経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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特別版/娘の運動会

こんにちは。いろはの竹内です。

 

毎年、予測カレンダーを販売する12月初旬に、

年に1回だけ「特別版」のメルマガを配信しています。

 

いつもとテイストの違ったテーマで、

少し長文になりますが、最後までお付き合いして頂ければと思います。

 

 

 

よくメルマガに登場する、次女ですが、

今年から小学校の先生をやっています。

 

朝6時に起きて、せっせと学校に行って、

遅くに帰ってきたと思ったら、

またすぐに部屋にこもって、仕事をはじめて、

本当に「いつ寝てるんだ」ってぐらい、ハードに働いています。

 

噂には聞いていましたが、教師という仕事は、

猛烈に大変な仕事なんだと改めて思いました。

 

で、実のところ、私は娘が教師になることに

少しだけ反対だったんですね。

 

仕事は大変そうだし、子どもの面倒も大変そうだし、

親はモンスターペアレンツだし、

何より精神的に病んでしまう先生が多いことから、

そんな厳しい世界に娘を飛び込ませるのは、

親として止めたい気持ちがあったんです。

 

だけど、その思いを口に出せずに、

気付けば、娘は教育学部に進学し、

大学3年生の時に教育実習に行くことになりました。

 

娘に学校の先生なんかつとまるだろうかと、

心配しながら見守っていたそんなある日。

 

久しぶりに娘が実家に帰ってくると、

 

「今日、コレを作ったんだ」

 

と、嬉しそうに1枚の写真を見せてくれました。

 

子どもたちが楽しく漢字が学べるようにと、

大きな模造紙にイラストで分かりやすく解説した、

ユニークな教育教材でした。

 

字もそんなにきれいではないですし、

イラストもそんなに上手ではないんですが、

子どもたちのために頑張って作ったものだという思いだけは、

ひしひしと伝わってきました。

 

話を聞くと、ほぼ徹夜でその教材を作ったらしく、

学校に持って行ったら、子どもたちが凄い喜んでくれて、

一生懸命、漢字を覚えてくれたそうです。

 

そんな手作りの教材の写真を見たときに、

勝手ながら、娘は教員の仕事に向いていると思いました。

 

ついさっきまで反対していたのに、いい加減な親ですよね(笑)。

 

学校教育のことはさっぱり分かりませんが、

子どもたちのために、こういうことを寝ずにできるのは、

この仕事が好きじゃないとできないと思いました。

 

そう思った私は、思わず口から、

 

「学校の先生になったほうがいいよ」

 

と、そんな言葉を投げかけてしまいました。

 

娘は一瞬「えっ」と驚いた顔をしましたが、

すぐに笑って頷いてくれました。

 

そして、翌年、娘は教員試験に合格。

 

晴れて小学校の先生になりました。

 

そして、朝から晩まで働きまくる日々が始まりました。

 

ただでさえ慣れない職場で大変なのに、

子供のことで悩んだり、学校行事のことで頭を抱えたり、

口には出しませんが、大変な教員生活を送ることになりました。

 

食事をしながら寝落ちしそうになる姿も見かけましたし、

「今日は交通安全の担当の日なんだよ」と言って、

雨合羽を着て、大雨の日に学校に行くこともありました。

 

そんな大変すぎる娘の生活を目の当たりにして、

私はふと、教育実習の時に口に出してしまった言葉を思い出しました。

 

『学校の先生になったほうがいいよ』

 

背中を押すような言葉を、

投げかけないほうが良かったんじゃないか――。

 

もちろん、この言葉で娘は自分の進路を決めたわけではないんですが、

軽々しく未来について口にしてしまったことを、

ほんの少しだけですが、後悔として引きずっていました。

 

そう思いながら、月日が流れたある日。

妻から

 

「今週末、運動会なのよ」

 

と、娘の行事予定を教えてもらいました。

 

「先生の親も見に行っていいらしいわよ」

そう言われて、

「誰が行くか」

 

とぶっきらぼうに答えておきながら、

 

こっそり家を飛び出して、帽子を目深にかぶり、

スポーツサングラスとマスクをつけて、

娘の運動会を見に行くことにしました。

 

ドキドキしながら会場に行くと、

真っ先に目に飛び込んできたのは、

 

娘が校庭を全速力で走り回っている姿でした。

 

大声を出して子どもたちを誘導して、

番号がついた旗を何本も小脇に抱えて走り回り、

校庭の端から端までダッシュして、

そりゃあもう、

 

家にいる時の何倍も猛烈に働いていました。

 

思い返せば、自分の子どもの運動会の時は、

親は自分の子どものことしか見ていません。

学校の先生なんか目に入っていないので、

まさかこんなに忙しく走り回っているとは、

想像もしていませんでした。

 

もしかしたら、この運動会の会場の中で、

頑張っている娘の姿をちゃんと見ているのは

私だけしかいないと思うと、

ぎゅっと胸のあたりが痛くなってしまいました。

 

汗だくで、泥だけになって走り回る娘……。

 

もうそんなに頑張らなくていいよ、

そんなに走り回っていたら死んじゃうだろと、

 

心配しながら見守っていると、

競技を終えたばかりのクラスの子どもたちが、

娘のところに駆け寄っていきました。

 

「せんせい、見て見て!」

「せんせい、おれ、頑張ったんだよ!」

「せんせい、こっちこっち!」

 

子どもたちの笑顔に囲まれると、

娘は嬉しそうに子どもたちの頭を撫でながら

一緒になって笑っていました。

 

その笑顔を見た時、ふと思ったんです。

 

今、楽しんでいるんだなと。

 

もちろん、本音のところは分かりません。

 

だけど、23年間、娘を育ててきて、

その笑顔を見たときに、

 

「あっ、今は本当に楽しんでるんだな」

 

ということだけは、親としての確信がありました。

 

もしかしたら、数年後には教員を辞めているかもしれません。

場合によっては、定年まで勤めあげるかもしれません。

そんな未来は誰にもわかりません。

 

ただ、ひとつだけ断言できるのは、

 

「今」を楽しんでいる。

 

その事実だけで、十分なんだと思いました。

 

だから、教育実習の時に、

『学校の先生になったほうがいいよ』

と“未来”について、背中を押してしまったことは、

 

自分の中で、結果オーライだったんだなと、

働く娘の姿を見て、少しだけ肩の荷を下ろすことができた感じです。

 

さてさて。

来週6日の月曜日をもって、2023年の予測カレンダーの

予約販売が終了となります。

 

毎年、予測カレンダーを作り始める時に

「自分が未来を予測していいんだろうか?」

と、プレッシャーに押しつぶされそうになるんです。

 

だけど、自分の未来の予測のおかげで、

世の中の、たった一人だけでもいいから、

「この予測で救われた」

という人がいてくれるのならば、

身を削ってでも、精神を削ってでも、

命がけで未来を予測し続けることが、

 

自分に与えてくれた使命なのではないかと

勝手に思ったりしています。

 

「今」を楽しむために、

少しでも明るい「未来」が届けられることができれば、

それで“結果オーライ”なんですから。

 

そんなわけで、

今年も頑張って予測カレンダーを作らせて頂きました。

ぜひ、ご一読のほど、どうかよろしくお願いします。

 

★12月5日(月)で特別価格終了

『2023年予測カレンダー』はこちら。
https://e-iroha.com/calendar2023/

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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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