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SEOのお手本になるようなサイトを見つけました

こんにちは。いろはの竹内です。

実はガチな話で、1~2%ぐらいの確率で、

「謙礼」って元号がくると思っていたんですね。

漢字2文字で、小学生でもギリで書けそうだったし、

「謙礼元年」とか「謙礼10年」とか、

まったく可能性としてはゼロではないと思っていたんですよ。

で、元号が発表されたときは、

クルマを運転していてラジオを聴いていたこともあって

雑音が多く、なんとなく「・・・れい」って聞こえてきたから、

うぉおおおおお! きたーーーーーー!

と思ったら、なんてことない「令和」って新元号で、

しかも「令」の字が違う状態で、

謙礼とは程遠い元号で決まってしまいました。

ふー。

なんですかね。この「あと少しだった」感は。

手元まで勝利を掴んでいたはずなのに、

するっと抜け落ちた残念な気持ちは。

たぶん、全国の「れい」を名前に持つ人しか

この悔しさは理解できないでしょうね。(できねぇーよ)。

その後、テレビで「令和」という名のオッサンがバンバン登場して、

「いやー、電話がなりっぱなしですよ」

とホクホク顔で言われると、

「あそこに映っていたのは、もしかしたら自分だったかもしれない」

という辛い気持ちになって、思わずテレビを消しちゃうぐらい、

どよーんとした4月1日を過ごしていました。

あー、悔やんでいても悔やみきれません!

でも、ここは気持ちを切り替えて、

次の新元号に期待したいと思います!(期待するのか?)

ということで、今回のメルマガは、

「SEO」の手本になるようなサイトでありながら、

「SEO」では絶対にやってはいけない手法を使っているという、

大変珍しいホームページを発見しましたので、

そのノウハウと共にいろいろお話をさせて頂ければと思います。

【京都】5月18日(10:00~12:00)
『2020年に向けて京都の中小企業がやるべき
キャッシュレス決済、インバウンド需要の徹底攻略法』
https://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.aspx?ID=2867&TYPE=

このサイトはマジですごい! けど酷い!

ご存じの方もいると思いますが、4月7日(日)に、

大阪で府知事選と市長選のW選挙が行われます。

で、ここで争点となっているのが「都構想」。

「大阪府」と「大阪市」(または大阪市と堺市)の

統治機構(行政制度)を、現在の東京都が採用している

「都区制度」というものに変更するという構想なんですが、

これに対して推進派の維新の会の松井知事と吉村市長と、

反対派の大阪自民、共産、民主がガチンコにやり合って、

話がまとまらなくて「じゃあ民意を問おうじゃないか」ということで、

W選挙に持ち込まれたところがあるんです。

で、今回、僕がチェックしていたのが、

「都構想」という検索キーワードだったんですね。

先述したように、「都構想」は今回の選挙の争点となり、

みんなが一番理解しなくてはいけないことろだったりするんですね。

しかし、都構想には賛否両論の意見があり、

何が正しいのか分かりにくいところがあります。

だから、ネットで「都構想」と検索する人が

選挙期間中は多くなると予想していました。

で、実際に現時点で「都構想」とGoogleで検索すると、

検索1位に表示されるのは、こちらのサイトなんですね。

「今さら聞けない都構想」
http://osakar.jp/

なぜ、こちらのサイトがSEOで1位を取れたかと言うと、

下記のことが考えられるんですね。

・テキスト文が多い

・「都構想」に関連するキーワードを多くいれている

・テキスト文が多いけど、イラストと図を入れることで、
サイト内の滞在時間を長くしている

・ドメインを1年前から取得してドメインパワーを強化している

・「都構想」のキーワードを狙っている競合のサイトが、
SEOに弱いことを見込んでコンテンツを作っている。

こんな感じで、長期的な視点に立って、

なおかつ、検索エンジンの特性もつかみ、

競合のネットの知識の弱さも調査した上でサイトを作り込んだので、

検索結果ではニュースやWikipediaを抜いて、ダントツの1位をキープしています。

いやー、素晴らしいです!

本来、「都構想」というような公共性の高いキーワードは、

そう簡単に上位に表示させることってできないんですね。

それをやってのけたこのサイトの製作者は、

本当にSEOを頑張って勉強されている方だと思います。

しかし、ですよ。

このサイト、よくよく読んでみると、

都構想のネガティブキャンペーンのページなんですね。

「都構想の効果額はゼロ」

「都構想は大阪府が大阪市民の税金を狙っている」

「現在のサービスが大幅に削減される」

こんな感じで、内容は「都構想が実現すると大変なことになりますよ!」と、

都構想についての反対意見しか書かれていません。

しかも、ホームページには誰がこのサイトを作ったのか、どこにも書いておらず、

スクロールして最後の最後のところで、小さくコピーライトの署名に、

『自由民主党・市民クラブ大阪市議員団』

と書かれていることで、初めて、誰が作ったのかが分かり、

さらに、この政党を検索で調べて、ニュースとかを見て、

ようやく

「あー、反都構想の人達が作ったサイトなんだな」

というのが理解できるサイト構成になっています。

つまり、何が言いたいのかというと、

あたかも公平性のあるようなコンテンツに見せかけて、

それをSEOで上位表示させてしまうやり方をとっているんです。

いいですか?

