られながら「ああすればよかった」「こうすればよかった 」と

いろいろな作戦が走馬燈のように浮かび上がります。

お腹が痛くなったふりをして倒れ込むとか、

外国人のふりをして話しかけるとか、

猫の鳴き真似をして振り返ってもらうとか。

どちらにせよ、ドクダミ茶を飲んで黒木瞳になれるんだったら、

僕も福山雅治ぐらいになれそうですね。(なれません)

と、そんなドクダミ茶の話はさておいて。

本日のメルマガでは新しい動画コンテンツについてのお話をひとつ 。

みなさん、今、大流行している

TikTok(ティックトック)って動画サービスをご存じですか ?
https://www.tiktok.com/jp/

おじさん、もう時代の流れにはついていけないですよ・・・

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今の中高生は必ず手ごわい消費者になる

ティックトックとは、音楽に合わせて

15秒間のオリジナル動画が作れたり、

作った動画を投稿できたりする音楽動画コミュニティのことです。

「は?」

と意味不明な人は、こちらのティックトックの

YouTubeの公式チャンネルを見れば、

どんなサービスなのか理解できると思います。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=plNrOLKW2Zk

「・・・は?」

この動画を見ても、おそらくほとんどの人が

何が楽しいのかさっぱり分からないと思います。

しかし、GMOメディアが2018年5月に発表した

「女子中高生と動画サービスに関する調査」によると、

「動画を視聴したことのあるSNS」では、

LINEのタイムライン、ツイッター、インスタグラムに次いで、

4位にティックトックがランクインしています。

2018年7月時点でグローバルでの月間アクティブユーザー数は

なんと2億人!

ティックトックが中高生を夢中にさせる要因は、

やはり「手軽に体験できる楽しさ」だと思います。

友達と一緒に音楽にあわせてダンスを踊り、

気軽に動画を加工して、いいねを押して、

面白い動画があったらシェアすることができるティックトックは、

幼い頃からYouTubeに慣れ親しんだ世代としては、

ドンピシャのサービスだったこともあり、

今後も利用者は急増していくことが予想されます。

では、なぜ、このような動画コンテンツが流行ったのか?

その要因を探っていくと、

「今の若い世代はお金がない」

という結論に行きつくんですね。

正確に言えば、決してお金がないわけではなく、

「お金をかけずに楽しむ方法を知っている」といったほうが、

正しいのかもしれません。

ファーストフード店で食事をして楽しんだり、

少年ジャンプを買って友達と一緒に興奮したり、

学校の帰りにカラオケ屋でみんなで騒いだり、

一昔前の「楽しく過ごす」という行動には、

何をやるにしてもお金がかかってしまいました。

しかし、スマホの通信費はかかるものの、

SNSには基本的にお金がかかりません。

そこに所得が低くなった親の世代の子供たちで、

なおかつ、勉強と部活に忙しい中高生が、

お金のかからない遊び方の一つとして

LINEやTwitter、インスタに走り、

そして「動画って面白いじゃん!」と気づいた人達が、

ティックトックにスライドしたのが、今のブームに繋がっているの です。

いいですか?

このような時代背景を考えると、彼らが大人になった時は、

必ず手ごわい消費者になることは明らかですよね。

なぜならば、お金を使わずに楽しむということを

熟知している消費者だからです。

モノを買わなくても、サービスに金を払わなくても、

「楽しいじゃん!」って満足してしまう人達は、

当然のことながら、そう簡単にはお金を使ってくれません。

クルマを買わずにシェアして過ごし、

旅館に泊まらず民泊に泊まり、

服は買わずにレンタルでおしゃれを楽しむ。

このようにお金を使うところと使わないところを、

私たち以上にメリハリをつけてくるのが、

今、動画で楽しんでいる中高生たちなんだと思います。

そうなると、私たちの今までのビジネスモデルは、

どこかで大きく転換させる必要があると思います。

今までの「売る」「買う」という当たり前過ぎる商習慣が、

成立しなくなるかもしれないんですから。

さてさて。

みなさんは、お金を使わない消費者に対して、

今後、どうやってお金を使わせていきますか?

