こんにちは。いろはの竹内です。
先日、出張の関係で、急きょ、横浜で一人暮らしをする
次女の部屋に泊まりに行くことになったんですね。
「えっ、マジで来るの?」
「別にいいだろ」
「今、部屋、汚いのよ」
「別に構わんよ」
「いや、ほんと、汚いんだって!」
「どのくらい汚いんだよ」
「ちょー汚いの!」
「だから、どのくらい汚いんだって」
「お父さんが寝ている布団ぐらい汚い!」
ふーっ、そうきましたか。
竹内、とりあえず落ち着こうや。一回、空を見上げてみよう。
話を整理するとこうだ。
次女にとって世界で最も汚い代表格みたいなものが、
俺が毎日すやすや寝ている布団ってわけだ。
で、その汚い布団で寝ているお父さんが、
お父さんの布団ぐらいに汚い部屋に行くってことは、
つまり、汚いものと汚いものがドッキングするってことであって、
ぶっちゃけ、もう、どうでもよくね?
と開き直って、半ば強引に次女の部屋に乗り込んだんですが、
とっくの昔に次女は友達の家に遊びに行ってしまって、
結局、娘とは会えずじまいで次の日出張に旅立つことになりました。
やれやれ、みなさんの家のお父さんは、
今、汚いですか?(汚物パパ)
ということで、本日のネタは、
商品の『パクり問題』についてひとつ。
こんな記事を現代ビジネスに寄稿しました。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67160
とりあえず、一読してから、
メルマガのほうを読んでいただければと思います。
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それでも止められないオリジナル商品を売る面白さ
僕が「不正競争防止法」を徹底取材するようになった理由は、
自分の苦い実体験があるからなんですね。
サラリーマン時代に、苦労して制作したコンテンツを
知らない企業にまるまるパクられてしまったり、
必死になって考えたオリジナル商品のパッケージが、
実は商標に触れてしまっていて、逆に訴えられてしまったり、
お恥ずかしながら、パクリの問題には訴える方も、訴えられる方も、
両方体験したことがあったりするんです。
独立してからも、パクり問題には悩まされました。
あたかも竹内謙礼が運営しているようなページを制作されて、
リスティング広告で仕事を取られてしまったこともあったし、
友人に「どんな風にコンサルタントしているの?」って聞かれて、
ベラベラ話したら、翌月にはそいつに同じコンサルタント業を始められたり、
「オリジナル」の商売をやることが、いかにリスクが高いことなのか、
おそらく他のどのコンサルタントよりも理解しているところがあります。
しかし、それでも「オリジナル」を作ることを止めない理由は、
やっぱり「面白い」からなんです。
自分の苦労して考えたものが商品化して、
それが世の中の人に認められて、ヒット商品になる喜びは、
一度体験したら、中毒のように止められないものがあります。
投資のリスク、在庫のリスク、訴えられるリスク、
すべてのリスクを丸抱えしてでも、
オリジナル商品が売れた成功体験というのは、
仕入れた商品を売るだけのビジネスモデルとは違った、
商売の面白さが詰まっていたりするんです。
いいですか?
商売、なんでもそうなんですが、
気持ちを込めて売った商品のほうが、
人には伝わりやすくて、売りやすかったりするんですね。
オリジナル商品のほうが、自分で作った商品だから愛着もあるし、
いろいろなリスクを乗り越えて作った経緯があるから、
「売れてくれ!」という強い思いを込めて、セールストークができるんです。
ネット販売でも、オリジナル商品のほうがストーリーが表現しやすくなるので、
商品ページの写真やキャッチコピーの伝達力も各段にパワーが増します。
つまり、仕入れた商品よりも、オリジナル商品のほうが売れるのは、
その商品が素晴らしいこともさることながら、
「作り手の思いが乗せやすい」というメリットがあるからなんです。
さてさて。
みなさんは、今、オリジナル商品を売っていますか?
そもそも、どこの店でも売っているような商品を仕入れて販売しても、
結局はAmazonや安い代替品にとって代わられてしまう時代なので、
そんな商売が5年、10年続くはずがありません。
今回の空調服のように、リスクを背負ったからこそ、
手に入れた喜びというのは必ずありますから、
どこかで商売人は、オリジナル商品を売る勇気を持たなくてはいけないんだとは思います。
結局は「売る」なんていうアナログな行為は、
誰でも簡単に真似できることですから、
どこかで商売人は「作る」にスイッチングしないと、
今の時代、長続きできる商売は難しいんだと思いますよ。
■「あの「空調服」にパクリ騒動? 知られざる熱い「訴訟問題」の顛末」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67160
編集後記
今回、空調服の記事を書かくのに参考にしたのが、
こちらのノンフィクション本でした。
「世界が変わる空調服」
https://www.amazon.co.jp/dp/4295403059
この本に登場する市ヶ谷社長は、
当初、空調服が本当に売れなくて、
自分と奥さんの生命保険を解約して、
それで従業員の給与を支払っていたそうです。
ソニーの開発という花形の職を辞して、
空調服がヒット商品になるまでの物語は、
小さな会社のオリジナル商品を作る苦労が分かる、
ちょっと胸熱の本に仕上がっていますので、
興味のある方はぜひ、ご一読のほどを。
■「世界が変わる空調服」
https://www.amazon.co.jp/dp/4295403059
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https://www.b-nest.jp/marketing/19_06.html
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