都構想がいいのか、悪いのかはひとまずここは置いておいて・・・。

先述したように、このサイトは非常に優秀なサイトです。

それは認めます。

SEOの手本になるようなサイトなので、ぜひ、参考にしてもらいたい。

ただし、情報の出所をあえて分かりにくくして、

そのサイトを検索エンジンで上位表示させる行為は、

かなりSEOのモラルに反した行為だと思うんですね。

おそらく、Googleに公平性のあるキーワードを拾い上げさせて、

それでクローラーに勘違いさせて上位表示させるという、

かなり手の込んだやり方をとっているんです。

このやり方が選挙でまかり通ってしまうと、

政治家の都合のいい情報だけがSEOで上位表示されるようになるし、

逆に政治家にとって都合の悪い情報は、

SEOを駆使すればコントロールできるようになってしまいます。

今回のケースで、もし、モラルを守って情報発信するのならば、

タイトルタグに政党名は入れるべきだと思うし、

ページにもこのサイトを作った政治家や政党の名前を、

コピーライトという最後の最後に小さな文字で書くのではなく、

大きく、分かりやすく描くべきだったと思うんです。

そうしないと、情報の客観的な判断ができなくなりますからね。

分かりやすく言えば、デイリースポーツから出た阪神の情報なのか、

報知新聞から出た阪神の情報なのかで、大きく受け止め方は変わってきますよね。

それだけ、情報の「出所」というのは、はっきりとさせなくてはいけないんです。

なにより、私が一番問題視しているのは、

公平性が保たれていると認知されている検索エンジンにおいて、

それを意図的にコントロールして、一方的な情報を流してしまったところです。

このやり方は、「癌 治る」という検索キーワードで、

自分たちの都合の良い情報を流して、

よくわからない健康食品を売っているのと同じ手法といえます。

DeNAがやらかしたキュレ―ション問題となんら変わりありません。

うーん、せっかくの素晴らしいサイトなのに、

これは非常にもったいないし、難しい問題でもありますよね・・・。

ネットの知識は武器にもなるし、

時には凶器にもなるんだなぁと改めて思いました。

「検索」という市場で商売をさせてもらう以上、

僕らはモラルを持って、ネットビジネスをやっていかなくてはいけません。

でも、こういうモラルに反したサイトが登場してしまうのは、

私のようなネットビジネスの先駆者たちが、

SEOのモラルを無視した商売をやってきた

ツケが回ってきてしまったのかなぁと反省するところもあります。

それだけSEOというのは、

責任を持って取り組まなくてはいけない販促だということを、

ネットビジネスに関わる人は、

自覚しなくてはいけないのかもしれませんね。

【京都】5月18日(10:00~12:00)
『2020年に向けて京都の中小企業がやるべき
キャッシュレス決済、インバウンド需要の徹底攻略法』
https://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.aspx?ID=2867&TYPE=

編集後記

「千葉県民の竹内さんに大阪の選挙は関係ないよ」

と言われるかもしれませんが、

実は、2017年に現代ビジネスの仕事で、

こんな記事を書いたことがあったんですね。

『言葉のプロが分析!選挙のキャッチコピー「巧い政党・ヘタな政党」』
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53354?page=4

ここで維新の会のキャッチコピーが

「めちゃくちゃ下手くそ!」とコキおろしたら、

その後、維新の会の関係者から連絡が入って、

すげぇ怒られると思っていたら、

「おっしゃる通り。私たちも困っているから話を聞かせて下さい」

と予想外の展開になって、少しだけですが、維新の会の人達に、

キャッチコピーの使い方をアドバイスしたことがあったんです。

その時に、ちょっと思ったのが、

「政治家なのに、僕みたいな部外者の話もちゃんと聞くんだな」

と驚いたところがあったんですね。

正直なところ、今まで会ってきた政治家は、

バカで横柄で、クソみたいな人間しかいませんでしたから。

で、そこで都構想の話もいろいろ聞けて、

今までの取り組みとかも教えてもらって、

「なんか頑張っているじゃん」という思いになったところもあるんです。

だから、今回のメルマガも、

少し維新の会びいきで書いてしまったところもあると思いますが、

その点も含めて、僕のメルマガの内容を読んでいただければ、

みなさんも冷静な判断ができると思います。

それだけ政治的な情報発信は、

誰が、どういう意図で、どういう発言をしているのか、

ちゃんと背景は明記しなくてはいけないんだと思いますよ。

【京都】5月18日(10:00~12:00)
『2020年に向けて京都の中小企業がやるべき
キャッシュレス決済、インバウンド需要の徹底攻略法』
https://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.aspx?ID=2867&TYPE=

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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