おそらく、その方法は非常に限られていると思います。

ファーストコンタクトは、

お金を使わない、もしくは低額のサービスからお客様を誘導して、

そこからコンテンツを通じて、

「お金を払った以上の価値があるものだ」と理解させて、

納得した上で、さらに高額な商品やサービスを買ってもらうという

購入まで非常に時間をかける売り方が、

今後はスタンダードになっていくんだと思います。

そうなると、これからのビジネスは、

「これはお金を払う価値があるものだ」

ということを理解させるコンテンツ作りがうまい会社が、

最後に生き残り、その反対に、

「人を楽しませる」というコンテンツを持たない会社は、

死んでいってしまうんだと思いますよ。

2019年はますますビジネスとエンタメの

ボーダレス化が加速的に進んでいくことは間違いありませんね。

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編集後記

今回のテイックトックの動画に関しては、

実は事情が良く分からなかったので、

最初、大学三年生の長女に、いろいろ質問していたんですね。

でも、いつもの親子の会話ごとく、

「は? なに若者ぶってんの? キモいんですけど」

と、まったく話が成立しませんでした。

なので、仕方なく、情報料として5000円を手渡したところ、

「話の分かる人だね♪」

と、態度を一変させて、今の若年層の

動画やSNSの事情をいろいろ教えてくれました。

まぁ会話をするのにお金を払わないと成立しない

本当の「パパ活」を体験させてくれた娘ではありますが、

でも、娘から聞き出した話が思いのほか面白くて、

「お前、なんでその話を早く俺に教えてくれないんだ!」

と言ってしまうぐらい、目から鱗の情報が聞けたんですね。

例えば、彼女たちは何か欲しいものがあったり、

行きたいところがあったりした場合、まずはグーグルではなく、

当たり前のようにインスタで検索するんですね。

それが私には理解できなくて、

「なんでグーグルで検索しないんだ?」

と聞いたところ、

「だって今、流行っているモノってグーグルに出てこないじゃん」

と、非常に分かりやすい答えが出てきたんですね。

確かにそうだ・・・。

例えば、ディオールの香水をグーグルで調べても、

「売っているもの」や「商品情報」は分かるけど、

「今、どんなディオールが同年代の女性に人気なのか?」までは、

把握することができません。

でも、インスタなら画像と一緒に

どんな女性で、どんなライフスタイルの人が使っているのか、

すぐに分かるし、レビュー数やフォロワー数で

人気のバロメーターはなんとなく察しがつくし、

レビューもAmazonや楽天のレビューよりも端的で分かりやす いですよね。

いやー、確かに欲しいものを調べるのなら、

インスタのほうが便利だ・・・。

と、あまりにも感心する情報がたくさん出てきたので、

せっかくなので次号の『タケウチ商売繁盛研究会』のニュースレタ ーでは、

大学三年生の長女と対談した最新の若者のネット事情についての、

インタビューレポートをお届けしたいと思います!

おそらく内容の半分以上がハチャメチャな父娘対談となりますが、

今の若い世代のネット事情を通じて、

近未来のネット販促を垣間見ることができるので、

なかなか面白いレポートになると思いますよ!(これから書くんで すが)。

おそらく、毎回、メルマガの冒頭で出てくる、

父娘のエピソードのロングバージョンをイメージしてもらえれば、

ご理解していただけると思います。

(いいのか? そんなもんをニュースレターに載せて)

というわけで、「ぜひ、読みたい!」という方は、

今月のタケウチ商売繁盛研究会への入会であれば、

12月中旬には毎月定期的に送られるニュースレターにて、

父娘対談インタビューを読むことができますので、

ぜひ、入会のご検討のほど、よろしくお願いします。

◆タケウチ商売繁盛研究会
https://e-iroha.com/kenkyukai/

って、こんな身内ネタのレポートを読みたくて

入会するような人は、さすがにいないだろうなぁ・・・。

どちらにせよ、タケウチ商売繁盛研究会の会員のみなさんは、

来月のニュースレターでレポートをお届けしますので、

楽しみに待って頂ければと思います!!

タケウチ総売繁盛研究会 11月生募集!
https://e-iroha.com/kenkyukai/

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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