こんにちは。いろはの竹内です。
先日、妻が「最近、物忘れがひどくて」と、
大きなため息をついていたんですね。
なんだかんだで、私たち夫婦も50歳過ぎ。
これからはお互いで支え合って、
老後を乗り越えていかなくてはいけません!
なので、早速、優しい言葉をかけてあげることにしました。
「俺も物忘れがひどいよ。だから気にするな」
「でも、本当に思い出せないことが結構多いのよ」
「たとえば?」
「カリメロの話とか」
「・・・カリメロ?」
「黒いヒヨコのアニメ。知っている?」
「子どもの頃、観てた」
「あの話ってさ」
「うん」
「内容がまったく思い出せないのよね」
「・・・」
「登場人物も、ストーリーも、オチも、主題歌も」
「・・・」
「再放送で何度も観たのに」
「・・・」
「やばくない?」
大丈夫、俺もまったく思い出せないから♪(
そんなわけで、本日のメルマガは、
7月12日に高知市の商工会議所で開催される、
「小さな会社の『値上げ』のテクニック」
についてお話をひとつ。
こちらです♪【高知市】7月12日(金)13:00~15:00
『「値上げ」して利益を厚くする方法、教えます』 ※定員30名限定
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「値上げ」は販売テクニックか?
内閣府の令和5年の、食品の値上げに関する調査で、
「何割までの値上げなら容認できますか?」という問いに対して、
「1割高以上でも容認できる」と回答した人は、
全体の約75%に達していたんですね。
「値上げは仕方ない」と許してくれる人が、
4人のうち3人もいるということは、
今が値上げのチャンスということでもあります。
一方、同調査では23%の人が、
「値上げを容認できない」と回答しています。
つまり、「値上げをしたら、買うの止めます!」
と顧客としての離脱を宣言している人が
食品のような安価な商品でも、2割以上いるということは、
多くの商品やサービスにおいて、
『1割値上げをすれば、2割のお客が流出する』
という状況だと言えます。
ここでちょっと冷静に考えてみてください。
たとえば、1000円の商品を、10人に販売して、
10%値上げで1100円の売価にしたことで、20%
8人にしか買ってもらえなかったら、
8,800円しか稼げなくなってしまいます。
もちろん、売価を上げたことで、
以前よりも利益率はよくなったのかもしれませんが、
人件費と物価の上昇率を考えれば、
10%の値上げ分など、数年後には消滅しているのは明らかです。
否応なしに「値上げしたら買うの止めます」という消費者が、
およそ“2割”ぐらいいるわけですから、
付加価値を上げたり、サービス力を上げたりしても、
一定数の「お客の流出」というのは、
どうしても避けられないのが現実だったりするんです。
いいですか?
値上げをしても売り上げを落とさないお店を作るためには、
商品の付加価値を上げたり、交渉術のスキルを上げるよりも、
・値上げを許してくれるファンを増やす。
・新規客を増やして、逃げた客数の分を補填する。
この2つの施策をしっかり展開しなければ、
値上げと同時に、売上を落とすことになってしまうんですね。
これまではイチかバチかで値上げをして、
気づけば利益が増えていて、「いやー、良かった良かった」で、
安心しきっている企業が多かったんですが、
漠然とした値上げのやり方を繰り返していると、
お客も2割ずつ流出していって、
どこかで会社が回らなくなる可能性の方が高いと思います。
せめて、実質賃金が物価高の上昇率を上回るまでは、
1~2年に1回のペースで、1~2割の値上げをしても、
お客に逃げられない強い会社を作る必要があります。
そのためにも、「高くても買ってもらえる商品」を作るよりも、
「高くても買ってもらえるお客作り」に力を入れないと、
この先、10年、20年続くと思われる、
インフレの社会で生き残っていける会社を構築することは、
難しいのではないかと思います。
さてさて。
みなさんの会社は、どのような根拠で「値上げ」をしていますか?
「原材料費が上がっているから、そろそろ値上げをしよう」
「他も値上げをしているから、俺たちも値上げしよう」
「値上げしても大丈夫そうだから、やってみよう」
こんな漠然とした理由で値上げを続けていると、
どこかで手痛いしっぺ返しがくると思いますよ。
値上げは「感情」でやるものではなく、
頭を使って、計算してやるものですから、
漠然と値上げをし続けていると、
いつかは「値上げしたら、売上が下がりました」という
地獄絵のような経営にぶち当たってしまうかもしれません。
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編集後記
新規のお客が取れていなくて、
なおかつファンが減っている会社の場合、
むやみに「値上げ」をしないほうがいいと思うんですね。
誤魔化しながら、小手先の値上げ策で逃げ切れるのも、
せいぜい2~3年が限界だと思うので、
これから先の値上げに関しては、しっかり新規客を獲得して、
しっかりファン化していく仕組みを構築していかなければ、
どこかで「値上げ」と同時に、
手に負えなくなってしまう可能性が高いと思います。
今までは「値上げ=販売テクニック」だと思われていましたが、
実は「値上げ=集客テクニック」であることを理解しないと、
どこかでマーケティングの戦略がズレはじめてしまうので、
一度、しっかり経営者と従業員でセミナーを聴いて、
今のインフレ社会と値上げのテクニックについて、
状況を整理したほうがいいと思います。
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