経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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特別版/金魚すくい

こんにちは。いろはの竹内です。 
 
 
毎年、予測カレンダーを販売する12月初旬に、 
 
年に1回だけ『特別版』のメルマガを配信しています。 
 
いつもとテイストの違ったテーマで、 
 
少し長文になりますが、最後までお付き合いして頂ければと思います。 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
娘たちが小学生になったばかりの頃、 
 
夏祭りで「金魚すくい」をしたことがあったんですね。 
 
次女は器用なので、すぐに金魚をすくうことができましたが、 
 
不器用な長女は、1回目で紙の網を破いてしまい、 
 
しょんぼりした顔で、えらく落ち込んでしまいました。 
 
 
さすがに見ていられなくなり、 
 
その場で金魚すくいの網を10本ぐらい買って、 
 
「たくさんあるから、あきらめるな」とうと、 
 
嬉しそうな顔をして、 
 
ばしゃばしゃと金魚すくいの網を振り回して、 
 
その日は数匹の金魚を持ち返ることができました。 
 
 
些細な出来事なので、 
 
おそらく娘も覚えていないと思いますが、 
 
私にとったら、 
 
 
「あきらめるな」 
 
 
というのを、初めて子供に教えた 
 
貴重なエピソードだったりします。 
 
 
 
そして、それから15年ぐらい経ったある日のこと。 
 
 
 
出版社の編集者と東京で呑んでいた時、 
 
 
「推理小説の文学賞、興味ありませんか?」 
 
 
と、問いかけられたんですね。 
 
 
酒に酔った流れで、 
 
編集者と好きな推理小説の話をしていたら、 
 
いつのまにか、文学賞の話になってしまったんです。 
 
 
当然、推理小説は書いたことがないので、 
 
「いやいや、無理ですよ」と笑って答えたら、 
 
編集者は、真顔でこんな言葉を返してきました。 
 
 
「竹内さんなら、いい線までいくと思いますよ」 
 
 
相手は酔っぱらっているし、 
 
社交辞令だというのは百も承知でしたが、 
 
学生の頃から推理小説が大好きで、 
 
一度は書いてみたいと思っていたので、 
 
その日の帰りの電車の中では、 
 
文学賞のことで、ずっと頭の中がいっぱいでした。 
 
 
 
本業はコンサルタントなので、 
 
「推理小説を書きたい」といっても、 
 
出版社に門前払いされることは分かっていました。 
 
 
しかし、文学賞さえ獲れば、 
 
大手を振って、推理小説を出すことができます。 
 
 
人生のターニングポイントを過ぎて、 
 
全力で新しいことにチャレンジできる時間は、 
 
そう多くは残されていません。 
 
 
悩んだ挙句、最後は覚悟を決めて、 
 
1年後の文学賞にむけて、 
 
推理小説の執筆をはじめることにしました。 
 
 
片っ端から小説の書き方の本を読んで勉強して、 
 
過去の受賞作品から傾向と対策を練って、 
 
プロットから、丁寧にストーリーを組み立てていきました。 
 
 
仕事はできるだけセーブして、 
 
空いた時間で、小説の題材になるテーマを取材し、 
 
1年かけて、10万文字の推理小説を書き上げました。 
 
 
本当に完成がギリギリで、何度も原稿を読み直して、 
 
締め切り日の当日は、気がついたら朝になっていて、 
 
原稿を封筒に入れて、ポストに行って、 
 
両手を合わせて、祈る思いで原稿を投函しました。 
 
 
その結果。 
 
 
 
『日本ミステリー文学大賞新人賞』→1次審査
落選 
 
 
 
書き直せば、もっと良い作品になると思い、 
 
さらに1年かけて修正して、 
 
 
 
『ばらのまち福山ミステリー文学新人賞』→1次審査
落選 
 
 
 
 
そこで、ようやく我に返ったんです。 
 
 
 
推理小説を書く才能なんて 
 
自分に1ミリもないことを。 
 
 
 
最初から分かっていた結果だったし、 
 
予想できたことなのに、 
 
編集者におだてられて、調子に乗って、 
 
 
 
結果、惨敗。 
 
 
 
いい年して、夢なんか見てしまった自分が、 
 
急に恥ずかしくなってしまいました。 
 
 
 
