こんにちは!
いろはの竹内です!
さて、先日の日経MJ、みなさん、ご覧になりました?
「Eショップ、通信販売調査」の記事なんですが、
2007年度の通信販売の総合売上高が発表されていたんですね。
で、そこに書かれていたのが、
07年度は06年度に比べて成長率が5.6%。
伸び率は二期連続の「鈍化」と発表されたわけです。
ちなみに、05年度から06年度が7.2%の上昇。
そっから考えると、やはり今年の成長は「鈍化」というよりかは、
「止まった」と思った方が無難なのかもしれません。
と、いうことで。
今回はこのはじき出されたデータから読み取れる、
これからの通信販売についてごにょごにょと・・・。
成熟期に突入したネット通販
全体的に見てちょっと目を引いた記事は、
「日用品が急拡大」という見出しでした。
ネット通販の売上は前年比で21.7%増。
その中で顕著なのがヤフーショッピングにおける
日用品の売上高の上昇率。
9月の売上高を見ると、
ティッシュ類が60%増
洗剤やトイレタリーが60%増
シャンプーが50%増
トイレットペーパーが30%増
と、このように、
「わざわざ外出して購入するとガソリン代がかかるから、
ネット通販で買っちまえ!」
という商品が、軒並み人気商品になっているようなんです。
(ちなみに美容健康商品は0.3%減)
で、ここまで読むと、
なんだかネット通販が追い風っぽく感じられますが、
実は、このデータはちょっと恐ろしい結果でもあるんです。
「日用品を安くネットで買おう」という発想は、
行き着くところ「ネットの消費者が賢くなった」という現実なんです。
「ドンキホーテに行ったら安い商品が売っている」
「吉野家にいけば牛丼が腹いっぱい食べられる」
ということと同じように、
「ネットで探せば安いんじゃないか?」
「ネットで一番安い商品は何か?」
「ネットで買えば送料無料があるんじゃないか?」
こんな感じで、
「安く購入する=ネット通販」というのが、
消費者に浸透してきているってことなんですね。
もし、仮に「いいものが手に入る=ネット通販」が浸透していれば、
昨年の不景気の入り口時期に、このような結果にはならないですから。
それに、ちょっと冷静になって、
ネットで日用品を販売することをイメージしてみてくださいよ。
おそらく、リアル店舗以上に激しい価格競争になっていると思いますよ。
ネットのお客さんは「検索」という武器を使って、
最も安い商品をいとも簡単に見つけてしまいますから。
そうなると、薄利多売を強いられるネットショップは、
さらに露出も上げていかなきゃいけないから、
今度は広告費を投資していく無茶な戦略に出て行く。
そうなると、ネットショップ側はモノは安く売らなきゃいけないわ、
広告費はバンバン使わなきゃいけないわで、
もうほとんど玉砕覚悟の経営になってしまいますよね。
ただ会社の運転資金と在庫が回っているだけ。
利益なんてあったもんじゃない・・・。
だから我々は、そんな賢くなった消費者に対して、
いかに商品の「お得感」をネットで伝えられるかが、
2009年度の勝負どころになっていくと思います。
写真の使い方だったり、
商品の表現方法、キャッチコピーのつけかた、
はたまたお客様の声の見せ方だったり、
今まで以上に気を使ってページを作りこまなくてはいけません。
「伝達力」をより強めないと、
他のライバル店にお客は持っていかれてしまうんです。
ページにカタログ写真をべろんと載せただけでは、
残念ながら、もう商品は売れない時代になったんです。
ショッピングモールのいいなりで、広告を買っていても売れないし、
闇雲にメルマガを打っていても、商品は売れなくなりました。
だって、消費者は賢くなったんですもん。
だから。
賢くなった消費者に対しては、
やはり経営者自身も「賢く」ならなきゃダメなんです。
私は「タケウチ商売繁盛研究会」という、
商売ノウハウ全般の会員制コンサルティングを行っていますが、
最近、急激に申し込みの会社が増えてきました。
(ある程度、予測はしていましたが・・・)
たぶん、従来までの運営方法じゃあ、通用しなくなったんだと思います。
で、さらに、質問の数も急増していますし、
内容も以前よりハイレベルになってきています。
でも、ちゃんと一人ひとり丁寧にメールで回答していますし、
毎週水曜日の電話相談も気合を入れていつも対応しています。
分からないことは分かりやすく。
手に入れた情報は惜しみなく、
そして、間違っていることは「間違っている」と、
声を大にして、いつも指導しています。
で、売上が伸びたことや販促の仕掛けが成功したことに、
一喜一憂しながら、一緒にメールや電話で日々大騒ぎしています。
せっかく、自分のことを信じて、ついてきてくれているんですから、
その期待にこたえるためにも、絶対に手は抜かないで、
今後も本気モードでコンサルティングしていくつもりです。
たぶん、これから始まる未曾有の不景気は、
今までボーッと運営してきた経営者をふるいにかけて、
また新たな賢い遺伝子を残すための、試練なのかもしれません。
そして、一人でも多くの経営者に
この不景気を乗り越えさせるのが、私の役目だと思っています。
と、珍しく熱く語ってはいるんですが、
これから始まる怖い怖い不景気は、
実はコンサルタントという仕事を職にしている私にとっては、
腕の見せ所で、ちょっとワクワクしている今日この頃なんですよね。