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「薄っぺらいのに自信満々な人」という本が売れています

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

さて先日、偉い経営者さんが集まる会合があったので、
せっかくだから、新たな人脈を作るために、
自分の著書を何冊か持って行ったんですね。

で、名刺代わりに会場で著書を配っていたところ、

あれよあれよでなくなってしまい、
気がつけば、最後の1冊になってしまいました。

・・・最後の1冊は、誰に渡すべきか?

仕事に繋がるような大物経営者に渡すべきか?

それとも、滅多に会えそうにない有名経営者に渡すべきか?

はたまた、勉強になるユニークな経営者に渡すべきか?

本を片手に、いろいろ思案しているところ、
会場でお酒を配っている、かわいらしいコンパニオンのお姉さんに、

「きゃー、本、書いていらっしゃるんですかぁー!」

と突然、甘えた声をかけられました。

「わたしぃー、昼間は大学生やってるんですよぉー」

「ほー」

「今、論文書いててぇ、テーマがちょーどそれなんですよぉー」

「なるほど」

「わー、ちょー興味あるぅー」

「あ、だったら、これ、あげるよ♪」

ということで、大切な最後の1冊の著書を、
見ず知らずのコンパニオンのお姉さんに
鼻の下を伸ばしながら、渡してしまいました。

ええ、なんの人脈を作りに行ったのか、
自分でもさっぱり分からなくなってしまったんですが、

ひとつだけ本音を言わせていただければ、
彼女がバックヤードに行って「ちっ」って舌打ちして、

僕の本をゴミ箱に捨てないことを祈る限りです。
というわけで。

かわいい女の子に声をかけられると、社交辞令だか本音だか
まったく分からなくなる今日この頃。

本日のメルマガは、ちょっと面白い本を読んだのでご報告。

■「薄っぺらいのに自信満々な人」
http://www.amazon.co.jp/dp/453226281X

いやー、久しぶりに、これは面白い本です。

 

こういう『口だけ番長』みたいな人、増加中。

最近、経営者から
「仕事ができないのに、自分は仕事ができると勘違いしている人が多い」
という悩みを多く受けています。

何をやらせても「大丈夫です」「完璧です」と言うわりには、
実際にやらせてみると仕事はメチャクチャ。

で、その失敗を指摘しても、
「あっ、すみません」
と一言いうだけで、ぜんぜん心が折れない。

そして、同じミスを何度も繰り返す・・・。
こういう従業員に、経営者どころか社内全体が頭を抱えています。

なぜ、彼らは自分が「仕事ができない」という自覚がないのか?

それは、「認知的複雑性」が乏しいからです。

仕事ができる人は、何か仕事を頼まれると「いろいろなこと」を考えます。

「こうやったら失敗するかもしれない」
「これをやったら上手くいくのではないか?」
「これはやらないほうが成功するだろう」

と、こんな感じで、仕事で「いろいろなこと」を考えるんですね。

対して、仕事ができない人は、この「認知的複雑性」が、非常に欠如しています。
つまり、モノの見方が非常に単純で、なおかつ深く考えないんです。

頭の中の情報処理を、極度に簡略化させて思考するので、
結局、浅くて薄っぺらな考えで行動を起こしてしまうんです。

「なんとなく良いと思った」
「あの人の紹介だから間違いないと思った」
「高価なほうが性能が良いと判断した」

と、こんな感じで、不安を感じるほど、
物事を深く考える習慣を身につけていないので、
仕事ができない人になってしまうのです。

だから、そういう思考の人は、
「自分は仕事ができない人間かもしれない」という、

複雑な視点で自分を見つめることができないから、
結局、「薄っぺらいのに自信満々な人」になってしまうんですね。

いいですか?

仕事ができない人は、ただ単に仕事ができないだけではなく、
自分の能力が低いことにすら気づく能力がないので、
結果、経営者や上司や同僚に迷惑をかけてばかりいるのです。

しかし、これは裏を返せば、そのような仕事ができない人たちに、
「あなたは、仕事ができなくて迷惑をかけている人なんです」
という事実を、しっかり理解させることができれば、

状況は大きく変わるはずなんですね。

事実、この本に登場する、ある心理学者の実験では、
仕事のできない人の認知能力を鍛えたところ、
自分自身への過大評価は弱まったそうです。

もちろん、その事実を理解させることは、
非常に難しく、相手を傷つける行為になるかもしれません。

でも、少なからず、それを伝えて、理解させなければ、その人は、

「あ、俺、大丈夫っす」
「僕、仕事ができるほうっすから」
「あなたが間違っているんじゃないですか?」

と言って、いつまで経っても、
「薄っぺらいのに自信満々な人」で、
会社の足を引っ張り続けるんだと思います。

そういう、仕事の能力の低い人に、早く、自覚を持たせてあげないと、
あなたの会社から「仕事ができる人」がいなくなってしまいますよ。

いっそのこと、この本を本人に渡してみるのも、
特効薬として、いいのかもしれません。

■薄っぺらいのに、自信満々な人
http://www.amazon.co.jp/dp/453226281X

【薄っぺらい従業員に頭を抱えている経営者、相談に乗りますよ】

月額5000円~
『タケウチ商売繁盛研究会』
https://e-iroha.com/kenkyukai/index.html

編集後記

この本にも書かれていることですが・・・
最近、フェイスブックやツイッターで、
自分が「仕事ができるアピール」をしたつもりが、

あまりにも浅はかな意見を垂れ流してしまい、
逆に「痛い人アピール」で終わってしまっている人が
とても増えているそうです。

特に政治に関する情報発信は、
いろいろな複雑な事情や情報が絡んでくるので、

思ったことをポロッと口走ってしまうと、
それこそ、読み手に対して誤解をさせてしまったり、
不愉快な思いをさせたり、残念な思いをさせたりしてしまいます。

案外、SNSこそ、このメルマガでも書いた
「認知的複雑性」を持って、取り扱っていかなくてはいけない、
難しい情報発信ツールなのかもしれませんね。

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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