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「時給2000円」の会社に勝つ方法

こんにちは。いろはの竹内です。

 

結婚した次女が「家を買う」と言い出して、

旦那さんと一緒に、あちこちの土地を見て回っているんですね。

 

で、いろいろ探して、ようやく気に入った土地があったらしく、

「すげぇいい場所を見つけたんだよ!」

と興奮気味に私に言ってきたんです。

 

「どんなところだ?」

「コストコの近く!」

「ほー」

「マジで近くでさ」

「どのくらい近いんだよ」

 

「お店のカートを押して、そのまま家に帰れるぐらい!」

 

それは、おバカさんがやることです!

まったく、カートを持ち返って、

何を始めるつもりなんでしょうか?(コストコ2号店)

 

そんなわけで!

 

現在、毎年好例の『予測カレンダー』の制作を行っています!

膨大なデータを整理しながら、2025年の予測を徹底検証中です!

 

その関連話として、今回のメルマガでは、来年開幕する、

 

『大阪・関西万博の影響について』

 

というお話をひとつ。

 

【参加者募集】『準備ができる人が、1年を制する』
1月21日(火)2025年の消費トレンド予測セミナー
https://www.marken.co.jp/seminar/0064832025.php

約3割の人しか興味を持たない大阪万博

関西の人に大阪万博の話をすると、

「ぜんぜん盛り上がっていないですよ」と答えるのが、

挨拶みたいになっているんですね。

 

実際、大阪府と大阪市が行ったアンケート調査によると、

万博に来場する意向のある人の割合が「33.8%」と、

1年前の調査から7ポイント以上も減少。

 

つまり、約3割ぐらいの人しか「行きたい」と思わない時点で、

大阪万博が盛り上がりに欠けていることは明らかだと言えます。

 

しかし、私の17年間の予測経験から言わせてもらえれば、

こういう「事前に盛り上がっていない」というイベントは、

思いのほか盛り上がるケースが多いんですね。

たとえば、

 

2023年に大谷翔平で注目を集めたWBC

2019年に注目を集めたラグビーのW杯

2011年の女子サッカー「なでしこジャパン」

 

この手の「お祭りごと」は、事前の盛り上がりが低ければ低いほど、

情報がジワジワとにじみ出てくると、異常に活気づくことが多く、

私の予想では、大阪万博は予想以上の盛り上がりを見せると思っています。

 

さらに、2025年は珍しく、スポーツイベントがない年なんですね。

 

オリンピックも、サッカーも、野球も、

大きな国際大会レベルのスポーツ競技がないので、

のんべんだらりとした1年になる可能性が高いといえます。

 

そうすると、テレビもネットも

SNSもショート動画もネタがないから、

 

「大阪万博をネタにする」

 

という流れになって、空前の盛り上がりを見せる可能性は、

十分にあると思います。

 

いいですか?

 

実はここからが本題で・・・

 

今年の5月に大阪万博の会場スタッフの時給が「1850円」と発表されましたが、

これは関西のアルバイト・パート時給の平均額を6割も上回る時給であり、

他にも、日本館などのスタッフは時給「1950円」、

大阪ヘルスケアパビリオンの運営スタッフは時給「2000円」、

 

このように、大阪万博ではとんでもない時給が提示されて、

全国から人がかき集められているんですね。

 

さらに、関西空港を持つ大阪は、インバウンド需要で盛り上がっているので、

2025年は関西地区全体の時給が高騰する可能性があります。

 

そういう異常な人手不足が発生することを

事前に予測していたユニバーサルスタジオは、

パート・アルバイトの時給を50円引き上げたほか、

四国や九州など関西以外の地域にも求人の募集をかけています。

 

また、ロイヤルホテルでは、大阪万博対応として23年度から新卒採用を増加。

24年度にはコロナ禍前から4割増となる130人を採用して、

関西地区の人件費高騰に向けて準備を進めています。

 

一方で、「どうせ大阪万博は盛り上がらないよ」と、

無策でのんびり構えている中小企業は、当然、採用戦略が出遅れて、

人手不足でサービスが行き届かなくなり、

2025年は厳しい1年になる可能性が高いといえます。

 

さてさて。

 

ここまでの人手不足の話を聞いて、

この現象が西日本だけで起きると思っていませんか?

 

関西地区の企業の給与が上がれば、

当然、関東、東北、北海道からも優秀な人材が流れていきます。

 

さらにサービス業や小売業とは無関係なIT企業の人材でも、

大阪万博やインバウンドのお店に

人材がどんどん流れていく可能性は十分にあると思います。

 

「金になる大阪万博で働けばなんとかなるから、今すぐ会社を辞めよう」

「英語を活かしたいから、給料のいい関西で訪日客を相手にする仕事をしよう」

 

入社してから2~3年で転職する人が増えている現実を考えると、

日本全国の企業が採用と離職防止に本気で取り組まないと、

 

来年は時給2000円の大阪万博に、

どんどん人が取られることになってしまいますよ。

 

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編集後記

2025年の予測データを集めていて思ったことは、

「猛暑」で売れるネタが増えたことです。

 

今までは「猛暑=購買意欲が湧かない」という認識のもと、

売れ行きのいい商品の情報がほとんどありませんでした。

 

しかし、今年は「猛暑」で売れた商品やサービスの情報がたくさん出てきており、

明らかに「猛暑=ビジネスチャンス」にシフトしています。

 

たとえば、三陽商会はアパレルとしては異例の

「夏は3ヶ月」から「夏は5カ月」とする商品スケジュールに転換し、

「春・夏・夏・秋・冬」と、夏を2回入れて合計「五季」として、

商品開発やマーケティング戦略を組み立てていくそうです。

 

このような消費トレンドの変化を「知らない人」は、

大きなビジネスチャンスを逃すことになるかもしれないので、

時代を先読みする“予測”のスキルは、お金儲けをする上で、

身に付けておく必要があるんだと思いますよ。

 

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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