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8割の会社が「PDCA」を回せない理由

こんにちは。いろはの竹内です。

 

先日、妻が食洗器のスイッチを入れてから数分後、

突然、警告音が鳴り響き、すべてのボタンが押せなくなり、

蓋を開けるモコモコと泡が溢れ出てきたんですね。

 

それを見た妻が、「ちっ」と舌打ちして、

「この忙しい時に!」

と、食洗器の中をガチャガチャと触り始めると、

 

「・・・なるほど」

と腕を組んで感心した声を上げたんですね。

 

「どうした?」

「落ち着て聞いて」

「はい」

 

「この食洗器・・・ぶっ壊れたわ」

 

「えっぇええ!」

「もう動かないわね」

「なっ、なんでだよ!」

「食洗器ってね、専用の洗剤を使わなきゃいけないのよ」

「そうだね」

「だけど、今日、家庭用洗剤を入れてしまったの」

 

「・・・は?」

「食洗器の洗剤にしては、変わったパッケージだとは思ったのよ」

「・・・」

「でも可愛らしいかったから、昨日、買ってさ」

「・・・」

「で、使ってみて、今、確認したら家庭用洗剤で」

「・・・」

 

「まんまと騙されたわ」

 

・・・いや、騙してないだろ。

 

これはもう「食洗器殺し」の罪で逮捕ですね(懲役3日)

 

ということで。

本日のメルマガは、

「実践と検証の難しさ」

というお話しをひとつ。

 

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PDCAは無理ゲー。

自社のマーケティング戦略を立てることはできたとしても、

それを小さな会社で「実践」するのは、

めちゃくちゃハードルの高いことだったりするんですね。

 

人がいなかったり、モノがなかったり、時間がなかったりで、

売り方やノウハウを知っていても、

それを戦略に落とし込んで、さらに現場で実践できるのは、

おそらく自分が思いついた“売り方”のうちの、

10~20%ぐらいしかないんだと思います。

 

いわゆる、

「前からやろうと思っているんだけど、なかなか手がつけられない」

という言葉を口にする経営者が多いのは、

商売の「実践の難しさ」を物語っている証拠だと思います。

 

さらに「検証」はその何倍も難しいものだったりします。

 

やっとこさっとこ実践して、データを集められたとしても、

 

そのデータをどのように整理すればいいのか分からないし、

さらに導き出したデータが何を意味しているのか分からないし、

そのデータから、どのように改善すればいいのか戦略が思いつかないしで、

実は「検証」というのは、相当、ビジネススキルが高くなければ、

業務に落とし込むことができない特殊能力だったりするんです。

 

つまり、上司が「PDCAを回せ!」と何度も部下に言っても、

その上司本人が、PDCAの回し方を知らなかったりするので、

結局、「実践」と「検証」は名ばかりになってしまって、

「絵に描いた餅」で終わってしまっている会社が多かったりするわけです。

 

いいですか?

 

そもそも人もお金も時間もない小さな会社が、

マーケティングだの、PDCAだのと理屈をこねくり回していること自体が、

ちょっとズレた戦略だったりするんですね。

 

それよりも大切なことは、

「今、自分たちができること」を「実践」するマーケティングであって、

その“できること”を長期間に渡って地道に行い、

2~3年後ぐらいに、

 

「これを続けていたおかげで、売上が伸びましたね」

 

と、シンプルな「検証」ができるようになるための、

長期的な目標の設定するのが小さな会社の

マーケティング戦略だったりするわけです。

 

要は「正しいマーケティング」を実践するのではなく、

自分たちの「やれること」「続けられること」から実践して、

そこから導き出した長期的な目標を達成できたことで、

はじめてそこで導き出した「検証」によって、

次のステップが見えてくるようになるんだと思います。

 

たとえば、

 

週に3回、YouTubeに動画を上げ続けるとか、

週に3回、SNSに投稿するとか、

月に1回、ニュースレターをポスティングするとか、

 

このような、「できる範囲」のことで、

なおかつ、結果が「分かりづらいもの」に手を付けることが、

予算と人が少ない小さな会社の売上の伸ばし方には適しているんだと思います。

 

さてさて。

 

みなさんの会社では、

短期的な「実践」ばかりをやって、

意味のない「検証」を繰り返していませんか?

 

「マーケティングがちゃんとできる会社」なんて、

実のところ世の中の2割ぐらいしかいなくて、

残りの8割ぐらいは“なんちゃってマーケティング”の状態だったりします。

 

そんな会社が売上なんて伸ばせるわけがないんですから、

もう一度、自分の会社の「実践」と「検証」の意味を、

冷静になって見直して、現実味のあるマーケティング戦略を

組み立てる必要があるんだと思いますよ。

 

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編集後記

ネットショップ運営で、データを見ながら、

「こういう数字になりました」という報告は誰でもできることなんですが、

一方で「こうすればさらに売上が伸びるだろう」と、

アイデアが思い浮かぶ人は、ほんのわずかしかいなかったりします。

 

たとえば、データをもとに、

新たな販促企画を考えたり、

斬新なページを作ったり、

面白い動画を制作したり、

 

そういう新しい「ネタ」が作ることができなければ、

そもそも「マーケティング」をやっている意味すらなかったりします。

 

昔はリアルの現場でモノを売ったり、

自分で商品ページを作って検証したりして、

お客様を「肌」で感じることができたので、

次から次へとアイデアのヒントを得ることができていました。

 

しかし、最近のネットショップ運営は分業制が進んでいるせいか、

アイデアそのものが小さくまとまったものしか出てこなくなってしまい、

なんとなく業界に息詰まりのような感じが漂っている人が多いような気がします。

 

ネットショップの面白さは仮想空間という無限の広がりの中で、

いかに自由な「売り方」を展開できるかにかかっているわけですから、

もう少し大胆に、ユニークな発想ができる環境作りをしなければ、

これからのEコマース業界を支える人材を育てることは難しいんだと思います。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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