それから数日後、長女が実家に帰ってきた時に、 
 
笑えるエピソードとして、 
 
「実は文学賞に応募してさ」 
 
と、話を切り出してみることにしました。 
 
 
応募までの経緯を面白おかしく話して、 
 
「やっぱり才能がないんだよ」 
 
と笑って言ったところ、 
 
黙っていた長女が口を開きました。 
 
 
「で、あきらめたの?」 
 
「2回も落ちたからね」 
 
「もう書かないの?」 
 
「才能ないから」 
 
 
 
「あきめるの、もったいないよ」 
 
 
 
「・・・」 
 
 
 
久々に、グサっと刺さる言葉でしたね。 
 
 
その時の長女は、就職した上場会社をやめて、 
 
デザインの専門学校に2年通いなおして、 
 
夢だったデザイナーの仕事に就いたばかりでした。 
 
 
 
小さい頃、金魚すくいで「あきらめるな」と教えたことを、 
 
実践した長女が夢を叶えて、 
 
その親が、今、子供の目の前で 
 
 
 
夢をあきらめようとしています。 
 
 
 
いくらなんでも、 
 
 
 
これはカッコ悪すぎですよね。 
 
 
 
娘の一言でスイッチが入った私は、 
 
3回目の原稿の書き直しに入ることにしました。 
 
 
もう一度、いろいろな人に小説を読んでもらい、 
 
アドバイスを受けて、ひとつひとつ修正して、 
 
また1年かけて、推理小説が完成させました。 
 
 
3回目に挑んだのは、 
 
日本最大級の創作コンテストの 
 
 
note主催の「創作大賞」。 
 
 
複数の出版社が支援することから、 
 
書籍化に最も近い文学賞と言われています。 
 
 
自分の書いた推理小説をnoteに転載して、 
 
祈る思いで発表を待ち続けたところ、 
 
数か月後、中間審査の「ミステリー小説部門」で 
 
 
 
 
自分の名前を見つけることができました! 
 
https://note.com/info/n/n246f935e80f2 
 
 
 
総応募数約70,000作品の中から、 
 
36作品に残ることができて、 
 
ここから毎年、最終選考で3作品ぐらい受賞して、 
 
大手出版社から書籍化されているので、 
 
 
確率的には「12分の1」。 
 
 
一気に夢をたぐりよせることができたのです。 
 
 
「あきらめなくてよかった」と心の底から思って、 
 
受賞したら、真っ先に娘に報告しようと、 
 
何日も前から、どうやって伝えようかシミュレーションして、 
 
迎えた最終選考の日。 
 
 
結果発表のぺージに、 
 
 
 
 
 
 
私の名前は、ありませんでした。 
 
 
 
 
 
 
目の前で、スルッと夢がすり抜けていくような、 
 
なんともいえない喪失感が、 
 
私の心の中で、ぐるぐると回り続けました。 
 
 
 
そんなわけで、しばらくは落ち込んでいましたが、 
 
今は、完全に吹っ切れて、強がりではなく、 
 
晴れ晴れした気持ちでいます。 
 
 
 
文学賞は獲れなかったので、 
 
偉そうなことは何も語れませんが、 
 
ただひとつ、断言できることは、 
 
 
 
『未来をあきらめてはいけない』 
 
 
 
この一言に尽きる思います。 
 
 
あきらめなかったおかげで、 
 
捨てようと思っていたちっぽけな才能が、 
 
ほんの少し、明るい未来を照らしてくれたので、 
 
まだ、しばらくは、物書きを続けてみようと思っています。 
 
 
そしてなにより、娘の前で、 
 
最後まであきらめない父親の姿を 
 
まだ見せることができていないので、 
 
 
 
もうちょっと、カッコ悪く、 
 
もがいてみようと思います。 
 
 
 
だから、みなさんも、 
 
これからたくさんの試練が待ち受けているかもしれませんが、 
 
転んだり、泣きそうになったり、 
 
笑ったり、怒ったりしながら、 
 
「2026年」という未来を、 
 
 
絶対に、あきらめないでください。 
 
 
すごい良いことが起きるとは断言できませんが、 
 
未来を信じたら、 
 
 
少しだけ、幸せなことがあると思うので。 
 
 
★予測カレンダー。12月8日(月)で終了。 
https://e-iroha.com/calendar2026/

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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