経営コンサルタントの竹内謙礼の公式ブログ。

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「ヤフー」と「Tポイント」の共通点

こんにちは!
経営コンサルタントの竹内です!

さて、先日、長女(18歳)が
「将来のことで、迷走している」と言って、
私に真顔で声をかけてきました。

「お父さん」

「なんだね」

「『テラスハウス』って番組、知ってる?」

「あぁ、台本ナシの若い男女の共同生活の話だろ」

「あの番組ね」

「うん」

「一番若い子で、19歳から出てるんだよね」

「ふーん」

「私、来年、出たいんだけど」

・・・どうやら、人生の迷走どころか、
迷走し過ぎて、モグラの穴に顔を突っ込んで、
その中で風邪をこじらせてしまったご様子。

お父さん、キミが元気だったら、
テラスハウスだろうがお寺ハウスだろうが、
なんだって応援するからさ。

だから、お願いだから、普通の夢を追いかけてくれよ・・・。
ということで。

本日のメルマガは「ヤフーショッピングが絶好調」というお話。
久しぶり、ネットのお話をさせて頂きます。

 

それでも、ヤフーショッピングに店を出すべきか?

さて、ヤフーショッピングが絶好調です。

2015年度の第2四半期の決算を見ると、取扱高が前年比27%増。
1年でだいたい250億円の売上を伸ばしました。

買収したロハコ(アスクル)の売上31億円をオンしたと考えても、
これは十分、健闘した数字だと言えます。

もちろん、同じ時期の楽天市場は、
だいたい10%成長で500億円プラスなので、
まだまだ遠く及ばないという状況ではあります。

でも、“まったく手が届かないか?”といえば、
そんなわけでもなくなったというのが、
この数字を見た率直な感想だったりします。

では、なぜ、こんなにヤフーショッピングは急激に伸びたのか?

客観的に考えれば、
店舗数や商品点数が増えたことが、一番の要因ではありますが、

それ以上に、私は「Tポイントカード」による
ポイント還元の戦略が当たったことは大きかったと思います。

楽天市場でさんざんポイント慣れしたお客さんが、
「Tポイントカードも使えるじゃん」ということになれば、

ヤフーショッピングでも買い物をする人が増えるのは、
当然と言えば、当然の流れだと言えます。

で、ここから先は推測の話になりますが・・・。

ここ数年、楽天市場はインターネットのお客さんを取つくしてしまい、
テレビCMを使って、積極的にリアルの世界のお客さんを、
ネット上の「セール」に引き込む戦略に打って出ました。

これがいわゆる「楽天スーパーセール」です。

それにより、今までネットショップで買い物していなかった人が、
一気にEコマースの市場に流れ込んできました。

でも、後発でネットに流れ込んできたお客さんというのは、
いわゆる、“ネットショップ初心者”が多いというのが現状だと思います。

そして、そのような人達は、得てして実店舗でポイントが溜まる、
利便性と知名度が高い「Tポイントカード」を
積極的に使っていた可能性は高かったのではないでしょうか。

さらに、Tポイントカードと同じように
「ネット初心者」の間で知名度と安心感が高い、
ポータルサイトの「ヤフー」を活用していた可能性も高く、

そのような初心者の間で相性のいい「Tポイント」と「ヤフー」の組み合わせで、
「Tポイントが溜まるネットショッピングがヤフーでもできますよ」
と告知すれば、楽天市場でネットショップで買い物に慣れ始めたお客さんを、

労せずにヤフーショッピングが取り込めたことは、
十分に考えられる“仮説”になると思います。

いいですか?

もし、今後、ヤフーが本気で「Tポイント」を、
狂ったようにばら撒くような戦略に打って出たら、

それこそ、楽天市場やAmazonに追いつく可能性は、
“ゼロ”ではないと思います。

テレビCMで、今のソフトバンクの携帯なみのコマーシャル量で、
白い犬のお父さんが、

「ヤフーショッピングで買い物すると、Tポイント10倍だワン!」

なんて言い出したら、それこそ、大逆転が起きる可能性は十分にあります。

今、来年度の予測カレンダー制作のために、
いろいろな情報を収集しているところですが、

噂では、ヤフーショッピングのほうでも、
楽天スーパーセールと互角の大掛かりなセールを、
2016年度には積極的に展開していく・・・という話も耳にします。

それらを考えると、2016年のヤフーショッピングは、
ちょっとどうなるか分からない状況と言えます。

「なるほど。じゃあ、ヤフーショッピングは出店するべきだな」
ここまで読んだ多くの人は、そう思ったかもしれません。

しかし、私はそれでも、ヤフーショッピングには、
「出店するべきではない」と思っています。

なぜならば、競争が激しくなる市場では、
小さい会社は、全くと言っていいほど、うま味がないからです。

事実、2015年度の第2四半期の決算を見ると、
ヤフーショッピングは、ストア数が13万から31万店舗に増えて、
商品点数が1.1億から1.7億に増えています。

この異常と言えるぐらいの膨れ上がった市場の中で、
自分のネットショップの商品を見つけてもらうのは、
「至難の業」と言ってもいいと思います。

おそらく、今の楽天やAmazonと同じように、
成長するヤフーショッピングの世界では、

強くて売れている店舗が、さらに強くなるだけの話であって、
小さいネットショップにまでは、おこぼれはないと思います。

それに、冷静に考えれば、これだけモールのボーダレス化が進めば、
ヤフーショッピングに仮にお店がなかったとしても、
欲しい商品があれば、楽天かAmazonで買いますし、

仮にヤフーショッピングの売上が伸びたとしても、
それはAmazonや楽天のお客さんが流れているだけの話ですから、

そんなに“第三のネットモール”が登場したところで、
小さい会社には、あんまりうま味はないと思います。

それに「ポイントが付くから」という理由だけで、
商品を買うようなお客さんを集めても、
結局は商品力や会社の力で勝ち取ったお客さんではないから、
すぐに離れていってしまいますからね。

結局は、これからのネットショップは、
楽天やAmazon、ヤフーショッピングにお店を出すとか出さないとかの問題ではなく、

お客さんのほうから頭を下げて、
「売ってください」と言われるような商品やサービスを、
実店舗や自社サイトで売っていかなければ、勝ち目はないんだと思いますよ。

残り席数わずか!

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編集後記

さて、いよいよ来週から、
お待ちかねの2016年度の予測カレンダーの先行予約販売が始まります!

ようやく、来年度の予測データの集計が終わって、
これからレジュメの制作の取りかかりになるんですが、
いやー、2016年も、商売が楽しくなるような1年になると思いますよ!

これからほぼ毎日、徹夜に近い状態で、
ガリガリにカレンダーを作っていきますので、
みなさん、期待して待っていてくださいね!

来週のメルマガをお楽しみに!

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東京【12月15日】予測カレンダー付き 魂の12ヶ月計画セミナー
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楽天市場等のネットビジネスで
多くの受賞履歴
あり。

大企業、中小企業問わず、実店舗ビジネス、ネットビジネスのアドバイスを行なう経営コンサルタント。有限会社いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て観光牧場の企画広報に携わる。楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞。現在は雑誌や新聞に連載を持つ傍ら、全国の商工会議所や企業等でセミナー活動を行い、「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として、多くの経営者や起業家に対して低料金の会員制コンサルティング事業を積極的に行っている。特にキャッチコピーによる販促戦略、ネットビジネスのコンサルティングには、多くの実績を持つ。著書に『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社)、『御社のホームページがダメな理由』(中経出版)、「会計天国」(PHP研究所)ほか、多数。
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